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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

豊洲市場に盛り土せず、都が汚染対策で虚偽の説明

 豊洲市場に盛り土せず。致命的な情報が明らかになりました。


 小池知事が発表し、本日の「しんぶん赤旗」日刊紙に報道された内容は、12日に共産党都議団が申し入れをして、記者発表する予定の内容だったそうです。 知事側が事前に情報を入手し、急遽発表したものと思われます。 こうした内容の問題は過去に何回も、消費者団体や民間団体、共産党都議団などが繰り返し告発してきました。そもそも高度な汚染物質が判明し”全面”土壌を入れ替えなければ使用できない場所であるにもかかわらず、調査を、対策を、専門家の指摘も無視して強引に進めてきたためです。

豊洲市場汚染対策で都が事実と異なる説明 経緯など調査へ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160910/k10010680011000.html






東京都の小池知事は、10日、緊急の記者会見を開き、築地市場の移転先となる豊洲市場の土壌の汚染対策とした盛り土が主要な建物が建つ部分では行われていなかったことを明らかにしました。東京都はこれまで敷地全体で盛り土をしたと説明しており、小池知事は「正しくない説明で、訂正したい。都政の信頼回復に逆行する」と述べて、都が事実と異なる説明をしてきた経緯などについて早急に調べることにしています。

東京都の小池知事は、10日午後5時から都庁で緊急の記者会見を開きました。
この中で小池知事は、築地市場の移転先となる豊洲市場の土壌の汚染対策として東京都が、敷地全体に行ったと説明してきた盛り土について、実際には水産卸売場など主要な建物の地下では行われていなかったことを明らかにしました。そして小池知事は、「正しくない説明で、訂正したい。都政の信頼回復に逆行するものであり、真摯(しんし)に反省し粛正を図りたい」と述べ、都のこれまでの説明に問題があったという認識を示しました。
そのうえで、都の説明の経緯や安全面での影響などを確認するため、当時、対策を検討した専門家から話を聞くほか、外部有識者らによるプロジェクトチームを設けて早急に調査する考えを示しました。

市場の移転をめぐっては、小池知事が豊洲市場の安全性の確認が不十分だとして先月、移転の延期を表明し、新たな移転の時期については、来年1月に出される水質調査の結果などを踏まえ、判断するとしていました。小池知事は会見で「食の安全に関わり非常に大きな問題だ。念には念を入れて安全性の確認をしっかり行い、予断を持たずにいろんなケースを考えたい」と述べ、時間をかけてでも安全性の確認を最優先させる考えを示しました。

盛り土工事とは

今回、問題が発覚した豊洲市場での土壌汚染対策は有識者で作る専門家会議の提言にしたがって行われ、東京都はおととし11月、無事、完了したと説明していました。都のこれまでの説明によりますと、対策の柱となった、汚染された土壌をきれいな土と入れ替える盛り土工事は、およそ40ヘクタールある豊洲市場の敷地全域で行われたとしていました。具体的には地下2メートルまでの土壌をすべて取り除いた上で、きれいな土で埋め戻し、さらに盛り土を重ねることで高さ4.5メートルになるきれいな土の層を造成したと説明していました。そして、都のホームページなどでは「万全な土壌汚染対策」として施設が高さ4.5メートルとなる盛り土の上に建っているイメージ図を掲載しながら、豊洲市場の安全性を強調していました。

移転求めてきた団体会長「怒り心頭」

当初の予定どおり11月7日の豊洲市場への移転を求めてきた、市場業者の団体で作る「築地市場協会」の伊藤裕康会長は「報道を見てびっくりした。東京都は、なぜ、事前に、われわれや都民にきちんと説明しなかったのか。今になってこの様はなんだという思いと、何でちゃんとやらなかったのかという思いで怒り心頭だ」と述べました。そのうえで「東京都は、安全への意識が欠けている。都の責任者からは、実際どのような工事をして、安全対策はどうなっているのかさまざまな証拠を示してもらいながら、明確な説明を求めたい」と述べました。

移転慎重派の仲卸業者「やっぱりそうだったのか」

67年間、築地市場で水産物の仲卸業を営む会社関戸富夫社長は、移転に慎重な立場で延期を求めてきました。関戸社長は「報道を見て、『やっぱりそうだったのか』と思った。食品を扱う以上、土壌の問題も含めた安全が確保されないままの豊洲への移転は考えられない」と話していました。

移転計画や東京五輪への影響も

小池知事は先月31日、築地市場の豊洲市場への移転について延期すると表明し、その理由として豊洲市場の安全性の確認が不十分であることなどを挙げました。そのうえで小池知事は、「市場は生鮮食料品を扱う。食の安全は生活者の目線を大切にすべきだ」と述べ、移転に向けては市場の安全性を最優先する考えを示していました。それだけに、安全性の確保に欠かせない土壌汚染対策について、都がこれまで事実と異なる説明を行ってきたことは食の安全を重視する小池知事にとって見過ごせない問題だといえます。
小池知事は、10日の記者会見では移転そのものの是非については「予断を持たずにいろんなケースを考えたい」として明言を避けましたが、今後の移転計画の判断に影響を与えることも予想されます。

さらに、移転時期が大幅にずれ込むと、4年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けた整備にも影響します。築地市場が移転した跡地では、4年後の大会の際、都心と臨海部の選手村などを結ぶ「環状2号線」が整備される予定で、すでに先月の移転延期の表明で、完成が間に合わなくなるのではないかという指摘も出ています。
今回の問題が整備の遅れに追い打ちをかけることにならないか、また今後、東京都がどのように対処していくのか、課題は少なくありません。


by hiroseto2004 | 2016-09-11 07:32 | 東京都政 | Trackback