真珠湾は吉田茂が、既に行っているのだ!
2016年 12月 08日
マスコミは、安倍総理が、「現職首相初めて」真珠湾を訪問する、と報道しました。
ところが、真珠湾には、吉田茂総理(当時)が1951年のサンフランシスコ講和会議のための訪米の途中で行っているそうです。
マスコミは雁首揃えて誤報ですね。
安倍晋三さんを持ち上げようとする勢い余っての誤報でしょうか?
少なくともそういう潜在心理がマスコミにあったということでしょうか?
1951年9月12日(現地時間)。真珠湾を訪れていたのは、吉田茂首相。
当時の報道を見てみると、吉田首相はサンフランシスコ講和条約を受諾すべく、9月上旬に渡米。その往路と復路でそれぞれハワイに立ち寄っている。真珠湾を訪れたのは帰り道だ。
9月13日の読売新聞夕刊には、こんな記事が掲載されている。
“吉田さん、眞珠湾訪問 お土産にモロコシ製のステッキ
ロイヤル・ハワイアン・ホテルに一夜をあかした吉田首相は十二日午前五時半起床、まさに明けようとするホテル付近の海岸を散歩した。
お腹の調子もすっかり回復、朝食をとったのち同九時卅(三十)分ホテルを出てロング・ハワイ准州知事、ラドフォード米太平洋艦隊司令官、ハワイ陸軍司令官オーランド中将の順序で公式訪問し、それぞれハワイ滞在中の好意に感謝したが、ラドフォード中将を真珠湾に尋ねた時は感慨深げだった“
ちょうどその10年前、日本軍が奇襲攻撃をかけた米太平洋艦隊。その司令部を訪問するために、吉田首相は真珠湾に足を運んでいた。
つまり、安倍首相が「現職首相として初めて真珠湾を訪問する」ことは間違いになる。
外務省の認識はどうなのか。BuzzFeed Newsは、同省北米局に取材した。
「真珠湾と言うと広い範囲を指すことになりますので、これまで現職の首相が訪問している可能性はあります。より正確に言えば、『真珠湾のアリゾナ記念館を訪問して慰霊をするのが初めて』となります」
アリゾナ記念館とは、日本軍の攻撃により沈没した戦艦アリゾナのうえに作られた追悼施設だ。毎年、100万人以上の人たちが足を運んでいる。