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by hiroseto2004

【供給サイド弱体化元年】

【供給サイド弱体化元年】
日本経済についてわたしは今年は【供給サイド弱体化元年】だと思います。
各地の大型公共事業で入札予定価格を下回る事業者が現れず、入札失敗という事件が相次いだ。広島県では呉市役所新庁舎がそうです。
ついこの間まで、供給サイド過剰デフレが叫ばれていた時代には、価格が低すぎて失格になる事業者が相次ぐ事件ならあった。しかし、時代は変わりました。
東日本大震災の復興需要に対しても、資材などの確保は追いつかなかった。それは分かるのだが、それにしても、供給サイドに余力がなくなっていることが明らかになりました。デフレ時代は需要<供給でしたから、公共事業さえ増やせば一時的にせよ、デフレは解消しえたはずでした。しかし、そのシナリオは崩れている。
一つの理由は、1990年代後半以降、長年のデフレのもと、供給サイドが衰退してしまったことでしょう。土建関係なら、資材を生産する企業も含めて傾いてしまった。地方自治体が担当職員を期限つきで募集しても集まらなくなってしまった。
供給要因のもう一つは、産業全般にいわゆる就職氷河期と人材使い捨てが続き、人材が育っていないこと。特にここにきて、中堅クラスを担う人材が育っていない実感があります。日本人の子どもも学力が再び高くなってきたし大人も学力は高いが、中堅クラスで引っ張っていく人材が育っていない。
産業でもそうですが、政治でも総じて似た現象が起きています。
就職氷河期に採用を絞り込んだ悪影響、それから、企業がブラックになり、人材を使い捨ててきたツケが二十年近く経ったいま、噴出しているように思えます。こうしたことがあいまって「供給サイド」が弱体化し、アベノミクスが生活に実感されない背景になっているのではないか?また、エネルギー政策でいえば、エネルギーコスト低減の努力で日本は先進国の中で遅れを取ってしまった。
まとめると、
1、デフレ加速による地方の企業衰退
2、人材使い捨てのツケ噴出
3、エネルギー政策の立ち遅れ
が複合し、安倍さんが総理になった時には手遅れになっていた。
強引に大型事業を増やしても、日本の供給サイドが弱っているので、外国のグローバル企業からの輸入が増えるだけになりかねない。
円安も、エネルギーコスト低減が遅れている中では、日本人の暮らしを貧しくする効果が大きい。貿易収支も恒常的な赤字になりました。
また、中堅クラスの人材が育っていないなかで、また、皆様くたびれている中で、いいアイデアも出てこない。
上記の1から3の課題を解決しないとにっちもさっちもいかない情勢に日本はあります。
戦後すぐの混乱期、そして戦前並みに回復した1950年代末。この頃も供給サイド不足時代でした。やがて、1960年代末には世界第二に躍進。1980年代には供給過剰をアメリカへの輸出に求め、円高と構造改革要求で反撃された80年代後半から90年代前半。
そして、長年のデフレを経て、2013年、ついに供給サイド弱体化元年を迎えました。
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by hiroseto2004 | 2013-12-12 17:35 | 経済・財政・金融 | Trackback