「オバマの切り札 核を無意味にする超ド級ミサイル」文藝春秋に
2011年 01月 07日
[転送・転載歓迎/重複失礼]
発売中の月刊『文藝春秋』2011年1月号に、能勢伸之(フジテレビ解説
委員)、岡部いさく(軍事評論家)両氏による論文
「オバマの切り札 核を無意味にする超ド級ミサイル」
が掲載(374ページから)されています。2010年2月発表の米国QDR
(4年ごとの国防戦略見直し)に既に書き込まれていた「CPGS」(全
地球規模即時打撃構想)という新兵器開発の現状が詳しく検証され
ています。具体的には、現在のICBM(大陸間弾道ミサイル)のよう
な長距離ミサイルに、精密誘導を行う非核弾頭を搭載することが考
えられているようです。地球上のどこでも1時間以内にピンポイント
攻撃できることが目標とされています。
筆者たちは、ロシアが既に対策を打ち出しつつあることも紹介しな
がら、CPGS兵器が先制攻撃の敷居を下げ、現状の「核抑止」を変
貌させる可能性を指摘。また、新兵器開発が日本の安全保障に及
ぼすかもしれない影響についても言及しています。米政府は昨年12
月13日、CPGSの研究開発に2011会計年度から5年間で10億ドル
(約834億円)を「大幅に上回る」額を投じる計画だと表明しました
(12月14日、共同)。
筆者たちの立場はこうした兵器に反対するものではありませんが、
現状の解説としては有益な論文だと思います。機会があればぜひ
ご一読されてはいかがでしょうか。
なお、田中利幸さん(広島平和研究所)も、ピープルズ・プラン研究
所発行の『季刊 ピープルズ・プラン』最新号(52号)所収の論文「20
10NPT再検討会議の結果とオバマ政権の核政策批判」で、このC
PGS兵器開発を厳しく批判されています。併せてご紹介します。
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by hiroseto2004
| 2011-01-07 07:41
| 反核・平和
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