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by hiroseto2004

ミャンマーのイスラム教徒に対する犯罪の継続 子ども・女性26人死亡

  • ミャンマーのイスラム教徒に対する犯罪
    ミャンマーのイスラム教徒に対する犯罪






ロヒンギャ族のイスラム教徒多数が、ミャンマー軍の弾圧から逃れようとして、バングラデシュとの国境にある川で命を落としました。バングラデシュの国境警備隊の公式発表によれば、この出来事で、少なくとも子供11人と女性15人が命を落としたということです。こうした中、国連は、ミャンマー西部ラカイン州で、ロヒンギャ族のイスラム教徒の住宅2600棟以上が軍によって燃やされたと発表しました。国連人権高等弁務官事務所の報告でも、衝突の拡大により、およそ6万人のイスラム教徒がバングラデシュに避難したとされています。

ロヒンギャ族のイスラム教徒に対する暴力の新たな波は、ミャンマー政府軍がラカイン州に派遣されたことによって始まりました。この派遣の結果に対する政界の抗議にも拘わらず、ミャンマー政府は、これらの軍隊は、ロヒンギャ族のイスラム教徒の治安を確保するために派遣されたと主張しました。しかし、ミャンマー政府軍自身が、彼らを殺害し、暴力の元凶になっていることが改めて証明されています。イスラム教徒の一部は、直接、銃撃を受けるなど、過激派仏教徒の暴力によって死亡しています。また一部は、ボートの転覆や飢餓によって死亡しています。こうした中、ミャンマーの政治・経済改革の実施後、この国の政府には、ロヒンギャ族の問題の解決に向けて措置を講じることが期待されていました。なぜなら、ミャンマー政府は、イスラム教徒に市民権を与えず、彼らが殺害されたり、迫害されたりする原因を作っているからです。ドイツ・ハイデルベルク大学のラール教授は次のように語っています。

「ミャンマーの政治・経済改革により、都市人口の経済状態は改善されたが、農村地帯や辺境地の住民は、その恩恵にあずかっていない。それどころか、多くの少数派にとっては、住む家を守ることが非常に難しくなっている」

ロヒンギャ族のイスラム教徒に対する新たな暴力の波が続く中で、西側は、ミャンマー政府の反発などを懸念し、沈黙を守っています。西側にとって、経済的な利益は、人権問題などよりも優先されます。アメリカ・ワシントンに住む、パレスチナ系アメリカ人のジャーナリスト、バルド氏は、次のように語っています。

「ミャンマーへの制裁の解除後、西側は、この国の天然資源を利用する機会を得た。西側諸国は、それを人権問題よりも優先させている。そのため彼らは、ミャンマーのイスラム教徒の殺害に対して沈黙を守り、自分たちの経済的な利益のみを追求しているのだ」


by hiroseto2004 | 2017-09-03 21:24 | 国際情勢 | Trackback