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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

安倍ジャパンの「珍妙な独自性」

日本の戦後の歴代政権の中で、最も対米従属だったのは小泉純一郎政権で間違いないでしょう。

アメリカンな基地の街・横須賀の小泉さんは、アメリカンな雰囲気を醸し出して従来は自民党が不得手としていた大都市の無党派層に食い込んだのです。

小泉政治の新自由主義や海外派兵についてはここでは詳しくは繰り返しません。

その次は、案外、民主党政権かもしれない。日本が、イランの油田から撤退を強いられたのは民主党政権時代でした。この民主党政権時代は、国内に対してはそうはいってもリベラル、外国に対しては西側以外には不寛容、という時代でした。

しかし、安倍政権は、逆張り的な独自性をアメリカに対して追求しているようにも見えます。

TPPについていえば、トランプが止める、といっているのに、いつまでもTPPにこだわっています。

安倍政権は、外に対しては、「自由貿易」や「法の支配」をやたら強調する。先日の英国のメイ総理との会談でもそのことを強調していました。ハッキリ言ってしまうと安倍総理はトランプに対してイライラしているのではないか?

しかし、国内に対しては、「法の支配」を崩すような国政の私物化、そして言論の自由の後退をもたらしています。

これは、トランプが、中国、そして最近では北朝鮮とも話し合いの構えを見せていることへの「逆張り」的な「独自性」の追求ではないかとも思えるのです。
あるいは、中国にくしと言うことで「法の支配」を強調しているという面もあるのではないか?
だが、そうした総理の姿勢は、たとえばフィリピンのドゥテルテ大統領には見透かされ、中国と両天秤を掛けられ、お金を出さされる羽目になっています。

トランプを肯定するつもりはありません。しかし、本社社主は本気で以下のことを心配します。安倍総理が、トランプやプーチンが朝鮮での和平工作に動いても、これを邪魔しようとするのではないか?と。

今まで、尽くしてきたアメリカが、他の国と仲良くすることへの嫉妬みたいなものもあるのではないか?このように思うことすらあります。

日本の頭越しに外交を展開するアメリカや、経済規模で日本を抜いた中国への嫉妬。そういうことが、安倍政治の根底の一つにあるとするならば、安倍政治がやっていることがストンと理解できます。

しかし、そういうことで独自性を発揮しても、良いことにはけっしてならない。
平和憲法を持つ国として、平和的な解決に黙々と貢献する。
それしかないのではないでしょうか。

by hiroseto2004 | 2017-05-03 15:49 | 安倍ジャパン | Trackback