ロヒンギャ難民、日本の責任は大きい
ミャンマー政府を軍事政権でもアウンサンスーチー政権でも、一貫して甘やかしてきたのは、西側先進国では、日本だけではないでしょうか?
アメリカみたいに「人権侵害」で途上国に因縁を付け、空爆しまくり、ということは日本はしてはいません。
だが、その分、日本は人権侵害に甘く、カイシャの利益優先でやってきた面がある。
どっちも問題です。アメリカなども、アウンサンスーチー政権になってからはやはり、対応が甘くなった面が否めない。
ここは、市民が「おかしい」ことは「おかしい」というしかないでしょう。
国連のグランディ難民高等弁務官がNHKの取材に応じ、ミャンマーから60万人を超える少数派のイスラム教徒、ロヒンギャの人たちが避難していることについて、世界的に見ても1990年代以来の危機だとして、問題の解決に向けミャンマー政府の対応とともに、日本の役割にも期待を示しました。
日本を訪れている国連のUNHCRのトップ、グランディ難民高等弁務官は、19日、都内でNHKのインタビューに応じました。
このなかでミャンマー西部から隣国のバングラデシュに避難したロヒンギャの人たちが60万人を超えたことについて、「避難民の規模や状況が悪化する速さを考えると1990年代以来の危機だ」と述べ、アフリカのルワンダの虐殺や旧ユーゴスラビアの紛争で大量の難民が発生した1990年代以来の危機だという認識を示しました。
そのうえでミャンマー政府が人々の帰還に向けた対応策を示したことを評価しながらも、「帰還のプロセスを適正に進めるには、国際社会の支援が必要だ」と述べ、帰還のプロセスは人々の権利が守られるよう国連の支援を得ながら進めるべきだと強調しました。
また日本の役割について、「日本はミャンマー政府に人々の権利を尊重するよう説得できる貴重な存在だ。問題の解決に向け重要な役割を果たすことができる」と述べ、日本はミャンマーへの経済的な支援にとどまらず、良好な外交関係をいかして政治的な働きかけも強めるべきだと期待を示しました。