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by hiroseto2004

テヘランで複数の銃撃テロ、ワッハーブ派と関係か

イランでは、アメリカやイスラエル、サウジアラビアをバックとしたテロが繰り返されてきました。
ISはもともとはスンニ派のイラクのフセイン大統領の残党が源流です。
イランを目の敵にしています。
今回の犯行グループはサウジアラビアの主流・スンニ派過激派のワッハーブ派と
関係があったようです。

イラン情報省の関係者が、7日水曜朝、テヘランで複数のテロチームがテロ作戦を行い、そのうちのひとつは、作戦を実行する前に逮捕されたと語りました。

イルナー通信によりますと、イラン情報省の関係者は、「この他2つのチームが、イマームホメイニー廟とイラン国会の建物を襲撃したが、イマームホメイニー廟の関係者の賢明な対応により、自爆犯の一人は自爆を行う前に銃撃を受け、もう一人は自爆を行った」と語りました。

この関係者によりますと、もうひとつのテロリストのチームは、テヘラン中心部のバハーレスターン広場で、イラン国会の建物のひとつと訪問者を銃撃しましたが、このチームは包囲されたということです。

武装したテロリストは、7日朝、訪問者を装って国会の建物に入り、警備員と衝突し、彼らに向かって銃を発射しました。

これにより、警備員数名が殉教、または負傷しています。

別のテロチームも、テヘラン南部のイマームホメイニー廟に入り銃撃を始めました。これにより、1人が殉教、4人が負傷しています。








多くの国の首脳や国際機関のトップが、テヘランのテロ攻撃を非難しています。

7日水曜、テヘラン南部のイマーム・ホメイニー廟とテヘラン中心部の議員関連の建物に対するテロ攻撃が発生し、最終的に、治安部隊の作戦により、テロリストが死亡し、この事件は終了しました。この2つのテロで、イラン人17名が殉教し、43名が負傷しました。

国連のグテーレス事務総長や、国連安保理の理事国が、それぞれ声明の中で、7日水曜に発生したテヘランのテロを非難しました。

アメリカ国務省のナウアート報道官も、声明の中で、テヘランのテロ攻撃を非難しました。

国連安保理や、イタリアとアルメニアの議会も、このテロの犠牲者に1分間の黙祷をささげました。

イタリアのボルドリーニ下院議長は、「テロの脅威に対して、国際社会の最大限の団結や決意が必要だ」と語りました。

また、日本の国連代表部も、この事件の犠牲者に対する深い哀悼の意を表明しました。

さらに、欧州評議会の議長、ベラルーシ、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、イラク、レバノン、シリアの大統領、ロシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、ノルウェー、イギリス、オーストリア、インドネシアの外相、ロシア国会の議長、フランス、ギリシャ、トルコ、チェコ、パキスタン、インド、シリアの外務省は、それぞれ表明やお悔やみのメッセージの中で、テヘランのテロを非難し、イランの政府と人々、そして犠牲者の遺族に哀悼の意を示しました。

オランダ最大の新聞NRCも、記事の中で、この数年間、イラン国境付近でテロが発生しているものの、イランは中東で治安のいい国として、ヨーロッパ人観光客の重要な旅行先となっているとしました。

また、ベネズエラ、ブラジル、ニカラグア、ボリビア、チュニジア、エクアドル、キプロス、パレスチナの抵抗組織も、7日のイマームホメイニー廟と国会関係の建物におけるテロ攻撃を非難し、イラン国民に対する共感を表明しました。

さらに、パキスタンの上下両院の議長や、アフガニスタンの行政長官、国家安全保障顧問も、このテロを非難しました。




イラン情報省が、7日水曜にテヘランで起きたテロの実行犯の身元を発表し、このテロの実行犯は、ワッハーブ派グループとつながりがあったとしました。

7日水曜朝、テロ組織ISISに属する人々が、テヘラン中心部の国会関連の建物と南部のイマームホメイニー廟を攻撃しました。

イラン法医学機関は、「負傷者の一人が殉教し、今回の2つのテロの殉教者の数は17人に達した」と発表しました。

イラン情報省は、8日木曜、「イマームホメイニー廟と国会のテロを行ったチームは5人組みで、前科があり、ワッハーブ派、タクフィール派の組織とつながりを持っていた」と発表しました。

情報省はまた、「彼らはISISに勧誘された後に国を出て、イラク北部のモスルやシリア北部のラッカで、ISISの犯罪に参加していた」としています。

イラン情報省によれば、これらのテロリストは、昨年夏、ISISの幹部の指示のもと、テロ作戦を実行するためにイランに入り、宗教都市で複数のテロを実行しようとしていましたが、幹部の死亡などによって組織が崩壊したため、イランから逃走していました。

イラン国家安全保障最高評議会のセイフォッラヒー副書記は、イランの治安部隊によって、およそ60のテロ作戦が発覚し、未然に防がれたとし、「ISIS真の狙いはイランであり、他国は副次的な標的に過ぎない。だがISISはこれまで、イランでの悪しき陰謀の実行をわずかたりとも成功させることができていない」と語りました。

イランのサージェディニヤー警察司令官は、イマームホメイニー廟へのテロに関連して、女性1人を含む6人の容疑者を逮捕したことを明らかにしました。

また、「イラン国民は、完全に安全が確立されていること、不安を感じる必要はないことを確信すべきだ」としました。

イランの専門家会議の関係者、司法府長官、副大統領、最高指導者国際担当顧問などが、テロや過激派との戦いの継続に関するイラン国民の強い意志を強調しました。

ラフマーニーファズリー内務大臣は、「7日にテヘランで起きたテロのような盲目的なテロは、地域の過激派や暴力に対抗し、それを根絶しようとするイランの意志を倍増させるだろう」と語りました。

イラン国会・国家安全保障最高評議会のブルージェルディ委員長は、テロリストはイマームホメイニー廟とイラン国会で目的を果たすことに失敗したと強調し、「罪のない人々への銃撃は、臆病者の行動だ」と述べました。

ISISは近年、アメリカと、サウジアラビアをはじめとするアメリカの西側・アラブの同盟国による資金や武器の支援を受け、地域諸国、特にイラク、シリア、アフガニスタンで多くの犯罪を行っています。


by hiroseto2004 | 2017-06-08 20:14 | 国際情勢 | Trackback