【備忘録】コンパクトシティーが悪いとは言わないが【2017衆院選を前に】
2017年 09月 24日
【備忘録】コンパクトシティーが悪いとは言わないが【2017衆院選を前に】
「コンパクトシティー」が悪いとは言わない。
だが、現実には
1,安倍政権の「地方再生」も「追い風」に、中心部への人口誘導のための投資が過剰になっていないか?
2,他方で、未だに人口減少にも関わらず山を切り開いて宅地新規開発は進んでいるのではないか?
という疑問点がある。
これでは、環境破壊を進める一方で、税金を無駄遣いするという旧来の構造と変わらない。
しかし、そもそも「コンパクトシティー」は撤退戦略である。人口が減る時代に、宅地が余るのは当然で、総体として、どこかを放棄しないといけなくなるのは当たり前である。
そうしたときに、わざわざ、中心市街地に過剰に投資をするのもいかがなものか?
そもそも「撤退戦略」なのだから、どちらかといえば、たとえば、新規宅地開発を全面禁止する、撤退する対象地域では、新築を禁止する、くらいのことをして、十年単位で撤退を図っていく、と言うことで良いのではないか?
なお、広島でいえば、土砂災害危険地区を撤退の重点地区とし、撤退後は果樹園などに転用するという選択肢はありだと思う。砂防ダムなどの整備費用と比較してと言うことになるし、当然、住民投票などを経た合意が必要であるが。
日本は、人口が横ばいなのに、住宅地を新規に開発しまくるという無謀なことを何十年もやってきた。そのツケが空き家問題でもある。(他方で、分配の問題として、住まいの貧困の問題もある)。
安倍政権の暴走の是非が今回の選挙の重大な争点ではある。
しかし、いまいちど、土地政策、住宅政策について大まかな方向性でも良い、各党の見解も伺いたいものだとも思う。
by hiroseto2004
| 2017-09-24 10:19
| 環境・街づくり
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