エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

筒井康隆にどうせならしてほしかった発言

筒井康隆にどうせならしてほしかった発言

「みてみろ!いま、俺が「無人警察」で訴えたかったような監視社会になりつつあるじゃないか?」
筒井康隆にどうせ放言するならいまして欲しかった発言だった。

「噂の真相」や「文学部唯野教授」でバブル期に一世を風靡した作家で俳優の筒井康隆。

彼の「少女像」を巡る恥ずかしい発言。だいぶ時間が経った。






筒井という男は、いわば露悪的ポストモダニズムのチャンピオンだった。

権力に対しても毒を吐くが、いわゆるPC(ポリティカルコレクトネス)も踏みにじってみせる。冷静に考えると「30年早いトランプ」といえなくもなかった。
わたしも、高校生くらいの頃、「唯野教授」や「噂真」は読ませてもらった。
しかし、今回の筒井の発言は怪しからんというのと、もう一つは「全く希少価値さえなかった」感が強い。

それはなぜだろうか?
トランプのような男が、メインストリームになってしまったからだろう。
そういう時代に、今回のような露悪的な発言をしても、「希少価値」さえない。
ああいう露悪的な発言は、たとえ「偽善」に見えても、ポリティカルコレクトネスの側が、主流であった時代だからこそ、その逆張りとして(あくまで)サブカルとしてウケたのである。筒井が前回1993年に「無人警察」で問題となったときは、断筆宣言をした。その後、患者団体と部落解放同盟が動き、筒井と何度も討論をした。1994年には、部落解放同盟の集会に筒井が登場し「差別者の筒井です」と言って自分の思いを語った上で討論したそうだ。露悪的なものへの修正の機能が社会にあった。

しかし、今やあのトランプがアメリカ大統領だ。そのほかにもエルドアンとかそういう露悪的な指導者が闊歩する世界。そうした露悪的な指導者にゴマをするしか能がない安倍がこの日本の最高指導者になってしまっている。
だいたい、特に安倍ら大物政治家や佐川ら高級官僚を筆頭とする公務員は、たとえ偽善であっても、「法の支配」のもとで、公僕として仕事をしないといけない。そういう決まりなのだ。ところが、そういう連中が「書類は廃棄しました」などと堂々と「犯罪」を告白して平気でいる。

そういう露悪的なものを甘やかしてきたのは、ここ十数年の日本の誤りだったと思う。いわゆる相対主義や、社会運動、有力野党の衰退ももちろんあったろう。その中で、世の中のメイン(政治家や高級官僚)が筒井を追い越した露悪的なものになってしまった。

その状況で、今回の発言をしても、恥ずかしいだけでなく、トランプや安倍政権の閣僚や佐川ら高級官僚に埋没するだけである。


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by hiroseto2004 | 2017-04-21 12:40 | 思想・哲学 | Trackback