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by hiroseto2004

【鞆の浦問題】広島県知事は、控訴断念を!画期的な広島地裁判決受け入れ、広島県をトップランナーに!

 スサノオノミコト、足利尊氏、足利義昭、ペリー、坂本竜馬、三条実美、宮城道雄・・。歴史上の英傑たちに愛され、江戸時代の町と港が一体となって残り、宮崎駿監督のアニメ映画「崖(がけ)の上のポニョ」の舞台ともなった福山市鞆の浦。

 この鞆の浦を埋め立て、架橋しようとする福山市と広島県に対して、広島地裁は10月1日、「待った」を掛けました。

 この裁判は、2007年、計画に反対する住民159人が、広島県知事に対し、福山市と広島県に対して「埋め立て免許」を交付しないよう求めて提起したものです。

■「景観」を「保護法益」と認定

 広島地裁の能勢顕男裁判長は、「鞆の浦の景観は住民らの利益にとどまらず、瀬戸内海の美観を構成し、文化的・歴史的価値をもつ国民の財産ともいうべき公益」と指摘しました。

 瀬戸内海の環境保全を趣旨とする「瀬戸内法」によっても公益として保護されていると述べ、景観を侵害する政策判断は慎重になされるべきだとした。

 そのうえで、行政側が実施しようとしている道路や駐車場の整備などの事業に必要性や公共性があることは認めつつ、景観保全を犠牲にしてまでの必要性があるかどうかについては「大きな疑問が残る」としました。

 その上で、事業が完成した後に景観を復元することは不可能で、事業自体の調査・検討も不十分として、埋め立てを認めることは知事の裁量権を超えており差し止めの対象になる、と断じました。

■長年の運動の積み重ね結実


この判決の意義は、以下でしょう。

1、景観を保護されるべき利益と具体的に認定したこと。これは10年前の国立市景観訴訟で、一審でも認められてはいます。しかし、国立市の訴訟では、事業主体が民間会社でした。今回は、行政が事業主体であることに意義があります。

参照:Amazon.co.jp: 景観にかける―国立マンション訴訟を闘って: 石原 一子: 本

その上で、
2、景観の利益>道路や駐車場の整備のための埋め立てにより生ずる利益、と認定したことです。

そして、最後に

3、「行政不敗神話」が崩れたことです。

 国立の訴訟を初め、さまざまな関係者の汗の賜物が今回の判決であることは言うまでもありません。ひとくちに「人権」といってもその中身は運動次第で変わってくる。そういうことを教えてくれました。

■政権交代で回復?「司法の公平性」

ただ、あえて邪推するならば、「政権交代の影響がなかった」とは断言できません。

 正直言って、実際のところ、原告(反対派住民)もまさか勝てるとは思ってはいなかったような感じがします。なにしろ、行政相手の裁判では原爆被爆者問題や薬害など人命に関わる限られた例を除けば被告(行政)が負けることはまずありませんでした。住民が行政に勝つのは、森監督時代の西武ライオンズに、草野球が勝つより難しいくらいだったと思います。

 「事実上の自民党独裁」の下、裁判官も萎縮していた面はあると思います。裁判官も人間です。下手に体制を揺るがす判決を出したら、出世に響くという恐怖感はあったと思います。

 しかし、自民党が政権から転落し、公共事業を見直す民主党政権に変わりました。鳩山総理も、幹事長時代、瀬戸内海の小豆島でのダム予定地を訪れ、「不要」との見解を示しています。そうしたことが今回の判決の背景にないとはいえますまい。

 だが、やはり、実際に判決が出てみないと信じられないものです。多くの関係者も、わたしも正直、うすうす、「住民勝訴」の可能性を感じてはいたのですが、いざ、判決が出てみるとうれしいものです。

■現知事は控訴せず、「名誉挽回」を!

 藤田雄山知事は2008年6月、埋め立て免許の交付に必要な国土交通相認可を申請していました。しかし、自民党の金子一義・前国交相でさえも、「住民同意ではなく、国民同意が必要」として認可に慎重な姿勢を示し、手続きは事実上停止してしまっていました。

鞆架橋問題舌戦「国土交通大臣vs福山市長」・・大臣のTKO勝ち?

