イラン大統領、「イランの戦略は、世界との幅広い協力だ」/イラン全軍総指揮官の最高指導者、「核合意における誤った行動はイランの反発に遭う」
2017年 09月 18日
イラン大統領、「イランの戦略は、世界との幅広い協力だ」
イランのローハーニー大統領が、アメリカ・ニューヨークで、「イランの戦略は、世界との幅広い協力だ」と語りました。
IRIB通信によりますと、ローハーニー大統領は、17日日曜夕方、ニューヨークの空港に到着後、記者団に対し、「最高指導者が語ったように、イランの戦略は、世界との幅広い協力であり、この戦略は国際社会において、容易に実践することができる」と語りました。
ローハーニー大統領は、「この訪問の目的は、国連総会に出席し、イラン国民の声を世界に伝えること、また地域の困難な状況について説明することだ」としました。
さらに、「現在、特にミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒に関して、困難な状況が見られている」としました。
ローハーニー大統領はこの訪問で、国連総会で演説を行うとともに、地域や世界の最も重要な問題、ミャンマーのイスラム教徒の状況に関するイランの最新の立場を説明します。
また、国連事務総長の他、国連総会に出席する各国の首脳とも、二国間問題や国際問題について話し合いを行う予定です。
ローハーニー大統領はまた、17日夜、アメリカに住むイランの有識者らを前に、核合意について、「イランの人々は歴史の中で、常に約束を履行してきた。相手側が約束を履行する限り、イランもそれを守り続ける」と語りました。
さらに、核合意は、国連安保理に支持された数カ国の合意であり、その離脱は、一国の政府による政治的な取り決めの蹂躙を意味するとしました。
国連総会は、9月19日から25日まで開催されます。
世界のメディア、最高指導者の表明を大きく報道
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が17日日曜、警察学校で行った表明が、地域や世界のメディアで大きく伝えられています。
ハーメネイー師は17日、警察学校で、核合意におけるアメリカの不遜な態度について、「核合意における誤った行動は、イランの反発に遭うだろう」と強調しました。
ハーメネイー師の表明を受け、スペインの通信社は、「イランの最高指導者ハーメネイー師は、イランと世界の大国の核合意について、大悪魔が誤った行動を示した場合、イランの反発に遭うと警告した」と伝えました。
また、イタリアの国営通信とグローバリストは、「イランの最高指導者は、“アメリカの嘘つきの政府関係者は、イランの国民とイスラム体制が嘘をついていると非難しているが、イラン国民は誠実に行動しており、その道を最後まで歩み続けるだろうと語った」としました。
中国のメディアも、イランの最高指導者は、「アメリカは横暴な態度によって一部の制裁の解除を妨げているが、イラン国民が力強く抵抗し、アメリカのあらゆる行動に対抗することを知るべきだ」と語ったと伝えました。
ギリシャのメディア、トルコのニュースサイト、エジプト、イラク、レバノンのメディアも、「イランの最高指導者は、“核合意に関するアメリカのあらゆる誤った行動は、イラン政府の厳しい反発に直面する。イランは力強く回答する”と語った」としました。
核合意が実施された2016年1月以来、アメリカは常に、この国際合意に反する行動を示しています。
一方でイランは、常にこの合意を遵守しています。