エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

人からコンクリートへ!プログラム支出からばら撒きへ!現政権・財務省による逆行

 財務省は、来年度予算編成へ向けて
1、介護報酬の引き下げ
2、35人学級を40人学級へ後退させる
ことを求めています。

いっぽうで、現政権は、2014年度予算において、公共事業=ハコモノのばらまきを復活させています。
また、安倍総理は、「外国へ行くたびに」といっていいほど、外国への援助を約束しまくっています。

 確かに、自民党政治の成功モデルはあった。「大型公共事業を行って、インフラを整備すれば、重厚長大型の産業が育ち、雇用・税収が増え、福祉・教育も向上する。」というのがそのモデルです。
 1970年代までならそれはまだよかったかもしれない。しかし、1980年代以降は、それは通用しなくなりました。
内需が頭打ちになったために、1980年代前半には、とくにアメリカへの貿易黒字に依存する体質になりました。
そのことが、1985年のプラザ合意とそれに伴う大幅円高いう形でアメリカによる「反撃」を招きました。さらに、1990年代以降は、「日米構造協議」「年次改革要望書」という形になった。

 もちろん、アメリカが、日本の法律をアメリカの都合の良いように変えさせたり、無駄なハコモノをばらまかせたのは問題です。前者は、特に、今問題となっているTPPにもつながっています。

 しかし、日本もまた、古いやり方(重厚長大中心でうまくいった成功体験)に固執してしまったのは日本自身にとって問題でした。本来なら、1990年代くらいの段階で、欧州で行われたようなエネルギー改革や、人を重視する政策に転換しておくべきでした。人を育て、新しい産業を起こしていく方向です。

 日本の場合、社会保障は大手企業正社員をモデルとしたものでした。乱暴に言えば、お父さんが大手企業正社員で企業に忠誠を誓っていれば、住宅や子供の教育、医療などは保障されるが、そこからいったん外れれば悲惨、というシステムでした。それを、所属する企業に左右されない仕組みに変えることを通じて、一人一人が、人生の中で方向転換をしやすくする。そして、次の仕事につきやすくする、という仕組みが必要でした。

 それをせずに、1980年代後半以降、小泉政権(00年代中盤)まで、アメリカへの輸出を軸とする重厚長大産業重視路線を続けてしまったのです。そして、その路線を無理に維持するために、アメリカの要求をのんだ。一方で、非正規雇用を拡大して、「安く使い捨てる」方向に突き進んだのです。

 しかし、そうした路線は、リーマンショックで、破たんしました。アメリカへの輸出依存は無理になった。さらに、日本自身が、かなり、旧来型の産業が「空洞化」してしまった。

 そのタイミングで、民主党へ政権が交代しました。政権運営能力の面でぼろくそに言われている民主党ですが、見るべき部分もありました。

 たとえば、企業に左右されていた社会保障(企業主義)を、個人単位にしていこうとする方向です。乱暴に言えば
自民党政治:コンクリートを企業にばらまくことで、企業に所属する社員(主に男性)とその世帯構成員の社会保障を保証する。
民主党政治(の当初の理念):個人に直接、医療や教育などを保証することで、個人が人生の中で方向転換しやすくする。家庭環境によって、受けられる教育が左右されない社会にする。もって、社会に活力を取り戻す。
でした。

また、支出の性格でも、
自民党政治:特別会計に代表される官僚や、大物政治家の圧力で左右されやすい仕組み。
民主党政治:圧力に左右されにくい「プログラム支出」。
たとえば、子ども手当にしても、高校授業料無償化にしても、全員を対象としていますから裁量は生じにくいのです。
自民党の補助金や税制優遇措置は「複雑怪奇」で、不公平を生じていました。

民主党政治の方向性は、悪くはなかった。自民党政治ではどうにもならなかった。だから、国民が一度は政権交代を選んだのも事実でした。

自民党が政権に戻り、今行われているのは、
「人からコンクリートへ」「プログラム支出から(お友達政治のお手盛りによる)ばらまき」への逆行です。

こんなことで、本当に大丈夫なのか?

まだ、日本は、国全体としてみれば、経常収支は黒字で、純資産国でもあります。
「まだ、お金がそうはいってもあるうちに、『人を育てる』ことや『再生可能エネルギー・省エネルギーを徹底して進める』ことに、集中」すれば、「間に合う」ように思えます。
「お金がなくなってから(日本が経常赤字国、純債務国に転落してから)」では遅いのです。
 



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by hiroseto2004 | 2014-10-28 20:32 | 新しい政治をめざして | Trackback