五年単位の手直しは破綻した!
2007年 12月 08日
政府自民党は、このところ五年単位でだいたい、「手直し」をして、しのいできました。
その背景は、以下です。
まず、アメリカでも経済界でも官僚でも、ある政策を日本の政治レベルで実施させるのにはだいたい五年から六年かかります。
また、政策の政治的効果もそれくらいで出てきます。
中曽根政府のいわゆる土光臨調行革路線は、1975年に日経連が出した戦略が六年後から、実現しています。
しかし、それは、巨額の経常黒字、そして円高、中曽根末期以降のバブル経済につながります。土光路線の五年が次の五年を準備しました。
バブル時代は、アメリカによる日本への圧力が頂点に達した時代です。
それが結局、次のバブル崩壊後の、アメリカへの屈服を生み出しました。
昨日取り上げた1997年から、2001年にかけての「ネオリベフェミニズム」、すなわち男女平等を進める振りをして、実際は非正規雇用を増やしたり、政府の所得再分配機能を低下させた政治、また地方分権の名目で地方を切り捨てた政治は、その前の1992年ころから「生活者のための政治」というかけ声のもと、「農民がけしからん」「地方の零細企業が消費者をいじめている」などが人々に流布して可能になりました。
経済界としては、今の非正規労働者激増の原因となる「新時代の日本的経営」を打ち出し、政治にそれを実現させることをすでに狙っていました。
そして、この時期に小選挙区制が導入されたことは、抵抗勢力が、自民党から排除することを準備しました。
そしてこのころすでに、バックラッシュが準備されていました。「つくる会」結成は1997年でした。
そして、小泉さんの政治で不況が吹き荒れた2002年のタイミングで一挙に、豊中市での三井マリ子さん及び男女平等行政への攻撃などが吹き荒れた始めた。
小泉さんで頂点に達したネオリベフェミニズムのネオリベ部分による矛盾から目をそらす役目をバックラッシュ勢力はになった。彼ら彼女らは、今にも北朝鮮が攻めてくるような議論を展開し、経済から国民の目をそらせたのです。
おかげでその後五年間、小泉さんは、ネオリベ政治を強行することができました。
しかし、ついに、バックラッシュの中心の安倍さんがいざ権力を取ると、世の中はそれでは回らないことに人々は気づいたのです。
安倍さんは、格差を放置しつつ「美しい国」などを振り回したため、参院選で大敗し退場しました。
1、経済の矛盾拡大
2、自民党の人材不足
で自民党体制も風前の灯です。
自民党ももうどうしようもないし、アメリカもどうしようもないところにきています。
新しい仕組みを、世界でも、アジアでも、日本でも、私たちの地域でも作り直す時期です。
世界では
1、カジノ経済への規制やドル中心の金融システム見直し
2、アメリカ中心の安全保障システムの見直し
アジアなど地域レベルでは
1、信頼醸成の枠組みつくり
2、対等な経済圏の形成
国内レベルでは
1、貧困撲滅
2、政権交代による大掃除
地方レベルでは
1、徹底した住民自治
2、外部依存から、内発的なエネルギーを重視した経済システム
というのが大きな当面の課題だと思います。
弊社のスタンスも、だから
1、国政で民主党・国民新党などを中心とする野党政権の実現
2、地方での住民自治徹底のとくに女性の首長や議員の支援
を柱としています。
それにより、五年とか六年単位ではない、本当の国民のための改革を行えばよいのです。
記事へのご意見・ご感想はこちらへどうぞ!
