人気ブログランキング | 話題のタグを見る

庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

「小泉路線」みんなの党の不気味な躍進

  小泉純一郎さんは2001年の総理就任当初、道路特定財源を一般化する一方で教育や保育を充実させるかのイメージを振りまきました。実はこれは、多くの日本人の琴線に触れた。
 
 高度成長時代には「官僚や自民党が企業を応援し、企業が(民社・社会右派系)組合員かつ正社員の男性世帯主を保護する」というある種の談合システムがうまく行っていたように見えた。

 しかし、その限界がきていたからではないでしょうか?実際、日本ではこどもの貧困が深刻で、所得再分配前より再分配後の方が貧困率が高いのです。

 また、そもそも、中小企業ではこのシステムが機能していたとは言えない(中小企業の一部に公明党や共産党が食い込む結果になった)のです。

 高度成長が終わり、正社員の給料をどんどん上げられる時代でもなくなった。そして、1980年代後半から、主婦パートや若年層などの非正規雇用を拡大することでまず対応しはじめた。90年代に入ると、「新時代の日本的経営」を日経連が打ち出し、非正規雇用を拡大する事を経済界は戦略として打ち出した。しかし、それは限界に達していた。

そんなとき、いかにも「こどもを直接応援する」ように見えた小泉純一郎さんは新鮮に見えてしまったのです。大都市の女性や若者にとっては小泉さんは「田舎の既得権益をむさぼるセクハラオヤジや、男性正社員をぶっ飛ばす正義の味方」に見えてしまった。

 しかし、実際に起きたのは、以下のようなことです。小泉純一郎さんが地方交付税をカット。また、保育所への負担金も一般化。この結果地方教育費は減り、公立高校の中には、父母からの負担に頼るところまで出た。保育問題も深刻化しました。

 労働面では、派遣法の製造業への解禁や有期雇用を拡大。生活重視どころか、大手企業製造業の対米輸出に依存する構造をとにかく護持しようというものでした。

 あたらしい分野を開拓するのではなく、無理やり労働コストを下げることで、利益を出す。そこに活路を見出そうとした。それが2008年秋以降のアメリカ発の不況で、一挙に崩れたのです。そして、今や阿鼻叫喚の有り様です。

 なぜ、こんなことを申し上げるか?今、「みんなの党」が躍進の勢いを見せているからです。

 みんなの党は「脱官僚、生活重視、地域主権」を掲げています。だからこそ、わたしは、曲者だと思います。

「脱官僚」は勢い余って行政サービスカットになりかねない。「生活重視」はその結果反古になる。

「地域主権」も、下手をすれば地方切り捨てや「痴呆痔恥(田中康夫さん)」になりかねない。

しかし、それはある意味、小泉さんが受けたことの繰り返しなのです。

「小泉路線」みんなの党の不気味な躍進_e0094315_1851442.jpg


 2001年当時、自民党+民社党的な分配の仕方が機能しなくなって久しかった。そのために、小泉・竹中がウケてしまったのです。

 分配が機能していないから、「政府そのものがむしろ邪魔」と、庶民も思ってしまう。それが小泉さんによる新自由主義を加速する。そうなるとサービスが低下する。そうすると生活が苦しくなる。さらに、政府はいらないと思い込んでしまう人が増える。そういう悪循環が小泉時代に起きていました。

 もちろん、そうした小泉路線は破綻しました。そして「生活が第一」を掲げた民主党が2007年参院選、2009年衆院選で圧勝し、政権を奪取したのです。

 だが、今、民主党に「暮らしを良くする」というスピード感がないと、また、みんなの党=第二小泉純一郎路線がウケてしまうことになりかねません。

 暮らしが良くならない。しかも、平野官房長官の総理記者会見開放拒否などにより、透明性についての民主党への期待がしぼんでしまう。そうすると、いかにも透明性を持っていそうなみんなの党がウケルことになります。

民社的古臭さを、民主党政権がかもし出していることも、みんなの党を相対的に押し上げてしまっている。

原発問題と高校無償化朝鮮学校除外に見る旧民社系の害毒

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1054.html


 菅直人・財務大臣や神野直彦・政府税調専門家委員会委員長らは「効率的で大きな政府」(図の左上)だとは思います。この路線をもっとはっきりとわかりやすく打ち出すべきではないでしょうか?

 本当のことをいえば、高校授業料無償化やその他の対策も、2009年度卒業式が近づいてあたふたとするのではなく、2009年秋(2学期)のうちに、政策を打ち出しておくべきでした。そのほうが、スピード感があり、「おお、民主党になって、再分配機能が改善している」と実感していただけたと思います。

いまからでも遅くは無い。スピード感を持って、政府の透明性の向上と、再分配機能の強化を図るべきです。

記事へのご感想はこちら(hiroseto(AT)f2.dion.ne.jp、(AT)を@に変えてください)へどうぞ!
なるほど!と思ったら下をクリックお願いします!




「小泉路線」みんなの党の不気味な躍進_e0094315_1711491.gif
人気blogランキングへ

みんなであたらしい広島県をつくる会
みんなであたらしい広島県をつくる会(MIXI)

広島市長・秋葉忠利
「小泉路線」みんなの党の不気味な躍進_e0094315_15224055.jpg

熊谷俊人と一緒に新しい千葉を!(MIXIコミュニティー)
とくらたかこのブログ

とくらたかこ応援団
「小泉路線」みんなの党の不気味な躍進_e0094315_21534643.jpg


京野公子がんばれ!

「小泉路線」みんなの党の不気味な躍進_e0094315_8182175.gif

以下の与党各党も参考に
「小泉路線」みんなの党の不気味な躍進_e0094315_8172468.jpg

「小泉路線」みんなの党の不気味な躍進_e0094315_813122.gif

「小泉路線」みんなの党の不気味な躍進_e0094315_815116.gif

「建設的野党」日本共産党
解散・総選挙にのぞむ基本的立場(日本共産党)
by hiroseto2004 | 2010-03-15 12:57 | 新自由主義批判 | Trackback