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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

毎日知らない人が来て介護。あなたが入居者なら大丈夫ですか?

《毎日知らない人が来て介護。あなたが入居者なら大丈夫ですか?》

ある老人ホームでは、夜勤は正社員で担当しています。
しかし、日中は人手が足りず、派遣の方が来られています。そういう派遣会社があるということは、需要があるということであり、そのホーム以外でも同様のことが広く行われているということです。

毎日、知らない人が来て介護というのが利用者様側から見ての実態です。

どちらにとっても難しいことになるのは目に見えています。特に認知症の方にとってコロコロ毎日、スタッフが変わるのは大変です。

また、制度上、出せる給与が限度があるので、すぐキレて虐待をするような人物でも目をつぶって雇わざるを得ないという苦悩の声も経営者から労働組合に寄せられる始末です。

そもそもが、介護職の給与が低すぎて人が集まらない(余裕ある人員配置ができない)のが実態。その給与が低いのも、経営者ではなく、国の制度によります。

安倍政権では一万円アップというが、これでもあまりにもショボすぎる。これでは全く、現場の実態に追い付きません。

野党共闘も昨年度、給与アップの対案を出しています。総理は昨年度の野党案を一年遅れで呑んだ形ですが、野党は現場の危機感を共有し、さらなる処遇改善と社会的評価の向上へ、安倍政権を追及し引き続きていただきたいですね。


思えば、本社社主・さとうしゅういちは、2000年4月1日から2011年1月31日にいたる期間、広島県職員として勤務し、そのうちの大半を介護・医療を担当させていただきました。介護現場の方の使命感と熱意に打たれるとともに、当時から、介護職の処遇が低いことに当初は衝撃を、そして、次第に憤りを覚えるようになりました。
介護が主に女性によって担われてきた(現在では家族介護も男性もかなりになうようになってはいますが)ことを背景に社会的評価と処遇が低かったのです。県庁を退職後も、介護労働の社会的評価を上げていくことは大きなテーマの一つです。
正直言って、野党の昨年度出した案もまだまだ生ぬるい。それでも、1年経って総理の譲歩を引き出しはしました。
野党が正しいと思うならそのときに丸呑みすれば良かったのに、遅いとは思いますし、時間をおくことで、逆に自分の手柄にしようとしたところは狡猾です。
日本共産党、民進党、社民党、自由党などの野党と市民の共闘にこの点でも引き続き、大いに期待します。


by hiroseto2004 | 2017-02-01 21:06 | 役人からヘルパーへ | Trackback