エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

上関原発問題で中国電力に申し入れ・・プルトニウム・アクション・ヒロシマ

プルトニウム・アクション・ヒロシマの西塔です。

新聞等の報道でご存じのこと思いますが、19日、上関町議会は、祝島や全国から多くの人がつめかける中、中国電力による上関原発用地埋立て同意を、賛成多数で可決しました。
現地に行けなくてもできることを、と急きょ呼びかけさせていただいた賛成派議員へのはがき作戦も、賛成の人を反対に回すまでは功を奏しませんでしたが、ご協力ありがとうございました。

16日には「原発はごめんだヒロシマ市民の会」と「プルトニウム・アクション・ヒロシマ」から、中電に対して埋立て申請撤回の申入れをしました。
また、19日には、「長島の自然を守る会」から中電に対して埋立免許願書取り下げを求める申入れが行われました。
2回の申入れについての、私なりの報告をさせていただきます。

***
16日は、「原発はごめんだヒロシマ市民の会」と「プルトニウム・アクション・ヒロシマ」の2団体で、中電に対して埋立て申請の取り下げを求める申し入れを行いました。6名が参加。
中電からは、広報部の沖原さんと、総務部(?)の渡辺さんが出席。

こちらの主な要求は、「中電は、祝島の住民と話し合いたいと言っているが、それができないのは、『話し合いたい』と言いながら、中電が上関原発建設のための手続きを一方的に進めているからだ。ひとまず『埋立て』に向けての手続きをやめて、祝島住民と話し合ってほしい。19日までに回答を。」というものでした。
沖原さんは「必ず伝えます。」と。
しかし、後日中電から「原発はごめんだヒロシマ市民の会」の木原さんに帰ってきた回答は、「①計画は予定通り進める。 ②祝島の人たちと話し合いが出来るのなら、その間作業を中断してもいいが、手続きなどは進める。」というものでした。

申し入れ側の渡辺さんは、「広島市民の知らない間に、この計画が進んでいる。ぜひとも、この問題について市民の前で公開討論会をやってほしい。」と要求。

私は、生態系という微妙なシステムはある要素が欠けるだけで破壊されてしまう可能性があるものだ、ということ、電力需要と供給のバランスから見て中電が上関原発を建設する必要はない、ということを伝えた「つもり」です。

***
次は、私としての感想です。

中電は、「生態系」というもののシステムとしての微妙さを理解していない、または、無視しようとしている。
希少生物の「保全のための対策をとる」といっても、これは、「できる範囲で」ということで、つまりは、「できることしかしない」ということです。
希少な貝類を建設予定地から「別の場所に移す」だけで守れると思っているのでしょうか?つまりは「対策はとりましたよ。」ということを見せるだけです。
自然に対する畏敬の念が、決定的に欠けています。

電力需給の関係についてのやりとりの中で、一つはっきりしてきたことがありました。
「原子力に代わる電力供給設備がありますか?」
「今現に電力は不足してはいないではありませんか。これ以上電力は要りません。電気製品なんて、あれば使いますけどなくったって暮らせるし、別に電化住宅で暮らす必要もありませんし。」
「それは家庭での使用はそうかもしれませんが、企業はさらに多くの電力を必要とするのです。」
といったやりとりがありました。

つまり、これ以上の電力を必要としているは、家庭ではなく企業だということです。
電力会社は、「企業は今後も電力エネルギー消費を増やしつづけていく」という前提に立っている、ということです。

「今地球規模で、エネルギー消費を減らしていくことが課題になっているのではありませんか? いつまでもエネルギー消費を増やし続けていけば、そのうち地球はパン
クしてしまいますよ。いつまでも経済成長モデルを続けていくのではなく、どこかでマイナス成長に軟着陸していく必要があるのではないですか?」
「それは国の経済政策が転換しないと。」
「それが必要ですね。」
といったやりとりもありました。

地球温暖化を防ぐために、と、みんなが買い物のときにポリ袋をもらわないようにしたり、マイ箸を持ったりと、いろいろな努力を始めています。
けれども、日常生活の中で一人一人がいくら省エネの努力をしても、企業がさらに多くのエネルギーを消費することを前提とし、電力会社等はそれに合わせた供給を計画
し、国の政策もエネルギー消費がこれからも増大していくことを前提としている限り、エネルギー消費は増大していく一方であり、地球環境破壊は防ぎようもないということを、私たちはきちんと認識しておかなければならないと思います。

マイナス成長になるということは、確かに大変なことで、企業が倒産し、失業者が増え、自殺者が増え、といった事態を避けるためには、よほど知恵をしぼらなければならないと思います。
けれども、企業活動を含めて、エネルギー消費を減らしていくことをしなければ、地球環境破壊を防ぐことは絶対にできないと思います。
企業活動は活発化しながら、エネルギー消費は減らせる、という道もあるかもしれません。また、賃金が少なくても、万一失業しても、安心して暮らしていけるようなしくみが必要でしょう。そのような方向を求めていく他ないのではないでしょうか。

***
19日の「長島の自然を守る会」からの申し入れには、14名が参加。広島から10名が参加。

9月14日に日本鳥学会が大会総会決議で採択した「上関原子力発電所計画に係る希少鳥類保護に関する要望書」をめぐって、緊迫したやりとりがありました。
日本鳥学会をまるで「長島の会」が引きまわしているかのような中電の言いぶりに対して、「日本鳥学会はそれほど軽々しく決議を採択するような学会ではない。厳しい審査が行われた」という鳥学会会員の山本さんの言葉には説得力を感じました。

中電は、日本鳥学会からカンムリウミスズメの詳細な生息状況調査、調査結果の開示、調査結果に基づく影響評価、カラスバトについての調査結果の詳細の開示、調査結果に基づく影響評価を求められています。
しかし、この間も、予定地のボーリング調査など、それ事態が自然を破壊する埋立てに向けての作業は続けていくと言っています。

やりとりを聞いていると、中電は、適当な(悪い意味で)調査で希少生物は「みつからなかった」ことにし、みつからないのだから保全策を取る必要もない、というたてまえで、とにかくどんどん計画を進めていこうとしているようにしか見えませんでした。
このままでいけば、おそらく多くの希少生物が、中電のために命を断たれていくでしょう。

***
中長期的には、企業活動によるエネルギー消費を増やし続けていく、という国の政策そのものの転換を求めていくことが必要だと思います。

しかし、さしあたって、それが転換されなくても、上関原子力発電所建設・そのための埋立ての実施、という最悪の事態は、止めなければならないと思います。
祝島の人たちの生活権を奪い、すべての人の財産である豊かな漁場を奪い、希少生物がここでだけ生息できているという豊かな生態系を破壊し、瀬戸内海という湖のような閉鎖水域に恒常的に放射能を流しつづけるのが上関原子力発電所です。

***
以上


e0094315_1847474.jpg



記事へのご意見・ご感想はこちらへどうぞ!

なるほど!と思ったら下をクリックお願いします!







e0094315_1711491.gif
人気blogランキングへ
トラックバックURL : http://hiroseto.exblog.jp/tb/8655994
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from 細川徳生様リンク集 at 2008-09-23 17:00
タイトル : 細川への公開質問状
アドバックスは人材派遣、ホテル運営などを行う東証マザーズ上場企業ですが、過去3期... more
by hiroseto2004 | 2008-09-23 16:31 | 環境・街づくり | Trackback(1)