エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

2016年、ポストモダンの崩壊を宣言し、「近代の復権」(大正デモクラシーくらいからの再出発)を提唱する

 ポストモダンは、アメリカで、日本で敗北した。

ソ連が崩壊し、ポストモダンがその全盛を謳歌し始めてから四半世紀(25年)。

 しかし、ポストモダンは、無残な敗北を喫しています。
 
アメリカは、冷戦後、ソ連というライバルが居なくなり、アメリカがやりたい放題だと勘違いしてしまった。

クリントン夫妻、ブッシュ父子は、所属政党は違いますが、乱暴に言えば、「アメリカがやりたい放題」路線を突っ走ったといえます。

そして、さらに、格差拡大し放題という意味でもアメリカはこの時期、暴走しました。
ソ連の崩壊で、格差是正と言うこと自体がダサい、という風潮が1990年代の世界や日本を席巻していました。

2008年、リーマンショックが発生し、同年の大統領選挙でバラク・オバマが当選するまでは。

逆に言えば、バラク・オバマの当選は、ポストモダンの終わりの始まりを告げる事件であったと言えます。











ポストモダンが無意味だったとは言いません。

階級格差以外の問題、環境問題やジェンダー問題などについて、大きな前進があったのも事実です。

しかし、それらの成果についても、たとえば日本においては、安倍晋三政権により危うくなっているのが実情ではないでしょうか?

ポストモダンを象徴するヒラリー・クリントンは2016年大統領選挙・民主党の候補者選びで格差是正を掲げるバーニー・サンダースに大苦戦しました。

他方、ポストモダンをこき下ろす暴言と格差是正の経済政策の組み合わせを掲げるトランプが共和党では圧勝。ポストモダン右派のチャンピオンとも言えるジョージ・ブッシュ的なネオコンのクルーズらを破ったのです。

日本においては、ポストモダンはやはり、格差是正なんてダサいという雰囲気を生み出し、1990年代~2000年代前半の新自由主義政策の暴走を招きました。

政治においても、1980年のいわゆる社公合意により、1990年代にかけて、日本共産党を排除する野党分断が進んでいました。
1990年代後半には社民党でさえ派遣法改悪に賛成するという「オール新自由主義」体制が完成しました。
現代日本が子どもの貧困が世界最悪レベルだったりするのはその当時の後遺症に蓄積とも言えます。

ポストモダンの後期に格差が拡大すると、今度は、公務員労組を攻撃するなどの手法で溜飲を下げてもらう政治勢力が台頭します。
その源流が小泉純一郎さんであり、橋下徹さんへと引き継がれていきます。

しかし、そうした中で、人々の不安が高まる一方の中、民主党政権が登場。しかし、民主党政権は「大衆運動なき政権交代」でした。こうしたこともあり、民主党は官僚に敗北してしまいます。

民主党への不信と、「古き良き時代」への郷愁も手伝い、2012年に安倍晋三政権(第二次)が誕生します。
安倍政権の経済政策は、金丸信や竹下登、小渕恵三(いずれも故人)に近いと考えられます。
積極財政ではあるが、庶民向けではなく、身内向けであると言うことです。
そして、秘密法や安保法を強行し、アメリカと一緒に中東やアフリカに自衛隊を殴り込ませる日本をつくろうとしています。

しかし、こうした安倍暴走は、ポストモダンの主流である「緊縮財政(新自由主義)かつ政治的にはそこそこリベラル」への反動が一挙に出たことにも助けれています。

ポストモダンの崩壊は、ピンチでもありますがチャンスでもあります。

ポストモダンのアメリカがやり過ぎた結果、逆に、世界各地でイスラム国のような過激派が調子づいてしまった。
そして、そうしたテロとの戦いの名目で安倍総理率いる日本政府もそれについて行こうとしている。
日本も武器を売って儲けられるように狙っているのです。
そのための2015年秋の安保法成立であり、防衛装備庁発足です。

そして、庶民に余裕がなくなっているため、ポストモダンの時代に獲得された環境面や多様性の尊重の面での成果が、台無しにされる危険もあります。言い換えれば、「新自由主義の道連れになって、多様性尊重も失われる。」
ことになりかねないのです。

トランプの躍進はそのことを示唆しています。

他方で、「ポストモダン」の崩壊を機会に、そこそこ多様性を尊重しつつ、格差是正を図るバーニー・サンダース的な解決も選択肢の一つとして人々の前に提示されることも期待されます。

ポストモダンの遺産である多様性尊重や環境保護、情報公開などは受け継ぎつつも、ポストモダンの失敗を総括し、それこそ、大正デモクラシーくらいからやり直すくらいの発想がいま、日本でもアメリカでも求められるのではないでしょうか?

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by hiroseto2004 | 2016-06-07 21:43 | 思想・哲学 | Trackback