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by hiroseto2004

復刻版広島瀬戸内新聞 広島市政編 秋葉市長再選‐‐‐市政と市民の課題 2003年2月2日

秋葉市長再選‐‐‐市政と市民の課題

秋葉市長再選‐‐‐市政と市民の課題

はじめに
秋葉市政四年間の軌跡
残る課題
地域経済再生の道
平和都市・環境都市追求を
跡地利用も最小限の投資で
市民の課題‐‐市長を支え、市議選でも市政を変えよう‐‐
最後に‐‐幅広い共同への教訓に‐‐


はじめに

2月2日投票の広島市長選挙は、無所属で現職の秋葉忠利候補(60)
が、大田晋(56)自民推薦、公明支持、古葉竹識(66)、船田和江(52)、
柳楽寿(53)の無所属新顔の各候補を破り再選されました。

秋葉候補は、政党や団体とは距離を置く姿勢をとりました。
ボランティアとカンパにより選挙をささえ、団体や労組が
直接的に選対に入るということはなく、自由な雰囲気
のなかで、連合の人も市民運動の人も、運動していました。

ただし、連合広島が支援し、社民党、共産党も事実上支援に
回りました。社共両党の支持層のほとんどを固めたほか、民主
党支持層の大半、自民、公明支持層にも食い込み、無党派では
圧倒的な強みを発揮しました。

大田候補は保守層をまとめきれず、古葉候補もたのみの無党派
への支持が伸びませんでした。船田候補は、一考に価する主張
もありましたが、支持が広がりませんでした。柳楽候補は5回連続
の挑戦でしたが今回も及びませんでした。

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秋葉市政四年間の軌跡


秋葉市長は、「さらなる変革」と「未来の創造」を訴えました。
暴走族追放条例の制定と、少年達との地域住民と一体と
なった対話などの取り組み、オフィスアワー、タウンミーテ
ィングの開催による市民の声の活用、舟入病院の「魔の
2時間」の解消などを行なって来ました。

また、前市長時代まで赤字だった「プライマリーバランス」
を黒字に転換しました。

そして、議会による人事への介入が明らかになると、
「事務執行のあり方に関する検討委員会」を設置、
議員による介入の排除に乗り出しました。また、昨年
12月の議会では大型公共事業の見直しを明言、公共事業
監査委員会設置などを公約しました。

福祉も、同水準の政令指定都市に比べ、見劣りしていましたが、
これを「全国に誇れる」ようにすること、18歳以上を
対象とした住民投票条例など、福祉や住民自治の面でも
引き続き前進させる事を約束しています。

1999年初当選後の3年間は、必ずしも、議会に「与党」
をもたないことなどもあり、十分「秋葉カラー」を出せな
かった部分も否定できません。

しかし、それは、市長自身だけの問題ではなく、
むしろ議会の問題が大きいと思われます。

女性助役の人事案を市長が提出したとき、
議会の一部保守系議員らにより、採決方法は
「無記名投票」となりました。

これでは、市民に議員がどういう考えの人かが
見えません。市民のために御互い良い意味で緊張
関係を持って議論するのではなく、単に足を引っ張
るだけ、ではいただけません。

そうした条件の悪さもありましたが、この1年は、
とくに前進があったと評価できます。

平和宣言では、アメリカ政府の暴走を批判するなど、
ヒロシマの顔としての役目も果たしていると思われ
ます。

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残る課題


むろん、課題や問題点も多く残っています。

市債残高は9200億円。ほぼ2倍の一般会計を持つ
県の県債残高が約1.7兆円である事と比べても、
深刻さが目立ちます。

これは、やはり前市長、元市長時代などに、アジア大会や
国体へ向けて、大型事業を行った事、また、大型事業
を行う事を梃に、企業を誘致し、それで雇用を増大させるという
従来型戦略をとり、それが失敗している事などが背景と
してあります。

そういう意味では,「今あるもの」を活かして行く視点が求められる
と思います。この視点は選挙戦では、船田候補がTVのインタビューに
答えて、提起していますし、以前から度々弊紙でも、提起しています。

わたしは、財政赤字=悪と決め付けるものではありません。
不況時には税収が落ち込み、ある程度財政赤字が出るのは
仕方がない面があります。問題はそういう状況でもいかに
の生活を守るかだと思います。

大型事業は短期には総需要を上昇させます。しかし、
もし、地域内での経済の循環が不十分であれば、
せっかく財政支出で増えた需要も域外、とくに
東京などに大部分をとられかねません。

それと、基本的に、財政出動は国の役目ではないで
しょうか。地域単位で行なうよりは、国単位で行なったほうが
よいと思います。

むろん、国には無謀なデフレ政策をやめさせるよう要求
すべきですが、自治体自身としては、政府が政策を変え
なくても住民生活を守るようにしなければならない責務が
あります。

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地域経済再生の道


どのようにして住民生活を守るか。

それは、やはり「今あるもの」を生かす視点にたち、大型の
インフラ投資を抑える事です。

そうした上で、地元の人が地元の人の面倒を見るような
部分へお金をシフトすることです。具体的には、教育や
子育て、介護、環境保全などです。公共事業も、秋葉市政で
増えてきた地元中小企業への発注を増やすことです。

公約である段階的小人数学級では、きちんと、先生を
増やすことです。そのことにより、若者の就職口も
広がり、若者に希望を与える事が出来ます。

広島でお金が使われて、また広島の人が広島でお金を使う。
こういう循環が必要ではないでしょうか。そうして、広島の
地域内での経済の循環を強めれば、最悪、国の経済失政から
広島経済への衝撃を和らげる事が出来ますし、当然、
公共事業の「乗数効果」もあがります。地域内の循環が
活発になれば、そこで優れた地域の地場産業が育つことも
考えられます。