 その矢先に、今回の判決が言い渡されたのです。自民党の国土交通大臣でさえも、「待った」を掛け、さらに司法からも「待った」を掛けられた藤田知事。

 事業推進の急先鋒は福山の現市長です。ただ、藤田知事は11月8日投票の知事選挙には立候補せず、11月28日で退任が決まっています。従って、選挙応援を受けるために市長に遠慮する、などということはしなくて良い立場にあります。

 現知事は不祥事や情報公開不足などで県民に不信感を与えてきたと思います。しかし、この歴史的な司法判断に対して、控訴を断念すれば、汚名を返上できるでしょう。もう、怖いものはないのですから、英断をお願いしたいと思います。

 正直に申し上げて、わたしは今まで、一県民として、また職員として、一福山市民として、広島県は、福山市は遅れているなあと嘆いていました。ときに、トップの不見識に恥ずかしい思いもしてきました。

鞆の浦開発「学者の意見、全く聞く必要がない」 藤田雄山・広島県知事の不見識発言で職員は大迷惑

 しかし、今回の判決で知事が控訴を断念すれば、むしろ広島県が「旧体制からの脱却」のトップランナーに躍り出ることができます。なにしろ、景観の利益を認めた画期的判決にしたがった県になれるのです。名誉なことではありませんか?

■あたらしい広島・日本への第一歩

 大局的に言えば、あたらしい広島県、そしてあたらしい日本への第一歩になります。

 今回問題となった埋め立て事業は、1983年に計画されたものです。この時代は、まだまだ、アメリカへの輸出を牽引車としてどんどん経済発展していくことが期待された時代です。当時なら福山市東部の大手製鉄メーカーと福山市西部(当時は沼隈郡)の造船メーカーへの交通往来増加も期待できたのです。

 そうした、アメリカへの輸出を軸とした経済政策は国政でも地方でも続いていました。それとコインの裏表として、大手企業と地方の建設業者など双方を基盤とする自民党体制、そして、それを追認してしまう司法があったのです。

 「改革」を叫んだ小泉純一郎さんも「改革者」の仮面を被った「旧体制の守護者」でした。彼はアメリカ国債を大量に買って円安誘導し、派遣労働の規制緩和などかなり無理な事をしたのです。 

 もちろん、道路をどんどん作ることは、トヨタなど大手自動車メーカーの国内販売を後押ししますし、一時的にせよ地方の建設業者も潤してきました。

 しかし、そうしたあり方はもう通用しない時代になってしまったのです。
「旧体制護持」のために、景観を破壊しても割に合わない時代になったのです。

 多くの福山市議らもそのことはうすうす感じつつも、支持基盤に遠慮してか、市議選でも争点からはずしてきました。そして「過去の議会で決まったこと」の一点張りで異論をはねつけてきました。

「鞆の浦」「福山城」から逃げ出す市議候補たち

 古い経済政策。古い行政。古い議会。福山市にせよ、広島県にせよ、「旧体制」で割合発展してきた地域でした。それに裁判所が、「全国最先端の判決」を以って、ノーをつきつけたのです。

 これを生かして「あたらしいもの」をつくればいいのです。道は困難でしょう。しかし、鞆で、伝統的な建造物を再生してきたNPOの皆さんに代表される潜在力をもってすれば、道は開けると思います。


参照:NPO法人 鞆まちづくり工房

「鞆の浦架橋問題」通し、瀬戸内の未来を考える

 わたしは、以下の記事で紹介された宮崎駿監督及び松村記者の見解に賛成します。

鞆の浦の景観「勝ったとか負けたとかじゃない」

政権交代が起きた国会、そして目前に迫った広島県知事選で、大いに「あたらしい日本」「あたらしい広島県」「あたらしい福山」のあり方を考えようではありませんか?



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タイトル : 【祝】鞆の浦勝訴
ポニョに出てくるのか知らないのですが、鞆の浦の裁判は、原告が勝訴しました。金子大臣ですら、もうちょっと考え直してみたらというスタンスでしたから、裁判所が決断するのも当然といえば当然なのかもしれません。まあ、民主政権になって、この埋立ては認可されないでしょ..... more
by hiroseto2004 | 2009-10-01 21:11 | 環境・街づくり | Trackback(1)