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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

アメリカはオバマートランプの二代かけて超大国を辞める(備忘録)

アメリカはオバマートランプの二代かけて超大国を辞める(備忘録)

ソビエトは、ゴルバチョフ一代で東側を解体というか解散してしまった。
ソビエトの場合は共産党の一党独裁だから、共産党のボスが「超大国辞めます」といえば崩れるのだ。
しかし、アメリカは、民主党と共和党がある。だから民主・共和両方の大統領で時間をかけて「超大国を辞めていく」というのが、政治過程としては一番あり得るシナリオだと思う。
おさらいすると、1980年代後半にソビエトが事実上崩壊し、東側が解散。アメリカでは「俺らの天下」だと調子ぶっこいて暴走する人たちが勢いを増した。「民主主義を広げるために空爆だ」と勢いづいたのである。これがいわゆるネオコンであり、代表選手はクリントン夫妻やブッシュ父子であろう。
(日本で言えばどちらかといえば前原誠司さんら民主党右派や小池百合子さんらが、実はこちらに近い。自民党だと小泉さんだろう。彼らには「アメリカ的な民主主義」を鵜呑みにする傾向がある。本音では「人権なんぞくそ食らえ」のいわゆる土着的な保守とは色あいが違う。)

しかし、クリントン夫妻&ブッシュ父子の20年にわたる「ネオコン路線」が破綻したのがリーマンショックだと見てよろしい。
そこで、2008年に当選したオバマが超大国を辞める路線を最初に打ち出した。しかし、オバマ政権だけでは、結局、共和党支持者は納得しない。

民主党にも相当、ブッシュ寄りのネオコンのような人もいるから、結局オバマは孤立してしまった。これは皆さんもご承知の通りである。

しかし、トランプ政権の結果としてアメリカが超大国を辞める羽目になったとしたら、共和党の地盤となっている人たちももはや、諦めるしかない。もちろん、民主党のネオコン系(クリントン夫妻ら)も、表だっては、ネオコンの復活=超大国としてアメリカが上から目線でのさばる=を主張しにくい。

オバマは朝鮮に何もしなかった、と批判されているが、トランプだって、韓国と朝鮮が対話をしている限り、朝鮮を攻撃しないという姿勢だ。

さらに、トルコやイスラエル、サウジアラビアという中東における西側・親米国家が、最近ではロシアや中国と軍事協力を進めている。この三カ国はこともあろうに、ロシアから防空システムを購入している。アメリカを信用していないのだ。

日本は、アメリカがソビエトに遅れること30年で、超大国を辞める段階にあること、それにより、世界の多極化が必然であることを認識しなければならない。その上で、憲法の精神を逸脱しない範囲での戦略立案が必要であろう。

安倍総理や安倍ジャパンを支持するマスコミの頭の中は、大昔の東西冷戦時代のままである。ポスト冷戦のアメリカ一強い時代は10年前にとうにおわった。そして、核兵器禁止条約に見られるようにNGOが力を持っている時代でもある。

東西冷戦構造を前提に、国民国家のみが唯一のプレイヤーだった時代を前提にしているという安倍総理や安倍ジャパンの御用マスコミは、二回りも三回りも遅れている。

by hiroseto2004 | 2018-02-10 21:12 | 国際情勢 | Trackback