エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

ポストモダンの失墜が招いた国家社会主義や独裁主義の復活・・プーチン、エルドアン、ドゥテルテ、そして安倍、トランプ

1990年代から2000年代前半は、世界的には、「多様性尊重」と「格差拡大」をセットにしたような思想が政治で主流を占めた時代でした。
そして「国民国家を乗り越える」的な発想が意気盛んな時代でした。






日本でいえば、細川護煕総理(当時)、橋本龍太郎総理(当時、故人)、小泉純一郎総理(当時)がその代表格でしょう。民主党の前原グループもこれに該当するでしょうし、おおさか維新改め日本維新の会もこの流れの正統なる継承者といえるでしょう。
e0094315_22440010.png



アメリカでいえば、ビル・クリントン、ブッシュ父子。
イギリスでいえば、トニー・ブレア。
いずれも、「冷戦で西側が勝利した」とばかりに調子をぶっこいて、世界各地で軍事介入。アフガン、ついでイラクに戦争を仕掛けたのです。
クリントンも地上戦こそやっていませんが、イラクとスーダンを空爆しています。

ロシアでは、エリツィン大統領が1991年から1999年まで君臨していました。なんとかかんとか、民主主義の体裁を取っていましたが、経済が混乱しまくりました。

フィリピンではアロヨ大統領がポストモダンの代表格でしょう。
死刑を廃止する一方で、外交的には、アメリカ従属に戻り、新自由主義的経済政策をとりました。

トルコではチルレル首相がポストモダンの代表格と言えます。

しかし、2000年代に入ると、ポストモダンの失敗が明らかになっていきます。

その一つが、格差の拡大です。

ソ連が崩壊した直後は日本でも世界でも「格差是正なんてダサい」という雰囲気が広がった。

特に日本では、いわゆる左翼・リベラルも、格差是正とか階級闘争に取り組むのを避け、情報公開とか環境とかジェンダー、外国人の人権問題などにシフトしていった。
それらはそれらで大事ですが、問題は、(階級)格差是正への取り組みが下火になり、1990年代後半には日本共産党と新社会党、そして一部のマニアックな左翼以外に橋本政権の新自由主義的法案に反対する勢力がなくなってしまったことです。

その効果が、2000年代に一挙に噴出していったのです。

世界でも、格差の拡大を背景にリーマンショックなどの経済危機が発生したのです。

こうしたことを背景に、アメリカのオバマ政権や日本の民主党政権誕生も起きたのです。南欧では左翼政権が誕生したり、左派が躍進したりする動きもあります。

だが、一方で、「格差拡大&多様性尊重」的な政治への反発は、次第に「多様性尊重」そのものイメージも悪くしてしまった。
こうした中で、「格差拡大&多様性尊重」的な政治へのアンチテーゼとして、日本では安倍晋三、アメリカではトランプ、イギリスではEU離脱派、ロシアのプーチン、トルコのエルドアン、そしてフィリピンのドゥテルテへの追い風が起きていると考えられます。

日本では、「格差拡大&多様性尊重」的な政治への反発の勢い余って、1980年代頃のような「一億総中流」(幻想ではあったが)時代、バブル時代への復帰を期待して、安倍総理が堅調な支持率を誇っています。

ロシアでは「民主派」のエリツィン時代の経済の惨状への反動から、独裁的だが「高齢者に年金を、若者に雇用を」復活させてくれたプーチンがバカ受けします。

アメリカでは、「内向き」かつ、経済政策では格差是正も打ち出すトランプがバカ受け。

イギリスではEU離脱派がまさかの「勝利」を収めてしまい、当の離脱派も真っ青になる始末です。

そして、フィリピンでは、庶民的なイメージのドゥテルテがバカ受け。

トルコでは、エルドアンが、独裁色を強めながらも庶民から根強い支持を受けています。

1990年代後半から2000年代前半に活躍した「ポストモダニズム」が、経済面では格差拡大、外交面では中東の混乱を招き、威信が失墜。

その勢い余って、国家社会主義や独裁主義が今まで民主主義を維持してきた国でも台頭している。

それが今の世界です。

「日本でも世界でも、人権や民主主義、多様性を守りたい人たちは、階級格差是正に力を入れないと、人権や民主主義、多様性を守れないですよ。」

このように、単刀直入に申し上げたいと思います。

関連記事

トラックバックURL : http://hiroseto.exblog.jp/tb/24613224
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by hiroseto2004 | 2016-08-23 21:38 | 思想・哲学 | Trackback