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by hiroseto2004

復刻版広島瀬戸内新聞 広島市政編広島市長と市議会議長が語った「地方自治のありかた」と「市政の転換」

広島市長と市議会議長が語った「地方自治のありかた」と「市政の転換」

3月2日に広島市内で行われた秋葉忠利・広島市長の支援組織「みこし連」の総会に出席しました。市議会議長の藤田博之さんと秋葉さんのお話しから、感銘を受けた部分を紹介します。彼ら2人が協力してリーダーシップを発揮するようになってから、市政は格段に良くなったと思います。


 3月2日、広島市中区で行われた広島市長・秋葉忠利さんの支援組織「みこし連」の総会に出席し、広島市長と市議会議長のお二人のお話をきく機会に恵まれました。

 自民党のご所属で、広島市の市会議長をされている藤田博之さんが基調講演をされました。彼は全国市議会議長会長であり、政令指定都市議会議長会長でもいらっしゃいます。その後、秋葉さんから、この一年間の市政についてご報告いただきました。




■「『地方分権』ではまるで『国に主権』があるよう。『国民に主権がある』のだ。」 藤田さんのお話

 藤田さんは、まず、自民党市議の谷口修さんが、御自分のブログ上で、藤田さんが秋葉さんの後援会に呼ばれたことを「前回の市長選はなんだったのか?」と批判していることに触れ、名指しこそ避けましたが、これに反論し、

 「(所属する自民党は別の候補を応援したが)、選挙で市長が(秋葉さんに)決まった以上、その結果に従うのが民主主義。議会と市長が協力して仕事をしていかないといけない。それがわからない政治家は、民主主義がわかっていない」と批判を一刀両断にしました。

 その後、明治以降の地方自治制度の歴史について、初心者でもわかるような丁寧な解説を展開しました。その上で、いま地方自治に携わるものの心得として、

 「原理原則を持ちつつ、柔軟に対応しなければならない。また、難局のときこそ、誰もが納得する公平なやりかたを心がけないといけない」と強調しました。

 現代の地方自治の課題としては、

 「いわゆる三位一体の改革で3.4兆円税金を移譲してもらったが、補助金を4.7兆円、交付税を5.1兆円削られて地方が大損させられた。参院選で自民党が大敗したゆえんである」

 「税源の配分は国が6、地方が4、最近の改革で43:57になったが、仕事量に応じて国4:地方6にすべきだ」と議論を展開し、税源のさらなる委譲を強く求めました。

 続けて「「地方分権」という言葉は、そもそも気に食わない。「分権」では「国に主権」があるように聞こえてしまう。そうではない。『国民に主権がある』のだ」とまとめました。

 また道路特定財源問題については、以下のように述べられました。

 「日本のガソリン価格は決して高いわけではない。韓国よりは安い。道路特定財源問題については、今になって福田総理が急に議論をされても地方は困る。もっと早く議論してほしかった。今になって廃止されたら困るということで、継続をお願いしている。とりあえず継続してから、仕組みについてきちんと議論をしてほしい」

 この日、藤田さんは、ガソリン税問題でも民主党など野党を非難する姿勢はまったく見えませんでした。公平な方とお見受けしました。

 また「主権はそもそも国民にある」という考え方は、2003年の市長選で、秋葉さんの応援に来られた田中康夫さんがされたお話を思い出させました。さすがは、藤田議長就任までは、「反秋葉」で凝り固まっていた市議会を正常化した手腕の持ち主だと感嘆するばかりでした。

■「広島市の未来は前途洋洋」 秋葉さんのお話
 続いて立った秋葉さんは、まず「藤田先生は数字に強い方」「彼の元で議会の改革が進み、政務調査費の公開などが前進した」と、ほめられました。

 そして「核廃絶を訴える世界の都市で作る『平和市長会議』加盟都市が1525にまで増えている。今年からは、国内の都市も加盟できるようにした。国内加盟都市は2日に1都市の割合で増えており、現在68(記事を書いている時点で70)まで増えた」と、国内外の自治体の間で核廃絶を求める流れが加速している状況を紹介されました。

