イラク・クルド人自治区の住民投票で不正
2017年 09月 27日
確かに、勝手に国境線を引いたのは、当時の英仏帝国主義であるのは間違いない。
しかし、「今、このタイミング」で、独立ということが、果たして、市民のためになるのでしょうか?全ての民族が一国家を形成する、と言いだしたら、世界は大変なことになる。
お互いを尊重し合うような仕組みにしていくのが落としどころではないのか?
そもそも、クルド人自治政府の指導者も、かなり個性が強い方と伺っています。
彼のための住民投票という側面がかなり今回は強い。独立したとしても、彼の独善的な政治になりかねない。そのようにも思うのです。
イラク・クルド人自治区の住民投票で不正
報道各社が、イラク・クルド人自治区の独立の是非を問う住民投票で、不正があったことを伝えています。
イラク・クルド人自治区のバルザニ議長は、国内、地域、世界の反対をよそに、25日月曜、イラクからの独立の是非を問う住民投票を行いました。この住民投票は、イラクの憲法に違反しています。
イラクの政府と国会、国連事務総長、地域諸国、欧米諸国が、バルザニ議長の住民投票の実施を非難し、それをイラク憲法への違反だとし、その結果を否定するとともに、イラクの統一の維持と領土保全を強調しました。
イラクのニュースメディアは、クルド人自治区の住民投票の中で、数千の票が無効になったこと、この地区の住民の少数派が投票を強制されたことを伝えています。
また、この投票は、クルド人市民がほとんど関心を持たない雰囲気の中で、威嚇によって行われたとも言われています。
さらに、キルクークとソレイマニヤの2つの州の投票率は、20%にも及ばなかったとされています。
トルコのエルドアン大統領は、25日月曜、イスタンブールで、「イラク北部の石油パイプラインや税関の閉鎖、軍事攻撃など、イラクのクルド人自治区に対してあらゆる選択肢が机上にある」と語りました。
25日、トルコ国家安全保障評議会の声明によれば、トルコはイラクのクルド人自治区に対して領空を閉鎖したということです。
by hiroseto2004
| 2017-09-27 08:57
| 国際情勢
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