広島市の中国自動車道のサービスエリアに駐車した車の中で、妻を殺害したとして70歳の夫が逮捕された事件で、車の中から妻のものと見られる車いすが見つかりました。
調べに対し、夫は「妻の介護に疲れていた」と供述していることが新たにわかり、警察は妻の介護に疲れて殺害に及んだ疑いもあるとみて調べています。
4日、広島市安佐北区にある中国自動車道の安佐サービスエリアに駐車した乗用車の中で、安佐南区八木の細井ヨシ子さん(72)が、首を絞められて殺害されているのが見つかった事件で、警察は一緒に車に乗っていた夫でタクシー運転手の細井潤一容疑者(70)を殺人の疑いで逮捕し、きょう検察庁に送りました。
これまでの調べで、細井容疑者はネクタイを使って車内でヨシ子さんの首を絞めて殺害し、凶器をサービスエリアのゴミ箱に捨てたという趣旨の供述をしていることが分かっています。
警察によりますと、5日に容疑者の車の中を調べたところ、ヨシ子さんのものとみられる折りたたみ式の車いすがトランクから見つかりました。
5年ほど前から病気の妻の介護をしていたということで、調べに対して、「妻の介護に疲れていた」と供述していることが新たにわかりました。
警察は妻の介護に疲れて殺害に及んだ疑いもあるとみて調べています。