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平和都市・環境都市追求を


また、「平和都市」「環境都市」ヒロシマを徹底的に追求する
事も、弊紙は提起しています。

「ヒロシマ」の名前で、世界の企業経営者も注目してくれている。
このことを市長は述べられています。

戦争の危険性が高まるニュースが流れると、株価も下がるなど
しています。戦争では苦しむのは民衆です。そして、本来命を
助けるべきための資源が破壊のために使われます。

戦争を止めるよう強くメッセージを出せば,世界中の平和を愛
する人は勇気付けられます。

残念ながら、1・18県民大集会には市長は参加されませんでしたが、
今後とも、アメリカの身勝手な戦争に反対する声を強めていただきたい
とおもいます。

そして、広島港の非核港湾化などを県と協力して進めていただきたい
と思います。またジュネーブ条約第1議定書にある「無防備地域宣言」
も進めていただきたいと思います。

また、公約通りの福祉水準の充実など、「平和的生存権」を保障する
ヒロシマへ努力したいものです。「環境都市」も2000年の平和宣言
で、同様の趣旨の事を述べており、具体的な実施が望まれます。

基本的に、両方とも生活の質が良くなる為の「投資」になるでしょう。
産業基盤への投資が「失敗」の恐れも多くあるのに対して、こうした
投資は、生活の質は確実に良くなりますから、損はありません

また、経済面でも、福祉や子育て、教育が充実していること
で企業も社員のことを勘案して、進出しやすくなるでしょう。

また、広島市の施策は、県内各市町村の御手本にもなります。
良い悪いは別として、多くの市町村は施策を考えるとき、
広島市のそれを参考にする場合も多いのです。

そう言う意味で、よい波及効果を県内各自治体、また、県政に
も及ぼしていくことを期待したいと思います。

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跡地利用も選択肢検討を

昨年末に、貨物ヤード跡地利用について、市はオープン球場
+賑わい施設を民間投資で行なう方向に決めてはいます。

しかし、広島地域としてたとえ、公金はつかわずとも、それだけの
インフラが必要なのかどうか。広島程度の都市でそんなに、
賑わい施設があって維持可能なのか、中央部が寂れるなど、
中での足の引っ張り合いになるだけではないか、などとの
懸念もあります。

この跡地利用では、船田候補のトイレ、ヘリポートなどの他には
何も造らず、市は地主に徹する、という主張は一考に価します。

私が事務局を務める「広島市政に提言する会」(岡本三夫会長)
ではヒロシマの知名度を緒活かして、世界的音楽家を呼んでの
野外コンサートを開いたり、屋台村にするなどの案を徹底的に
研究する事を求めています。

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市民の課題‐‐市長を支え、市議選でも市政を変えよう‐‐


秋葉市長が再選しましたが、市民も、市長を選びっぱなしに
するのではなく、市長とともに、考え、広島をよくしていくことを
考えねばならないと思います。

市長を孤立させてはいけないのです。そして、また、市長に
足りない点があれば、問題提起をして補完していく、という
ことがもとめられれると思います。市長が「腰砕け」になりそうに
なったら、それを支える事も必要です。

そして、やはり、4月の市議選が問題です。

秋葉市長は、この四年間、やはり、議会の一部の
心無い人達により、悩まされてきたと言えます。

議会で無闇に市長の足を引っ張るような議員、権威を
使って行政に介入する議員ではなく、問題点はただし、
良い面は後押しし、市民のために政策論議を市長に
対してできるような議員を増やして行く必要があるのでは
ないでしょうか。

自分が棄権ないし、足を引っ張るような議員に投票する
などしておいて、「市長さんはだらしがない」などというのは
天に唾するようなものではないでしょうか。

こうした意味では、今回の市長選で、ピースリンク広島・呉・
岩国などの市民団体が、各候補者に共同要請を行なっている他、
文学館の会も質問状を出しています。

選挙時でも、「平時」でも、積極的に市民が提案し、行動して行く。
自治意識を多くの人が持てば持つほど、そのまちは良くなると
思います。

今後の四年間は秋葉市長にとってももちろん試練ですが、広島
市民にとっても試練なのではないでしょうか。

最後に‐‐幅広い共同への教訓に‐‐


最後になりますが、今回は、共産党、社民党、市民運動、連合広島
まで、幅広い人々が、自由に選挙運動を展開して、秋葉さんの再選
を支えたことは、今後にも生きると思います。

くどいようですが、平和・暮らし・人権を守るための共同がいまほど
求められるときはありません。イラク問題の平和的解決、社会保障
の負担増凍結、サービス残業の撲滅など、幅広い政治勢力、労働組合、
団体などが一致できる要求は広がっています。

それを、政治や運動としてつなげる回路がうまく機能していなか
ったことは言えると思います。ある意味、幕末の「薩長同盟」
的な展開が求められていると思います。

薩摩と長州は、禁門の変で殺し合いをしながら、倒幕では
一致してあたりました。そのとき、組織やしがらみにとらわ
れない「個人」が活躍しています。

今回は、それに似てなくもないと感じました。
今後の幅広い共同へのひとつの重要な1歩だと思います。

ともかく、倒幕ならぬ「市政改革」ということでは一致できた。
幅広いスクラムも組めた。そうすれば、与党連合も退けることが
保守的と言われる広島市でも証明されました。そのことは、
各地の運動にも影響を与えます。

さとうは、平和と住民の暮らしを守る
立場から、今回の選挙に対して臨みました。

今後とも、平和運動や労働運動などを通じ、世界に誇れる
広島をつくるため、志を同じくする全ての人と連携して
力を尽くします。

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by hiroseto2004 | 2014-10-24 21:12 | 広島市政(広島市議会) | Trackback