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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

嗚呼、「不寛容社会ニッポン」・・・二人の「ハシモト」と「昼メシも食えない」消防団員

嗚呼、「不寛容社会ニッポン」・・・二人の「ハシモト」と「昼メシも食えない」消防団員

https://togetter.com/li/1104574

不寛容社会もここまで来ると、本当に、業務にも支障が出てきますね!

消防団員・消防署員も(警官も)ロボットじゃあるめえにメシくらい食うだろうが!

最近では運転士が水分を取れないで倒れるという事件もあったそうで。運転士も水分くらい取ろうが!

一々ご説明しなければならないのだから。大変ですね。

こうやって、お互い首を絞め合っているんですよ。

まるで、戦時中の日本のようではありませんか?

共謀罪で密告社会になるというけど、既に日本は密告社会で、しかも濡れ衣の密告で、謝罪しなければいけないというトンデモねえ社会になっていますね。

こういう風潮の元で、
「無駄に見えるものは全て排除せよ」
という話になり、しまいに
「植松聖」
みたいに
「障がい者は無駄だ!」と勝手に判断し、虐殺をやらかす輩も一定割合で出てくるわけですわ。

振り返ると、昔のニッポン(ポストモダニズムが入ってくる前)もムラ社会で個人が尊重されていたとは言いがたいでしょう。しかし、他方で、「なあなあの部分」があってそれで救われている部分もあったのです。

もちろん、それは腐っていると言うことで、ポストモダニズムにより、1990年代以降、糾弾されました。

そのポストモダニズムを代表する政治家が橋本龍太郎(はしもと・りゅうたろう、故人、運輸大臣→総理)です。橋本は国労をやり玉に挙げる世論をバックに国鉄を解体しました。

もちろん、1990年代の「橋本行革」を通じて、裁量行政とか口利きで結果が左右されるとかそういう腐った面が是正された面もあったのは事実だと思います。2000年代前半を席捲した小泉純一郎さんも、基本的には橋本の新自由主義行革路線を継承した形です。

しかし、2000年代半ばくらいだろうか、新自由主義の影響が徐々に効いてきてで人々に余裕がなくなってくるにつて、他者の「動物としての生存や安全な業務遂行に最低限必要なこと」まで非難するような流れが出てきました。

そんな流れに乗っかったのがもうひとりのハシモト、橋下徹(はしもと・とおる)さんです。公務員に対して厳しい風潮を橋下さんがつくったことは、彼の支持者も彼の反対者も、誰も否定は出来ないでしょう。

もちろん、格差を放置してきた既存労組、ことに連合もひどかったのは否定できません。
あのころ、保守系だけでなく、革新系でさえも、年配者の中に「今頃の若いヤツは自己責任だ。」という風潮があったのも記憶しています。
だからこそ、あのころ(2000年代末~2012年頃)、橋下さんを支持した特に若手の非正規労働者たち、彼らを代弁していた団塊ジュニア世代の活動家たちの気持ちはよく分かります。

わたし自身も「既得権益を打倒すべきだ」「既成政党に天誅を加えるべきだ」という趣旨の彼らの主張を「了」としたことは事実です。

結局の所、既存労組や既成政党に「天誅」を加えただけでは生産的ではなく、とんでもない腐敗政治家・安倍晋三さんを蘇らせる結果となったことは痛恨であり、反省しなければならない。

他方で、人々に余裕がないために、ますます、身近な他者への不寛容は増すばかりでした。

ただ、身近な運転士や消防士や警官には不寛容なのに、あるいは、保育園をつくることにさえ不寛容なのに、なぜか、安倍晋三夫妻の国家私物化には寛容という倒錯した状況が生まれているのが現状ではないでしょうか?


by hiroseto2004 | 2017-04-30 21:45 | 思想・哲学 | Trackback