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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

生きさせろ!雨宮処凛と考える 反・貧困近畿三都物語

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参加型で成果を挙げている「首都圏青年ユニオン」の活動を紹介する河添さん。

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北九州市の生活保護行政「ヤミ北」について、解説する藤藪さん。

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自分の経歴と、反貧困運動について語る雨宮さん。

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生きさせろ!雨宮処凛と考える 反・貧困近畿三都物語

16日から17日、神戸、大阪、京都で「生きさせろ!雨宮処凛と考える反・貧困近畿三都物語」が行われています。生きさせろ!

神戸では、首都圏青年ユニオンの河添誠さん、元北九州市職員の藤藪貴治さん、雨宮処凛さんをパネラーにパネルディスカッションがありました。

■交通費さえ出ない若者たちと、「参加型」ユニオンの成果 河添さん

河添さんは「首都圏青年ユニオン」委員長で、昨年「反貧困ネットワーク」を立ち上げられました。

首都圏青年ユニオンは個人加盟です。

相談事例は、深刻なものが多い。

「会社へ行く交通費が出せない、そういう相談が実際にあった。食費、住居費、電話代などを最大限切り詰めて考えても、最後、会社へ行く交通費が出なかった」というのです。

 その相談してきた女性は、前の会社から賃金の不払いにあっていたそうです。サラ金から借りたら大変なことになるところでした。結局、個人的にお金を貸して、それで、未払い賃金を奪還してから返してもらったそうです。

ユニオンの組合員数は約290人。しかし、活動は幹部任せではありません。「参加型」です。

メールで「どこそこで、交渉があるよ」という情報が流れ、それに応じて、組合員が三々五々集まる。

 要求書も、交渉の本人に書かせるのです。そうすることで「どの法律に基づき、どのような権利があるか」を学ぶことができる。

 もちろん、「要求書の様式はパソコンに前の人のがあるから大丈夫」、ということです。でも、本人が書くことに意義があるわけです。

 むろん、低所得者だけの組合では専従は抱えられません。そこで、「首都圏青年ユニオンを支える会」というのを作り、応援を月会費500円で求めているそうです。

 河添さんは、今、「反貧困・たすけあいネットワーク」という組織もつくっているそうです。会費は月300円で、万が一困窮した時には1万円を無利子で受けられる。もちろん、困窮者だけでは、すぐ破産しかねませんから運動を支えるため、今は困っていない人にも参加を呼びかけているそうです。

 私も両方の会に早速参加申し込みをさせていただきました。

■北九州市のおそるべき実態 藤藪さん

 藤藪さんは、北九州市職員で、生活保護を担当していました。生活保護法は本来、以下のようなものです。

第1条 この法律は、日本国憲法第25条に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする。

 さて、非正規雇用で、経済的ばかりでなく、体力的、精神的にも疲弊した人々は、最終的に生活保護に頼らざるを得なくなるケースが多くなります。まさに、最後の命綱です。

 だが、それが機能していないのが北九州市です。「闇の北九州方式」というものです。

 国もそれを全国に広げようとしている、というのです。

マスコミでも報道されていますが、「北九州市は、関連予算を300億円に抑えるため、「数値目標」を各福祉事務所に課している。」のです。

 そして、担当者は申請用紙をなんと月7.6枚しか、もてないそうです。当然、法律的には、本当は相談に来た人には、申請用紙をわたし、それから、保護をするかどうかを決めるべきですが、北九州市では「水際作戦」と称して、申請用紙を渡さない。

 相談窓口では、生活保護の担当者ではなく、屈強で恐そうな男性幹部候補生職員多数が相談に来た人をで取り囲むのです。その様子を写真で見せられてわたしはびっくりしました。

こんな威圧的な光景は、わたしが広島県に勤めてきた中でも経験したことはありません。そもそも、北九州市で「係長試験」があってそれに合格しないと出世できない。福祉事務所では、「サービスを切り捨てた人から出世できるから出世コースになっている」という話を伺い、衝撃を受けました。広島県では係長試験など、昔、労働組合ががんばって廃止させているからです。藤藪さんからお買いした彼の著書を読み、北九州市では、労働組合をつぶすのと生活保護切捨てが連動していたことを知り、納得するとともに衝撃を受けました。

 また、いったん申請させて、受理しても、こんどは「硫黄島作戦」が待ち受けています。「上陸させるがそのあと殲滅する」というのです。「自立できそうなケース」を選び、生活保護事態になんとしても追い込むのです。そのために、すべてのケースを想定した「あみだくじ」のような、マニュアルまで作った。「被保護者がこういえば、こういう理由で打ち切る」などです。

 藤藪さんが見せてくれた写真によると、昨年、餓死した男性の家の近くは300億円の豪華な競輪ドーム。それと男性の住んでいた粗末な住居の対比を見て、情けなくなりました。

 国は、この方式を全国に広めようとしているそうです。

 また、生活保護水準そのものを切り下げようとしています。

 それでも、昨年は、市民の運動により、自民党から共産党にまで意見をいい、生活保護の切り下げを進めることをとりあえずは食い止めたということです。

■自己否定感持ちやすく、生き辛い社会 雨宮さん

 雨宮さんからは、今の若者が自己を肯定できない、ということを自分の体験を交えてお話いただきました。

その後、昨年の4月末に東京で行われた、若者たちによる原宿周辺での「サウンドデモ」や、杉並区議会議員選挙で「高円寺を解放区にしてしまった」取り組みについてのDVDが流れ、雨宮さんから説明をいただきました。

私は、これらについては、うわさには聞いていたのですが、映像を見て、今の若者のエネルギーもなかなかではないか。いままで、発散する場がなかっただけではないか。こう思いました。

■いろいろな人がアピール

大阪では、雨宮さんのインタビューから始まりました。

右翼団体入会の経緯。そして、なぜやめたか。なぜ、今こういう活動をしているか。

右翼団体に入ったことで「アメリカという敵が見つかった」ことで、精神的には楽になったこと。

しかし、国旗国歌法などで、右翼団体が主張している方向に国全体が傾き始めたとき、違和感を覚え、結局右翼を辞めたこと。など、大変興味深いお話が聞けました。

その後は、第九にのせた「憲法9条」。
ニートのいきづらさを描いた親子の寸劇。
などなど、オリジナリティのある参加者によるアピールが続きました。


[大阪支局]

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by hiroseto2004 | 2008-02-16 19:17 | 新しい政治をめざして | Trackback