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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

「既成事実に弱い日本人」返上のチャンス

日本人は,

1,政治家や行政が,「庶民にとって不利益に見える」ことを強行しようとするとき,「それなりに」反対運動を熱心にやると思います。。

あるいは,

2,「庶民の利益になること」を制度化しようというとき,結構熱心にやるとおもいます。

あるいは

3,「庶民の味方になりそうな政治家」を当選させることにはとくに地方自治体レベルでは
結構熱心にやります。

日本の民主主義はそう馬鹿にしたものではないのです。

1の例は,1960年安保反対闘争。1980年代末の売上税反対闘争。21世紀に入っても,イ
ラク派兵反対闘争などは「それなりに」盛り上がった。

2の例で言えば,男女雇用機会均等法(女性たちは「雇用平等法」)を求めた70年代
後半以降の闘争。90年代には,高齢化が
進む中,介護の社会化を求めた闘争。

3の例で言えば,70年代の革新自治体,90年代以降の改革派の首長(田中康夫さん,秋
葉忠利さん,橋本大二郎さん,浅野史郎さんら)を選択するなど,「当時としてはそれなりの選択」は国民はしてきました。

ところが,「結果」が出てしまうと,その「既成事実」に対して,とたんに日本人は賛否や,その改良についての議論しくなってしまう悪癖があるように思います。「良い結果」が出たときは,「慢
心」してしまい,「悪い結果」のときは,「しょうがない」ですませてしまう。別に一般国民だけでなく,左翼やリベラルと呼ばれる人たちの「えらい人」にもそういう傾向が強くあるのです。左翼やリベラルの人も、地道にやっている人も多くおられるが、一方で、スローガンを空虚に掲げ、アリバイ的な運動に終始してしまっている例も散見されます。

「しょうがない」発言の久間防衛大臣は,実は少なくない日本人の悪癖を代表しているに過ぎないとも思えるのです(むろん,庶民の酒場での与太話ならともかく,国務大臣がそれでは困るのですが)。

1に対して,政府や政治家が法案や行政行為を強行してしまったら,運動が下火になるという例はよくあります。多くの国民はリベラル派も含めて関心を失い,あきらめる。左翼政党もアリバイ的に綱領などに「**反対」は掲げても,本音はあきらめてしまう。「コアの当事者や支援者」だけが孤軍奮闘,というケースも結構あります。

2,についても,たいてい,政府が譲歩しながら,実際は不十分な法律にしてしまう。「均等法」などは良い例です。コース別人事は是認され,抱き合わせの労基法改悪で有期雇用なども活用されるようになり,男女役割分担が温存される元凶を残しました。しかし,労働組合なども,口先とは裏腹に取り組みは遅れ,労働者の分断は進み,いまや,非正規雇用が広がる状況になってしまったのです。介護でも,結局,コムスン事件や,介護の過酷な労働実態が明らかになるまで問題は放置されました。

3については,せっかくいい知事,いい市長を選んでも,選挙以外では,市民の動きが鈍く,
市長が孤立してしまう,というケースが結構あります。官僚や,ヤクザまがいの議会議員らの
によりいびられ,孤独を余儀なくされる首長も多いのです。私自身もえらそうなことは言えず、秋葉広島市長に対して、もっと支えるべきが、自分自身何も出来ていないと自責の念にかられていました。

 1-3の結果、経済・外交での「アメリカへの従属」と,内政での「強きを助け弱きをくじく」政治が進行したのです。

■参院選後の政局が覆す「既成事実」

 しかし,このたびの参院選後の政治の動きは,ことの賛否は別として,「「既成事実」をひっくり返すということができるんだ」ということを日本人が学ぶ絶好の機会になったのではないでしょうか?

 与野党逆転の参議院。自民党は野党の同意なしに法律は通せない。さりとて野党第一党の民主党も国民新党や社民,共産の直接,間接の協力がなければ,国会運営も次期総選挙もうまくいかない。

絶妙の状況です。

  まず,そうした中で、「テロ対策特別措置法」が,期限切れ確実で,自衛隊が撤収しなければならなくなる。政府は、新法案を今日閣議決定しましたが、絶対に間に合いません。

  これにより、11月1日から、国会の力で自衛隊を撤収させた,初めての例が実現するのです。軍事面では新ガイドラインが制定されてからのこの10年間,対米従属の一途をたどりましたが,初めて「国会の力」で,「対米従属」が後退するのです。

そして,今や、国際協力のあり方をめぐり,

1,アメリカ従属&後方支援を戦争ではないと言い張る自民党
2,国連中心で,とりあえずは,民生支援中心の民主党

という選択肢ができています。

 そして、民主党を,残りの野党三党(国民新党、社民党、共産党)が,叱咤激励するという構図になっているのです。

 むろん、福田政府も,生き残りのため、農業では余剰米の買い上げ,障害者自立「支援」法抜本見直し,後期高齢者医療制度見直しなどを,打ち出さざるを得なくなりました。たとえ,それが,ネオコンを温存する意図であってもです。

農業切捨て,障害者いじめ,高齢者いじめという「既成事実」がひっくりかえりつつあります。

「しょうがない」とあきらめていた人々を覚醒するのではないでしょうか?

■野党は「下からの視点」で自民党との違いを

もちろん,野党は慢心してはいけない。それはもちろん、ないとはおもいます。自民党に対して、
違いを押し出していくべきです。

同じように緊縮財政をやめる方向では一緒であっても、自民党と野党の違いは何か?

自民党のそれは「えらい人」が、対米従属政策をそうはいっても緩やかにでも進めるため、自民党が生き残る必要がある。そのためには与党からの「恩恵」として、「バラマキ」を行う。こういうことではないでしょうか?

一方、あるべき野党の政策は、そうではなく、「権利の保障」としての福祉なり社会保障なり、地域政策です。そして、国民と政府が情報公開と参加により、課題意識を共有し、緊張関係の中でつくっていくということを重視していかねばならないと思います。

あるいは、人々が参加することで、個人個人の事情を大事にしたセーフティネットをつくっていくということが可能になる。そういう方向での政策ではないでしょうか?

■国民が「勝ち癖」をつけるチャンス

国民も、もちろん、少々、福田さんがソフトだからと言って、油断してはいけない。一方、野党に対しては腰砕けにならないよう叱咤激励が必要である。

 政治家にどんどん物申していくべきです。今は、国民こそが「キャスティングボート」を握っているのですから。

最後に日本国憲法の条文を掲げます。

日本国憲法

第12条

この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しな
ければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉の
ためにこれを利用する責任を負ふ。


今までの日本人の少なくない部分が、左翼リベラルも含め、往々にして「負け犬根性」、言い換えれば星野監督が就任する前の阪神タイガースのような根性が染み付いてはいなかったか?それではだめだ、ということにとくに地方の有権者がかなり気がついた(実際は、2003年衆院選ごろから「地方の反乱」が起きていました)のが、先の参院選であるわけです。

昔は経済一流、政治三流といわれたが、政治三流では経済(暮らし)もどんどんだめになるということが、分かってきたのです。

昔の革命家のように、ガンガンやれということを、多くの人々に要求するのは酷です。それではあまり人はついてこないしドンキホーテでしょう。

そうではなく、これからは、多くの人が、少しでも政治における「勝ち癖」(=投票に行ったり、政治家に何か言えば、暮らしが少しでも変えられるということを知ること)をつけて、自信を取り戻していくのが近道ではないか、と思います。

今はその「勝ち癖」をつけるチャンスです。

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