8.6平和の夕べ、中沢啓治さん熱弁
2011年 08月 06日
午後は「8.6ヒロシマ平和の夕べ」にスタッフとして参加しました。
http://www.janjanblog.com/archives/47157
http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-286c.html
昨日はカープ戦で始球式を務めたはだしのゲンの作者の中沢啓治さん。今日は、生まれてはじめて平和記念式典に参加されたそうです。その中沢さんがメインスピーカーとして熱弁をふるいました。
インタビュアーは、産婦人科医の河野美代子先生です。
式典の感想を聞かれた中沢さんは「はがゆくてはがゆくて仕方がなかった」「市長の平和宣言には、被爆体験を盛り込まれていたが、もっと生々しいものにしてほしかった。」「これも大事なのだろうけど、もっと深く、追求する催しが必要なのではないか」と感想を述べました。
「はだしのゲン」は中沢さんそのものです。中沢さんは、幼少時代を振り返りました。
中沢さんのお父さんは、画家であり、また戦時中でも大胆にも反戦的な劇をやっていたそうです。そして、それで、特高警察に捕まり、拷問を受けたのです。そのことは「はだしのゲン」にも描写されています。
そのお父さんの「薫陶」を中沢さんは毎日受けた。お父さんは「天皇制がいけん」ということを毎日おっしゃっていたそうです。
戦後、昭和天皇が広島に来られた時、中沢さんは腹を立て、石ころを天皇の車にめがけて蹴り、それがタイヤにあたって跳ね返ったことを鮮明に覚えている、ということです。作品中でも、ゲンは、中学の卒業式で、君が代斉唱に抗議しています。
中沢さんは、作品に沿いながら被爆体験を語られました。本当に生々しいものでした。中沢さん自身も、爆心地から1.2キロで、本当に偶然、命が助かったという事です。塀が倒れてきたが、吹っ飛んだ街路樹に塀がひっかかり、それで命拾いしたのです。
家へ帰ってみると、お父さん、お姉さん、弟は下敷き。お母さんだけが、偶然、二階で洗濯物を干していて、軒先に入ったところで原爆が炸裂したので、無傷で助かるという偶然でした。
弟は、頭を挟まれ「おかあちゃん、いたい」といっていたそうです。おかあさんは一生懸命、木材を持ち上げようとしますが、あがりません。そして、いつのまにか「おかあちゃん、熱い」と言い出すようになった。火が回ってきたからです。
お母さんは、半狂乱で「おかあちゃんも一緒に死ぬから」と言い出したのですが、近所の人にさとされ、中沢さんと一緒に逃げた。そして、産気づいて、赤ちゃんを産んだのです。(赤ちゃんは4ヶ月後に亡くなってしまいますが)。
中沢さんは、戦後、中学卒業後、高校には行きませんでした。看板屋に就職したのです。漫画家になりたかった中沢さんは、漫画に必要な技術を習得するために看板屋に就職。
その後、漫画家になるため、東京に行ったのです。漫画家として成功しなくても看板屋に戻ればいい。そんな気持ちで上京しました。
しばらくは、原爆の漫画は書かなかった中沢さんですが、転機が訪れます。お母さんが60歳でなくなりました。そして、お母さんを火葬した後、骨が残らなかった。そのことに中沢さんは愕然とします。
「原爆は骨まで奪うのか。」
憤慨した中沢さんは、「黒い雨に打たれて」という漫画を書きます。原爆症で余命少ない青年が、悪徳アメリカ人を次々暗殺する漫画です。
「過激」な内容に、結局、エロ本の出版社しか受けてくれるところはありませんでした。
その後、ジャンプに「はだしのゲン」を連載。これも、いろいろな事情で、掲載雑誌を転々とします。しかし、全10巻まで無事書き終わったのです。
中沢さんの情熱。そして、現代の状況に対して感じている歯痒さ。とてもよく伝わってきました。
中沢さんは肺がんを患っておられ、今月下旬からは入院し、抗がん剤治療に入ります。
中沢さんのお話が終わると、中沢さんに元気で帰ってきてほしいと、会場からは万雷の拍手が巻き起こりました。
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by hiroseto2004
| 2011-08-06 21:06
| 反核・平和
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