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by hiroseto2004

「イデオロギーの時代は終わった!」という勘違い 介護にもイデオロギーは出る

安倍暴走を招いた「イデオロギーの時代は終わった!」論

イデオロギーの時代は終わった!という勘違いが、実は日本の政治を混迷させている問題を提起させていただきました。
はっきり申し上げます。
例えば、介護でもイデオロギーは出ます。





例えば、以下の例を考えます。
97歳のご利用者様がおられます。
キムチがお好きです。
しかし、辛いものをとると、体によくないと診断されています。
あ、キムチを食べさせるのは体に良くないからやめさせる。
い、余命が短いから、好きにさせてあげよう
の二種類の考え方が、介護者側には生じるでしょう。

さて、我々介護職は議論の結果、キムチをご利用者様に食べさせませんでした。

一ヶ月後、ご利用者様は、亡くなられました。

1.ご利用者様が望んでも食べさせてはいけないものはそれでもあった。
という考え。
2.余命が短いなら好きにさせてあげればよかった、という考え。

大まかに考えて、両方あるでしょう。

もし、ご利用者様にキムチを食べさせて同じように亡くなっていたらどうか?
Aキムチを食べさせたから亡くなった、しまった、という考え。
Bキムチを食べさせてあげてよかったという考え。

両方あるでしょう。


「キムチを食べさせないで亡くなる」結果がでる前とでた後で、その関係者がどう考えるか?

それだけでも2×2=4種類の組合せがあります。

「食べさせて亡くなる」結果が出る前と出た後でどう考えるか?
も加えれば、8種類の組み合わせです。

さらにいえば、

ご利用者様にキムチをたべさせて、しばらくは生きておられた場合はどうか?

ご利用者様にキムチをたべさせないで、しばらくは生きておられた場合はどうか?

合計で、16種類の組み合わせの考え方が出てきます。

同じ事実でも個人のイデオロギーによってこんなに差が出てきます。

結局は、ケアマネや介護職や医療職、ご家族、ご本人が話し合い、納得する線でいくのがあるべき姿です。

一種の民主主義です。

イデオロギーは厳然と存在するし、イデオロギーそのものは悪ではない。

むしろ、イデオロギーの存在を否定し、一つのやり方を話し合いもなしに押し付ける方が、危険です。

日本では、特に冷戦崩壊後は、政権側がイデオロギーを持っていることを隠し、実際には新自由主義やアメリカに従属した海外派兵を進めてきたのです。

一方で、いわゆるリベラル派でもイデオロギーを正面に出さずに、新自由主義に甘い顔をしてきた傾向は否めません。そして、例えば、議員報酬とかそういうところに論点を集中させすぎたきらいがあります。

それらが破綻し安倍総理は暴走しています。

介護でいえばケアマネ=総理が暴走し、「イデオロギーがあってはいけない」という名の下に、他の介護職や医療職は愚か、利用者=国民も黙ってしまう。そういう状況です。

一方で、野党でも市民派や無党派が苦戦し、日本共産党が好調という状況が発生しています。ハッキリ物申す介護職にご利用者の人気が集中しているわけです。

by hiroseto2004 | 2015-09-07 12:14 | 役人からヘルパーへ | Trackback