エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

今こそ、成長戦略から成熟戦略へ

「円安にしても、輸出が伸びないじゃないか?!」
こんな風に菅官房長官は焦っておられます。
菅官房長官の懸念は、すでに、我々は指摘してきたことです。
1、円安にしたら輸出は伸びて景気が回復する。
2、大型ハコモノをばらまけば、そこに企業が進出し、経済は活性化する。
3、公共事業そのものの波及効果で雇用も増える。
1990年くらいまでなら上記シナリオもかなりあたっていたでしょう。
おそらく2000年代初頭でも、1と3については、そこそこ当てはまったかもしれません。
2、については、ハコモノを作ったからと言って企業が来るわけではないというのは、1990年代にはすでに起きていたことです。
それでも、1、のように円安になったら確かに輸出は伸びたし、3、のように公共事業そのものが景気を押し上げる効果もあった。

しかし、いまや、円安にしたら輸出量がのびるかといえばそうはならなくなってしまいました。
輸入物価が上がって余計にお金が外国に流出するだけになってしまったのです。

日本は、特にこの十五年ほどは、労働者を使い捨てにして、安さを新興国と競うというモデルにのめり込んでしまいました。
1999年の派遣法改悪がその端緒になり、さらにいえば、1994年の「新時代の日本的経営」にそれはさかのぼります。
ここに失敗の根本原因があります。

日本が取るべきだったのは、成熟時代に合わせた戦略でした。
冷静に考えてください。欧州のものは高級ですが日本人は欧州からそれを買っているわけです。

 先進国では、モノの消費量そのものは飽和状態になって久しくなりました。むしろ、その中で、質の高さを楽しむなど、そういう方向で生活を豊かにする時代です。いわば「成熟」です。

 ところが、日本はそうではなく、昔通りの長時間労働、大量生産、大量消費路線をさらに突き進もうとしたわけです。その延長線上に労働の規制緩和もあった。しかし、それはリーマンショックで壁にぶち当たってしまった。

 また、日本は、再生可能エネルギーや省エネルギーで世界一の技術を持っていながら、国内では、エネルギー革命に乗り遅れたのも痛かったのです。

 民主党政権で「人を大事にする」方向にかじを切りかけたのは良かったのですが、自民党への揺り戻しで、それも潰えてしまった。そして、円安、さらには、今となっては効果が薄くなってしまった大型ハコモノばらまきに走っています。

 長時間労働、大量生産、大量消費路線の成功体験を引きずったままでは、間違った方向に日本は進んでしまいます。

 繰り返します。人を使い捨てにするのではなく育てていく。
 そして、成長戦略よりも成熟戦略を。

今の日本は、そのことから再スタートしていくしかないでしょう。

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by hiroseto2004 | 2014-10-07 17:20 | 経済・財政・金融 | Trackback