シリア政府非難決議採択されず閉幕 安保理
2017年 04月 07日
この問題については、慎重に事実を見極める必要がありますね!化学兵器禁止機関も、「IS」と「ヌスラ戦線」が化学兵器を保有していると認めているそうです。イラク戦争の二の舞を避けるために。とにかく、停戦が先でしょう。
国連安保理の緊急会合は、シリア北西部に対する化学兵器の攻撃について話し合うための緊急会議を開催しましたが、この会議は、シリア政府を非難する西側諸国の提案の採決が行われることなく閉幕しました。
4日火曜、シリア北西部のイドリブに対する化学兵器の攻撃で、100人以上が死亡し、数十人が医療施設に運ばれました。シリア政府軍は、この化学兵器による攻撃への関与を強く否定しています。シリア政府は2014年に化学兵器を国連と化学兵器禁止機関に引き渡しました。
国連安保理の緊急会合は、シリアのテロリストの主な支援者であるアメリカ、フランス、イギリスの提案により、この攻撃について話し合うため、ニューヨーク時間の5日水曜に開催されました。
この会議は、アメリカのヘイリー国連大使の演説によって始まりました。ヘイリー大使は、シリア政府がこの化学兵器の攻撃に関与したとする主張を繰り返しました。イギリスの国連大使も演説の中で、ロシアと中国による拒否権の行使が、アサド大統領の攻撃継続を促していると主張しました。フランスの国連大使も、ヘイリー大使の主張を繰り返し、「アサド大統領の支持者には、彼の行動の継続を妨げることができない」と強調しました。
こうした中、シリアの国連次席大使は、化学兵器の攻撃への関与というシリア政府に対する西側諸国の疑惑を否定し、シリアのテロリストに対する西側の化学兵器の供与の継続を非難しました。同次席大使は、現在、シリアは2つの攻撃に直面していると強調し、ひとつは、一部の安保理常任理事国が始めた攻撃、そしてもうひとつは、安保理常任理事国を代表し、武装したテロ組織が行っている攻撃だとしました。これらのテロ組織は、安保理常任理事国の利益のために活動しており、彼らに従っています。
ロシアの国連次席大使は、安保理の会合で、「テロリストは、化学兵器を使用し、シリア政府の関与を主張することで、シリア政府の信用を失墜させ、この政府に対して軍事手段を使用するための口実を作ろうとしている」と語りました。また、「化学兵器禁止機関は、これ以前に、ISISとヌスラ戦線の2つのテロ組織が、サリンやマスタードガスなどの化学兵器を保有していると発表した」と強調しました。
アメリカ、イギリス、フランスの3カ国は、偽りの物語を繰り返そうとしているようです。一部の安保理常任理事国は、10年以上前、イラクに大量破壊兵器が存在するという偽りの情報に基づき、安保理の会議で、イラクの占領と破壊を提起しました。
イラクとシリアのテロ組織は、これまで繰り返し、化学兵器を含む禁止兵器を、これらの国の人々に対して使用してきました。
シリア危機は、2011年、サウジアラビア、アメリカ、その同盟国の支援を受けたテログループが、アサド政権を転覆させるために大規模な攻撃を行ったことで始まりました。