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その背景は、以下です。
まず、アメリカでも経済界でも官僚でも、ある政策を日本の政治レベルで実施させるのにはだいたい五年から六年かかります。
また、政策の政治的効果もそれくらいで出てきます。
中曽根政府のいわゆる土光臨調行革路線は、1975年に日経連が出した戦略が六年後から、実現しています。
しかし、それは、巨額の経常黒字、そして円高、中曽根末期以降のバブル経済につながります。土光路線の五年が次の五年を準備しました。
バブル時代は、アメリカによる日本への圧力が頂点に達した時代です。
それが結局、次のバブル崩壊後の、アメリカへの屈服を生み出しました。
昨日取り上げた1997年から、2001年にかけての「ネオリベフェミニズム」、すなわち男女平等を進める振りをして、実際は非正規雇用を増やしたり、政府の所得再分配機能を低下させた政治、また地方分権の名目で地方を切り捨てた政治は、その前の1992年ころから「生活者のための政治」というかけ声のもと、「農民がけしからん」「地方の零細企業が消費者をいじめている」などが人々に流布して可能になりました。
経済界としては、今の非正規労働者激増の原因となる「新時代の日本的経営」を打ち出し、政治にそれを実現させることをすでに狙っていました。
そして、この時期に小選挙区制が導入されたことは、抵抗勢力が、自民党から排除することを準備しました。
そしてこのころすでに、バックラッシュが準備されていました。「つくる会」結成は1997年でした。
そして、小泉さんの政治で不況が吹き荒れた2002年のタイミングで一挙に、豊中市での三井マリ子さん及び男女平等行政への攻撃などが吹き荒れた始めた。
小泉さんで頂点に達したネオリベフェミニズムのネオリベ部分による矛盾から目をそらす役目をバックラッシュ勢力はになった。彼ら彼女らは、今にも北朝鮮が攻めてくるような議論を展開し、経済から国民の目をそらせたのです。
おかげでその後五年間、小泉さんは、ネオリベ政治を強行することができました。
しかし、ついに、バックラッシュの中心の安倍さんがいざ権力を取ると、世の中はそれでは回らないことに人々は気づいたのです。
安倍さんは、格差を放置しつつ「美しい国」などを振り回したため、参院選で大敗し退場しました。
1、経済の矛盾拡大
2、自民党の人材不足
で自民党体制も風前の灯です。
自民党ももうどうしようもないし、アメリカもどうしようもないところにきています。
新しい仕組みを、世界でも、アジアでも、日本でも、私たちの地域でも作り直す時期です。
世界では
1、カジノ経済への規制やドル中心の金融システム見直し
2、アメリカ中心の安全保障システムの見直し
アジアなど地域レベルでは
1、信頼醸成の枠組みつくり
2、対等な経済圏の形成
国内レベルでは
1、貧困撲滅
2、政権交代による大掃除
地方レベルでは
1、徹底した住民自治
2、外部依存から、内発的なエネルギーを重視した経済システム
というのが大きな当面の課題だと思います。
弊社のスタンスも、だから
1、国政で民主党・国民新党などを中心とする野党政権の実現
2、地方での住民自治徹底のとくに女性の首長や議員の支援
を柱としています。
それにより、五年とか六年単位ではない、本当の国民のための改革を行えばよいのです。
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Tracked
from 雑談日記(徒然なるままに..
at 2007-12-08 13:36
タイトル : 雑談日記は、自公民による「電子投票システム」導入に断固と..
下のほうで紹介している、Wikipediaの「電子投票」から、安全性に関する部分で、物理的な投票の場合も同様で、全ての集計人と全ての監視者が結託すれば容易に投票結果を偽る事ができる。のところは重要。逆に読めば、電子投票システムの場合物理的な投票に比べて直接的に関わる人間がはるかに少なくなるので不正が容易になるとも言える。システム上の不具合が全体に瞬時・致命的に影響する危険もはるかに大きい。 ※現在、とりあえずガスパーチョ同志が「電子投票実施で自公民大連立セレブ与党誕生か 」で上手にまとめてくれていま...... more
下のほうで紹介している、Wikipediaの「電子投票」から、安全性に関する部分で、物理的な投票の場合も同様で、全ての集計人と全ての監視者が結託すれば容易に投票結果を偽る事ができる。のところは重要。逆に読めば、電子投票システムの場合物理的な投票に比べて直接的に関わる人間がはるかに少なくなるので不正が容易になるとも言える。システム上の不具合が全体に瞬時・致命的に影響する危険もはるかに大きい。 ※現在、とりあえずガスパーチョ同志が「電子投票実施で自公民大連立セレブ与党誕生か 」で上手にまとめてくれていま...... more
Tracked
from 雑談日記(徒然なるままに..
at 2007-12-09 17:40
タイトル : 衆院TVで7日の電子投票法審議を見よう。民主党も結構いい..
なお、電子投票法の正式名称は「地方公共団体議会議員及び長の選挙電磁的記録式投票機投票方法等特例法及び最高裁判所裁判官国民審査法改正法案」です。 ↓クリックでインターネット放送です。 衆議院 Internet TV 「国会会議録検索システム」で議事録を探したのですがまだアップされてません。後ろの方に発言者の時間と要点のメモを書いておきました。発言を探したりするときの参考にしてください。 逢坂誠二(民主党・無所属クラブ)が議員立法提出者の原田義昭(自由民主党・無所属会)を皮肉って「しっかりと」と...... more
なお、電子投票法の正式名称は「地方公共団体議会議員及び長の選挙電磁的記録式投票機投票方法等特例法及び最高裁判所裁判官国民審査法改正法案」です。 ↓クリックでインターネット放送です。 衆議院 Internet TV 「国会会議録検索システム」で議事録を探したのですがまだアップされてません。後ろの方に発言者の時間と要点のメモを書いておきました。発言を探したりするときの参考にしてください。 逢坂誠二(民主党・無所属クラブ)が議員立法提出者の原田義昭(自由民主党・無所属会)を皮肉って「しっかりと」と...... more
by hiroseto2004
| 2007-12-08 12:52
| 新しい政治をめざして
|
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