加計学園監事出身・最高裁裁判官・木澤克之、木澤克之に圧倒的多数の×をよろしくよろしくお願い申し上げます!
2017年 10月 21日
それは、選挙で自民党が勝ったからと言うこともあるけれど、それだけでは理由の半分だろう。
アメリカだとトランプがいくら暴走しても最高裁判所がストップをかける。
ところが、日本はそうではない。その理由の一つが、行政裁判で行政の肩ばかり持つ(違憲判決を殆ど出さない)司法にある。どうみても憲法違反でしかない行政の暴走にストップを×最高裁判所判事を国民が審査で打倒してこなかったことにもあります。
安倍総理に限らず、政治家や高級官僚たちは、完全に司法を舐めきっているのです。
繰り返します。今回の選挙、例え安倍晋三の与党が小選挙区制のせいで圧勝したとしてても、最高裁判所の判事を国民が打倒すれば「安倍政治NO」の民意は可視化されるのです。
政治家(立法)、官僚(行政)にガツンとチェック機能を働かせる裁判官になるよう、最高裁判所裁判官国民審査が今ほど大事なときはない。
最高裁判所裁判官国民審査
――「×」は不信任、何の印も付けなければ信任です――
衆議院議員選挙と同時に行われるのが最高裁判所裁判官の国民審査です。これは憲法の79条に規定されています。
第79条 最高裁判所は、その長たる裁判官及び法律の定める員数のその他の裁判官でこれを構成し、その長たる裁判官以外の裁判官は、内閣でこれを任命する。
2 最高裁判所の裁判官の任命は、その任命後初めて行はれる衆議院議員総選挙の際国民の審査に付し、その後十年を経過した後初めて行はれる衆議院議員総選挙の際更に審査に付し、その後も同様とする。
3 前項の場合において、投票者の多数が裁判官の罷免を可とするときは、その裁判官は、罷免される。
実際には下の見本のような用紙に記入するのですが、「×」を付けなければ、それが意図的であっても、「分らないから」という消極的な理由であっても、その解釈は「信任」だということになるのです。
今回、審査される7人は、全て安倍内閣によって任命されていますので、これまでの安倍内閣の人事についてのやり方を元に考えると、最高裁判所だけ全く問題がないと、言い切る自信はありません。
さらに、7人の裁判官が個々の案件についてどう判断しているのかもチェックする必要があります。新聞社等のアンケートも参考にはなりますが、かなりの熱心さと、メモを手にして要点を記入し、自分で一覧表を作るくらいの覚悟がないと判断が難しいアンケートが多いので、これも、「ちゃんと調べて知らせているでしょう」というアリバイ作りが優先されているのかもしれません。
もう少し分り易いサイトがあるのですが、その一つは、分り易い点は評価しますが、大江健三郎氏の裁判について、大江氏に不利な意見を述べた裁判官を評価している等の偏りがあり、お勧めできません。
江川紹子さんのサイトは分り易くバランスが取れていますので、まずはこちらをお読み下さい。
彼女の「傾向と対策」の結論だけ述べると、
1)最高裁裁判官の国民審査に関心を持って、できるだけ情報収集をしよう
2)それでも分からなければ、全員に×をつけるか、国民審査のみを棄権しよう
さらに彼女の説明によると、棄権をするには、投票所で渡された投票用紙を「棄権します」と言って、係員に渡せば良いようです。
江川さんの解説や意見はとても役に立ちますが、一点、賛成できないところがあります。木澤克之氏についての記述です。彼は、加計問題の焦点、加計学園理事長加計孝太郎氏と立教大学の同窓で、加計学園の監査役を務めていたことがある人物です。マスコミでは「異例の人事」とも評されているけれども、日弁連の推薦名簿に名前が載っているので、「異例」ではない、というのが江川さんの意見です。
そういう見方もあるでしょう。でも日弁連の名簿は加計問題が明るみに出る前に作られたはずです。もし、明るみに出た後で日弁連が推薦したとするなら、それは日弁連として「利害相反」の原則を犯していることになるはずだからです。
ですから、日弁連の意見がどうであれ、木澤裁判官についての判断は、彼を任命した安倍内閣との関連でなされるべきです。
そして、加計問題での安倍総理の疑惑については、安倍総理が真実を語らないどころか、事実解明のために開かれた国会を、何の議論も説明もなく解散した時点でアウトです。つまりこの解散は安倍総理が自らの「黒」を認めたのも同然なのですから、司法の最高権威についての判断も当然その視点からなされなくてはなりません。そして、私たちが求められているのは、「×」を付けることです。
政治の浄化ができるのは議員を選挙することだけに限られていないことを喜ぶべきなのか、「×」を付けるべき最高裁裁判官がいることを憂うるべきなのか、二者択一を迫られると答に窮する問題ではありますが――。