日土両国の市民の選択が問われるーー原発・「対テロ戦争」・言論弾圧での「心中」を回避できるか?
2016年 03月 15日
【日土両国の市民の選択が問われるーー原発・「対テロ戦争」・言論弾圧での「心中」を回避できるか?】
日本とトルコが同盟してアメリカと戦争するという未来予測をしたアメリカ人がいるそうです。
それはあまりにも荒唐無稽だと思いますが、過去の歴史も兄弟のように進んできた日本とトルコがまるで兄弟のように危うい道を突き進む危険は高い。
日本は1889年、トルコは1876年(いわゆるミドハト憲法)にそれぞれ憲法を制定。
トルコは第一次世界大戦でアルメニア大虐殺を起こした挙げ句、滅亡寸前になった。
日本は、第二次世界大戦でアジア諸国民にも多大な被害を与えた挙げ句滅亡寸前になった。
トルコも日本も滅亡寸前になったあと、それぞれ、当時の世界で見ても先進的な憲法を持つ国になった。
アジアの中では、もっとも世俗的な国柄という意味では先頭を走った。
一応民主主義であり、長年、アジアでは二つしかないOECD加盟国が日本とトルコだった。
しかし、21世紀にはいったころから両国はおかしな方向へ急速に舵を切り出した。
日本は、アフガン後方支援、そしてイラク派兵へ。そして安倍総理になってからは「海外派兵恒久法」である安保法が強行され、武器、原発輸出に突き進んでいます。新基地問題では沖縄を力でねじ伏せる構えを崩していません。マスコミ幹部は会食で取り込み、反抗的なキャスターは引きずり下ろされています。
トルコはトルコで、イスラム過激派出身のエルドアン大統領が独裁化。日本で言えば、本音では戦時中に戻せ、という右翼が政権をとったような話です。安倍総理そっくりです。
いま、イラク北部やシリア北部では、トルコとイスラム国とクルド人を含めた三国志状態です。クルド人を潰すためにイスラム国には甘めの対応をしているようにも見えます。他方で、クルド人を苛烈に弾圧。
政府を批判する新聞を政府が占領するという暴挙をかましています。
そして、エルドアン大統領は、地元住民の反対を押しきって日本から原発を購入することになっています。
日本もトルコもヤバイ方向に進みすぎです。
トルコは地震国です。トルコでフクシマのような事故が起きたらどうなるか?
それでなくとも、自爆テロなどで攻撃される危険も高いでしょう。
大きな事故になれば、日本が税金で後始末です。もちろん、被災したトルコ市民にとってはカネで済む話ではありません。
また、対テロ戦争と称して自衛隊を中東に送った場合、行き先によってはイスラム国だけでなく、クルド人をも日本は、敵に回しかねない。日本にとって、イスラム国とクルド人双方のテロが起きているトルコの現状は他人事ではないのです。
では、日本とトルコ両方の同盟国のアメリカが何かしてくれるかといえば、何かしてくれるか訳ではないでしょう。さすがに日本とトルコがアメリカと戦争をするというシナリオはないが、「アメリカにとってさえも迷惑な存在」となった日土両国がアメリカに見捨てられるシナリオはあると思います。
幸い、日本では野党と市民の共闘=民共合作=民と共に進む共闘が、進んでいます。トルコでも反原発など市民運動は高まっています。
原発・対テロ戦争・言論弾圧で日本とトルコが心中することのないよう、心ある日本とトルコの市民が連帯しながら進めればと思う今日この頃です。
参考
日本の原発輸出に反対するトルコの市民たち 「日本の原発が私たちの未来を盗む」―トルコ市民へのインタヴュー
年表
1876年 トルコ、ミドハト憲法 アジア初。1890年 日本・和歌山県沖でトルコ軍艦「エルトゥールル号海難事故」。1889年 日本、大日本帝国憲法1904年から1905年 日露戦争1908年 トルコ、青年トルコ人革命1913年 日本、第一次護憲運動。市民と野党共闘が桂内閣を打倒。1914年 第一次世界大戦発生。1915年~16年 トルコ、アルメニア人大虐殺1918年 トルコ、大戦に敗北。1923年 トルコ革命。トルコ共和国成立。1924年 日本、第二次護憲運動。1931年 日本、満州事変。1936年 日本、2.26事件1937年 日本、南京大虐殺1941年 日本、第二次世界大戦に参戦。1945年 日本降伏。1947年 日本国憲法制定1960年 OECD発足。トルコは原加盟国。1964年 日本、OECD加盟。1980年 トルコ、軍事クーデター。1983年 トルコ、民政復帰。1989年 ベルリンの壁崩壊。1991年 1月~2月 湾岸戦争。イラクのクルド人が事実上自治権を獲得。12月 ソ連崩壊。1997年 エルドアン被疑者、イスラム賛美で検挙。1999年 エルドアン被告人、イスラム賛美の容疑で実刑判決。