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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

読者投稿

産業の分類方法には、「第一次、第二次、第三次」をはじめいろいろあると言われるが、どれも実態に即して現象を追っている点では同じである。そうではなく、哲学的見地からスタートして社会科学的方向へ進む産業分類というものを私は考えてみた。

「衣食住」は通常、「着る、食べる、住む」という意味で使われる言葉だが、もっと拡大して考えれば、「哲学、経済学、社会学」にも「言語、貨幣、権力」という媒体にも、「大学、銀行、役所」にも広げることができる。さらに、「衣食住×衣食住」と掛け合わせれば、衣の衣がファッション、食の衣がグルメ、住の衣がインテリアと分けられ、次の縦軸が耐久財(衣の食)、消耗財(食の食)、土地財(住の食)、その次の縦軸が軍事(衣の住)、医療(食の住)、交通(住の住)になる。横軸としては、食の行で「味、量、栄養」の三つがあることがわかりやすいだろう。

さて、前述のサービスの循環は以上の9つの業界の中にある。

具体的中身は次回に譲るが、各産業間でサービスを無限に送受填し合う回転の中で、内需が拡大するとともに廃棄物も少なくなる。

この話を知って、新しい見方だと思い自分の政策に活かそうとしたのが故橋本総理(地元岡山の剣道仲間)の省庁再編劇である。当初彼は、「国家、富、文化、福祉の4本柱を軸に省庁を2000年に再編する」と唐突に宣言し、与党や大蔵省を慌てさせたが、盗作疑惑の浮上により大幅に軌道修正、有識者による行革会議を招集して六大改革という呼称を使うようになったのである。結局は看板の架け替えに過ぎないと呼ばれ産業循環のカケラもない改革になってしまったが、霞ヶ関の地図を見れば、左に文部科学省(衣)、その右に財務省や経済産業省、農林水産省などの食の列、右端にその他の(住)の列の役所、法務省や厚生労働省、国土交通省などが並び、自説の名残が伺われる。また、防衛庁の防衛省への昇格にも影響した。

新自由主義に代わる次の人間哲学、大思想が世界のどこにもなかなか現れていないことが政治迷走の背景にあり、だからこそ橋本も飛びついたことは結構だが、その思想家を招いて検討するなど古来より王が普通に行っていた十分な対応ができていなかった。(以下、後半に続く)

(不二一元)
by hiroseto2004 | 2008-05-18 07:29 | 読者投稿 | Trackback