「(小池知事は)首相への野心のためには、何でも犠牲にする」舛添前知事分析
2017年 09月 27日
夢よもう一度:小池都知事、小沢自由党代表は、1993年夏の細川護煕内閣の再来を夢見ている。自民党内閣を倒す。相似点・・日本新党ブーム→小池新党ブーム、県知事から首相へ→都知事から首相へ。イタリアの「オリーブの木」構想の真似もする。国民にとって「悪夢」とならないことを祈るのみ。
予測:右派民進党と希望の党には、自由党が加わる。自由党の小沢一郎代表が描くシナリオだ。その構想に小池都知事が乗る。そうすれば、この三党で、自民党を超えて第一党になれる。小池代表は、首相になれる。こんなチャンスはない。首相へのステップにすぎなかった都知事のポストなど「おさらば」だ。
予測:民進党は分裂、右派民進党は希望の党と合流。小池代表は都知事を辞めないと今は言っているが、やはり辞めて衆議院選挙に出る可能性大。出馬の最高のタイミングを狙っているのみ。首相への野心のためには、何でも犠牲にする。大義は、あとから貨車でやってくる。有権者は目を覚ませたほうがよい。
#小池代表記者会見:「大胆な改革が必要」というが、これも具体的中身がない。ヒトラーをはじめ、全体主義的独裁者は「改革」という言葉を連呼する。
#希望の党 の小池代表は、今朝の会見で「日本をリセットする」と述べたが、また外国語。本人も「リセットする」中身がよく分かっていないのではないか。パソコンのリセットとは違って、日本のような大国でそれは容易ではない。ペリーやマッカーサーという外圧の下で何とか改革できたのである。
#希望の党綱領 :「国民が希望と活力を持って暮らせる生活基盤」とは何。消費税を凍結してその財源はどうするのか。外交・安全保障、北朝鮮政策については無言のまま。「ワイズ・スペンディング」とは?小池都知事は明確に説明できないとき、横文字を使う癖がある。中学生にも分かる綱領にすべき。
小池新党 #希望の党 が、27日午前設立記者会見。党綱領を発表したが、抽象的な言葉の遊びのみ。「寛容な改革保守政党」とは何?要するに、右から左まで、誰でも小池代表の指にとまってくれということか。「しがらみ政治」とは何か?具体的な例をあげてほしい。政治も政党もしがらみから生まれる。
#小池都知事 には「刹那主義的ポピュリスト」という評が適切。「いま人気が出さえすればよい」、それが行動基準。対案も示さずに、消費税凍結、原発ゼロ、議員定数削減など大衆迎合の政策を掲げる。昨日の都議会の審議を見ても、議員の質問に真摯に答えていない。「都政大改革」は掛け声倒れか。
政党党首が投票日にも、その翌日にも日本にいない。非常識で、有権者を冒涜するものだ。小池都知事は、21日夜に羽田を出発してパリに行き、25日に帰国する。もし選挙に大勝して第一党になったら、党首(国会議員なら)は首相となるが、その人が不在。やはり都知事と党首は両立無理なのである。