2003年 トルコ、エルドアン内閣発足。 日本、イラク戦争に自衛隊派兵。2011年 3月11日 日本、東日本大震災。東電福島第一原発事故。2012年 12月 日本、安倍政権発足。2013年 日土、原子力協定に調印。2014年 7月 日本、集団的自衛権行使容認の閣議決定。 8月 エルドアン大統領当選。ダウトオール新首相。2015年 1月 安倍総理、ISに事実上の宣戦布告 7月、トルコ、米らのISへの空爆に渋々協力開始。 10月 IS?アンカラでクルド人狙ってテロ。 11月 トルコ、ロシア空軍機を撃墜。2016年 1月 イスタンブールでIS?のテロ 2月 アンカラでクルド人?のテロ 3月 トルコ政府、新聞社を弾圧。 日本、報道ステーション古舘キャスター降板。 アンカラでクルド人?のテロ
https://www.facebook.com/events/703367866447204/
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日本は1889年、トルコは1876年(いわゆるミドハト憲法)にそれぞれ憲法を制定。
トルコは第一次世界大戦でアルメニア大虐殺を起こした挙げ句、滅亡寸前になった。
日本は、第二次世界大戦でアジア諸国民にも多大な被害を与えた挙げ句滅亡寸前になった。
トルコも日本も滅亡寸前になったあと、それぞれ、当時の世界で見ても先進的な憲法を持つ国になった。
アジアの中では、もっとも世俗的な国柄という意味では先頭を走った。
一応民主主義であり、長年、アジアでは二つしかないOECD加盟国が日本とトルコだった。
しかし、21世紀にはいったころから両国はおかしな方向へ急速に舵を切り出した。
日本は、アフガン後方支援、そしてイラク派兵へ。そして安倍総理になってからは「海外派兵恒久法」である安保法が強行され、武器、原発輸出に突き進んでいます。新基地問題では沖縄を力でねじ伏せる構えを崩していません。マスコミ幹部は会食で取り込み、反抗的なキャスターは引きずり下ろされています。
トルコはトルコで、イスラム過激派出身のエルドアン大統領が独裁化。日本で言えば、本音では戦時中に戻せ、という右翼が政権をとったような話です。安倍総理そっくりです。
いま、イラク北部やシリア北部では、トルコとイスラム国とクルド人を含めた三国志状態です。クルド人を潰すためにイスラム国には甘めの対応をしているようにも見えます。他方で、クルド人を苛烈に弾圧。
政府を批判する新聞を政府が占領するという暴挙をかましています。
そして、エルドアン大統領は、地元住民の反対を押しきって日本から原発を購入することになっています。
日本もトルコもヤバイ方向に進みすぎです。
トルコは地震国です。トルコでフクシマのような事故が起きたらどうなるか?
それでなくとも、自爆テロなどで攻撃される危険も高いでしょう。
大きな事故になれば、日本が税金で後始末です。もちろん、被災したトルコ市民にとってはカネで済む話ではありません。
また、対テロ戦争と称して自衛隊を中東に送った場合、行き先によってはイスラム国だけでなく、クルド人をも日本は、敵に回しかねない。日本にとって、イスラム国とクルド人双方のテロが起きているトルコの現状は他人事ではないのです。
では、日本とトルコ両方の同盟国のアメリカが何かしてくれるかといえば、何かしてくれるか訳ではないでしょう。さすがに日本とトルコがアメリカと戦争をするというシナリオはないが、「アメリカにとってさえも迷惑な存在」となった日土両国がアメリカに見捨てられるシナリオはあると思います。
幸い、日本では野党と市民の共闘=民共合作=民と共に進む共闘が、進んでいます。トルコでも反原発など市民運動は高まっています。
原発・対テロ戦争・言論弾圧で日本とトルコが心中することのないよう、心ある日本とトルコの市民が連帯しながら進めればと思う今日この頃です。
参考
日本の原発輸出に反対するトルコの市民たち 「日本の原発が私たちの未来を盗む」―トルコ市民へのインタヴュー
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もはや日本共産党しか残されていないのか?: 「安倍自民」暴走と「市民派」低迷の中で[Kindle版]
SNSが見られなくなる前に国民連合政府で安保法廃止を・・準地元・イオン祇園前で次期国政選挙へ向け、協力呼び掛け
https://www.youtube.com/watch?v=xK6tCMSRKzw&feature=youtu.be
2015年4月2日さとうしゅういち街頭演説安芸郡府中町 河辺たかふみ広島市長・中原ひろみ市議・つくだ守生県議で誰もが置きざりにされない広島を