参照:
平和市長会議

 続いて「財政状態はようやく小康状態を保つことができた。新しいことも動き出した。(カープ本拠地となる)広島新球場も来年完成する。広島駅前のBブロックの再開発も動き出した」と財政再建とそれを背景に、未来への積極的な投資ができるようになったことを強調した上で。

 「ITのおかげで、東京のものがすぐ買えるようになった。それは便利なことである。しかし、手をこまねいていると東京に購買力が流れてしまう」

 「そこで、去年から『広島アキハバラ塾』を設置した。ITを使って広島のモノを売り込もうというものである。塾生のうち、半数がすでに起業するか、売り上げを増やすことに成功している。塾長の河口知明さんは会社を若い人に譲り、専属でやってくれている」と、これからの展望についても語りました。

参照:
2007年10月5日記者会見「『広島アキハバラ塾』の開講について及び少人数学級の実施とそれに伴う教員の採用について」(広島市)
広島アキハバラ塾

 次に、農業と環境が話題となりました。

 「これからは、農業と環境が大事である。3%に過ぎない食料自給率を5倍にすることを目標にする。まず、市民農園を一万区画まで増やし、市民に農業を体験してもらう。広島ブランドも確立し、地場産品の売り込みも図る」と、具体的な策も示されました。

 「環境では2050年までにCO2排出量を70%カットする。2008年度は地球温暖化対策行動元年にする」と高い目標設定を示されました。

 また秋葉さんは今後の人材活用策にも踏み込みました。

 「いままで、市役所には、担当がはっきりしない『何々担当課長』がたくさんいた。だがこれからは、職務をはっきりさせる。一方で、縦割り行政の弊害を排除するために、さまざまな部局を横断してたとえば高齢者なら高齢者に取り組む『クロスセクション』を設ける」とし、来年度の目玉としては「総合的な子育て支援のため、来年度から子ども未来局をつくる」ことを挙げられました。

 そして最後に「広島市の未来は前途洋々である」と断言されました。

■筆者の感想:9年間の秋葉市政の恩恵を実感
 1999年2月に秋葉市長が初当選するまでは、広島市はありていに申し上げて典型的な「料亭政治」を行っていました。人事は市役所の「えらい人」と、市議会議員が夜中に、中区流川の料亭で決めていたのです。彼らは「自分に都合がいい職員」を「自分にとってうまい汁がありそうな部署」に押し込み、自分たちが儲かりそうな事業をねじ込んでいたのです。

 その結果1990年代までの広島市は、お金をかけてハコモノを作った割には将来へのビジョンが見えず、財政赤字もつみあがるという閉塞状況にありました。

 そうした中、秋葉さんは1999年の就任以降、既得権にこだわる議会多数派や経済界の一部幹部などの嫌がらせにもめげずに、粘り強く市民世論を味方につけながら、「口利き排除」「公共事業見直し」などの改革を進めてきました。「料亭政治」から「オープンな政治」に変えてきたのです。その結果、市財政も危機から脱しつつあります。

 そして2005年からは、藤田さんが議長が就任したことで、議会も車の両輪として機能し始め、効率的な市政改革が可能になりました。そして現在、新球場の完成や「アキハバラ塾」立ち上げなど、新しい事業も成果を挙げだすようになったのです。

 実をいえば2000年頃、私と仲間たちで、今のアキハバラ塾のようなものを目指したことがありました。しかし、当時は環境が成熟しておらず、また専属でやろうという度胸のある人もおらず、途中で解散してしまいました。そのことを思い出すと、感無量でした。

 こうした実績がありながら、未だに「秋葉は何もしない」と悪口を言う人もいます。しかし難局の中で、粘り強く行動し、広島市を持ち直させた二人のリーダーを持つことができて、広島市民は幸せであると思います。
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by hiroseto2004 | 2014-10-26 22:01 | 広島市政(広島市議会) | Trackback