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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

反省してNATO枠で空爆参加しまくりのドイツと、反省はしないけど空爆には直接参加しなかった日本

反省してNATO枠で空爆参加しまくりのドイツと、反省はしないけど空爆には直接参加しなかった日本

先の大戦における特に加害責任について反省したという意味ではドイツは反省していると思う。

しかし、そのドイツは、反省した上で、被害国(英仏など)に許してもらい、NATOによる武力行使に参加していると言うことも見逃せない。ドイツの場合は日本と違い個別的自衛権を認めず、NATOによる集団的自衛権のみを認めている。

日本も、1990年代に小沢一郎さんが政権を取ればその可能性は高かったと思う。(※ただし、小沢さん自身は2003年に民主党に入党した際、横路グループと妥協し、護憲寄り、社民主義寄りに路線をシフトし、現在に至っている。左派でも小沢さんを支持する人が少なくない所以である。)

日本社会党が自民党と組んでまで小沢政権を阻止したのは、「反省はするけど武力行使に参加する」方向へ日本が進むのを防ごうとした。すなわち、総体として「反省はしないけど、武力行使にも消極的」な自民党(当時は)と組んだつもりだったのだとわたしは思っている。

日本は、反省しないけど、空爆には直接参加しなかった。
反省しないという点については、日本の場合、左翼においても「被害者意識」からの反戦意識が、「ヒロシマというとき」という詩を詠んだ栗原貞子を除いては強かったことが大きいと思う。
広島市の平和宣言で平岡敬市長がはじめて加害責任にも言及したのは1991年を待たねばならなかった。

他方、日本が十分反省しないために、武力行使に参加させてもらえないという面も多々あったと思う。

今までは。しかし、これからは分からない。集団的自衛権を認めたから。

しかし、他方で、先の大戦を巡る歴史認識でサンフランシスコにも喧嘩を売る事態になっている。

日本は、非常に危ない状態になっていると思う。

ただ、だからといってドイツを手放しで持ち上げるわけには行かない。なぜならば、NATOによる空爆でも非人道兵器が使用されているからだ。そもそも、旧連合国側の蛮行が総括されなかったことが、ベトナム戦争や中東での対テロ戦争を始めとする戦争におけるアメリカによる非人道兵器の使用など残虐行為をこれまで後押ししてきているのは間違いない。

枢軸国側の加害責任の反省と共に「勝った」側の残虐行為も問い続けねばならないと思う。

by hiroseto2004 | 2017-11-24 19:55 | 反核・平和 | Trackback