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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

労働力「流動化」の本来の意味

労働力の流動化を小泉純一郎さんや経済界幹部らは掲げ、派遣労働を拡大しました。

これが今の惨状につながっています。

本来、北欧では流動化とは同一労働同一賃金と一体として行われました。
どの企業にいようが同じような仕事をしていれば賃金は同じにするのです。

もともと、生産性が低い企業はたいてい賃金も低いのです。そこで、賃上げをしなければいけないので、リストラか場合によっては倒産することになります。

そのかわり生産性が高い企業が人員を受け入れるのです。生産性が高い企業は、もともとは賃金が高いが、労働者一人あたりの賃金は下げるかわりに人を増やすのです。

また労働者個人には手厚いセーフティーネットがあります。

これが本来の労働力流動化です。

さらにいえば、これらの政策は北欧が小さい国でケインズ政策をとりにくいし、インフレ(供給不足)に悩まされていたことも背景にあります。

ところが、小泉純一郎さんは、雇用保険給付期間を短縮しました。社会保障も後退させました。個人へのセーフティーネットは相変わらず薄かったのです。

何よりも、男女間や・正規・非正規の賃金格差は温存しました。

小泉純一郎さんは一時的に既得権打破の振りをして国民の溜飲を下げもらったが国民にとり地獄だったのです。

企業に属さない人へのセーフティーネットが弱いので、企業が労働者の足元をみてむちゃくちゃをするのは当然です。「働き方の多様化」ではなく、「働かせ方の多様化」になってしまったのです。

「蟹工船」が現代に復活するゆえんです。

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by hiroseto2004 | 2008-07-16 17:31 | ジェンダー・人権(労働問題) | Trackback