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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

フランス外相によるアメリカの制裁の非合法性の強調

アメリカはイラン核合意から一方的に離脱し、「イランと取引する国や企業は制裁だ!」
と息巻いています。
しかし、インドや中国はもちろん、フランスなど欧州もアメリカには従わない方針です。






  • フランスのルドリアン外務大臣
    フランスのルドリアン外務大臣

アメリカは、外交政策の目的を追求するために、これまで他国に対して最も多くの制裁を行使してきました。

アメリカにトランプ政権が発足してから、制裁はさらに拡大しています。トランプ大統領は、他国に関する目的を実現するためには、圧力の行使、特に制裁を発動するのが効果的な手段であると考えています。イランは、この数十年、アメリカの制裁の対象となってきました。イランのザリーフ外務大臣は、アメリカは制裁中毒にかかっているとし、次のように語りました。

「アメリカの外交関係の歴史は、この国が常に、他国に対して最も多くの制裁を行使してきたことを示している」

イランのザリーフ外務大臣

アメリカは、5月8日にイランの核合意から離脱し、イランに対する核関連の制裁を復活させました。その第一弾は、先月7日から発動されています。この制裁は、アメリカ以外の国々や企業も対象とするものです。このようなアメリカの措置は、核合意の他の国々、つまりドイツ、フランス、イギリス、中国、ロシアの反発に直面しました。

また、アメリカが他の国々や企業に対して発動している他の制裁も、ヨーロッパの反発を招いています。アメリカは、他国を対イラン制裁に従わせるために圧力をかけ、自分たちの影響力を広げようとしていますが、これは国際法に違反しています。EUは、核関連の対イラン制裁が違法であることを強調しています。この中で、フランスのルドリアン外務大臣は、イランとの金融・貿易関係を継続するため、金融取引を行う方法を見出そうとしているとし、次のように語りました。

「アメリカは現在も制裁を行使しており、それはイランで活動を行い、直接、あるいは間接的にアメリカの経済に関係しているアメリカ以外の企業も対象にしている。それは、それらの企業がドル決済を行っているためである。このアメリカの措置は違法だが、行われている」

フランスのルドリアン外務大臣

これに対する対策のひとつが、EUによるブロッキング規制の改正です。それは、イランで法的な活動を行うヨーロッパの企業の、制裁による影響を減らすためのものです。このブロッキング規制の改正は、EUとイランの経済関係の維持による核合意の完全かつ効果的な実施を続けるための、EUの措置です。ブロッキング規制の改正プロセスは、7月6日に開始されました。アメリカは、自分たちのイランへの敵対に対するEUの支援的な措置は、重要ではないように振舞おうとしています。この問題は、トランプ大統領の一方的な措置に対し、ヨーロッパがより真剣かつ強固な反応を示す必要性を、これまで以上に明らかにしているのです。


by hiroseto2004 | 2018-09-05 21:17 | 国際情勢 | Trackback