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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

4年遅れの「安倍晋三」トランプ大統領が就任・・ポストモダンへの反動で「金丸的なるもの」を取り戻そうとする日米

4年遅れの安倍晋三であり、「アメリカ版金丸信」とも言える男・ドナルド・トランプが日本時間の本日午前二時、正式に大統領に就任しました。

 2016年、アメリカで言えば、ブッシュ父子やクリントン夫妻ら、世界的に言えばドイツのメルケル首相やシュレーダー前首相、イギリスのブレア元首相、日本の小泉純一郎さんや細川護煕さんらに代表されるポストモダニズム(=新自由主義をとりつつ民主主義や人権の伝道師という建前も掲げ、中東などを空爆しまくり)が大崩壊を起こしました。

 トランプ当選はもちろん、イギリスのEU離脱。ドイツのための選択肢やイタリア「五つ星運動」のバカ受け。トルコではエルドアン大統領の親露独裁化。さらには、日本の安倍総理の親露&独裁体制強化もその流れに入るでしょう。

イギリスやドイツ、イタリアでは、大衆運動的な政治運動としてポストモダニズムの崩壊が現れています。
他方、日米では、「30年前の日本(アメリカ)を取り戻す」的な風潮が強まり、そうした中で、古くさく、なおかつ、本人は政界の中ではエリートではない人がウケているという状況になっています。

 総理・総裁と言えば、そうはいっても官僚かジャーナリストか弁護士出身者が多い。
二世議員でも、たとえば、新聞記者くらい経験している場合も多い。
(細川元総理も朝日新聞記者出身です。村山元総理も地方とは言え自治労の書記という形で役人の世界は経験しています。)
要は、行政の経験があるか、筆が立つか、弁が立つか。あるいは、田中角栄のような鬼才か。
そうでなかったとしても、学歴で言えば東京早慶のどれかには該当する場合がほとんどである。

それなしで、国会議員、ましてや総理というのは大変なことです。
そうした中で、安倍総理の経歴は歴代総理の中でも異色と言えるでしょう。

トランプさんも、議員(政治家)経験も軍人経験もゼロ。これまた史上初だそうです。

そういう「非エリート」のお坊ちゃまが持ち上げられる風潮。これが、日米に共通しています。

そして、政策志向も、安倍総理もトランプさんもそっくり。

安倍さんの場合は、1980年代頃を取り戻すイメージ。ずばりいえば、金丸信らが権勢を振るっていた時代を取り戻すイメージです。

トランプさんの場合も、NAFTAが出来る前、それなりにまだアメリカの製造業が残っていた時代を懐かしむ人々の思いの受け皿になったのです。

安倍政権の閣僚や自民党議員の暴言、トランプさんの暴言・失言も、共通して言えることがあります。
30年前だったら、当たり前にされていたような発言。逆に言えば「金丸信から進歩がない」ということです。

金丸信は「ばらばらアンテナ」なんて言ってましたがそれに類することを安倍政権の閣僚もトランプさんも言っているわけです。

ポストモダンへの反発の勢い余って、人権や民主主義が失われるという危機。
これに対して、人権や民主主義を守りたいひとたちは、しっかりと格差是正を打ち出すしかないのです。

ニューヨーク州の民主党員知事は公立大の無償化を打ち出しました。

ポストモダニズムに汚染され、信用を失ったアメリカ民主党。
生活不安を持つ人々の声に応える取り組みを積み上げることでしか、人々からの信頼回復はできないでしょう。

日本の野党も、反安倍の勢い余って、小泉純一郎さんや細川護煕さんの愛弟子としてポストモダニズムを一貫して歩んできた現都知事にすり寄るのはこれまた誤りです。

セーフティネットを「企業主義・家族主義」から「個人主義」へ張り替えることを軸とした、格差是正策を
きちんと打ち出すことです。

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by hiroseto2004 | 2017-01-21 13:47 | 国際情勢 | Trackback