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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

市側の主張変更で「三井排除は市長の指示」明らかに

12月11日(木)、大阪高等裁判所で、大阪府豊中市の男女共同参画推進センター・すてっぷ館長だった三井マリ子さんが控訴している、「館長雇止め・バックラッシュ裁判」の口頭弁論が行われました。

三井さんは、全国公募で選ばれた館長(非常勤)でした。しかし男女平等推進に反対する議員などのバックラッシュ勢力に屈した豊中市によって、すてっぷ事務局の「組織変更」を口実に首を切られ、新設された常勤館長職にも、公平を装った面接試験により採用拒否されたとして、市と財団を訴えていました。

12月11日(木)、大阪高等裁判所で、行われた口頭弁論には、多くの方が傍聴に来られました。

書面のやり取りで、なんと、三井さんを排除したのは、「市長の指示」だったことが明らかになりました。

2006年の証人尋問で、当時の人権文化部長がいっていたことは、うそだったということになってしまいます。

 また、第二の争点である常勤館長への採用拒否について、豊中市側は「すてっぷの立ち上げ期にふさわしい人材を確保するため、有期契約にした」と、三井さんは当初から3年程度だっ
た、と繰り返していますが、控訴人側は、「存在感や知名度という、立ち上げ期にふさわしい人材の特質として指摘されているものは、立ち上げ期が過ぎたとしても、館長の人材の特質と
して望ましい」と反論し「『非常勤』とは、常勤よりも短時間の勤務形態を指すだけのものであり、常勤より短時間の勤務形態であるということだけで、有期契約が自動的に合理化されるものではない」と明快に主張しています。

三井排除と後任館長探しを主導してきた本郷部長が選考委員となった常勤館長の採用選考委員会について、一審でさえ、「公正さに疑念を抱かせる」と判示されています。それに対して、
被控訴人財団は、「本郷部長は、自らの立場を十分に自覚し、自らが選考委員となることによって、選考結果に影響を与えるような言動は差し控え、公正にその職責を全うしていた」などとし、面接では質問を一切していないと開き直っています。ところが、面接後の意見交換で意見を述べなかったとは一言も言っていません。こうした頭隠して尻隠さずの態度を、控訴人側の宮地弁護士は「これこそ自己矛盾であり、自らの立場を自覚したのなら選考委員を辞退すべきだった。僕は真っ黒と自白しているようなものではないか」と解説しました。

■浅倉むつ子意見書に基づく「人格権侵害」

 今回は、浅倉むつ子・早稲田大学大学院教授の意見書

(http://fightback.fem.jp/asakura_ikensyo-1.html )に基づき、控訴人の解雇が不法であるだけでなく、その過程での言動が控訴人の人格権を侵害すると主張しています。すなわち、バックラッシュ勢力による攻撃に対して適切な措置をとらず三井さんを守ろうとしなかったこと、館長が知るべき組織変更や人事についての情報を意図的に隠し続けたこと、「三井は3年
程度でやめることを了解している」などと虚偽説明をしたこと、などについて人格権の侵害であるとしました。

「人格権侵害」とは、働く者が人格を尊重されながら働けるよう職場環境を保持する義務が雇用主にはあり、それに著しく違反反することをさします。従来ほぼ100パーセント労働者側が勝
てなかった非正規公務員の雇止め事件で、労働者側が勝訴する道を開きつつあるもの(例:山梨県の昭和町事件)として注目されています。

次回は、2009年3月13日(金)13:30から、大阪高裁74号法廷です。


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Tracked from 帝國ブログ at 2008-12-14 02:40
タイトル : 【まとめ】麻生が首相になってやったもの
麻生内閣のこれまでの仕事についてまとめて下さった方がいたので貼っておきます。 一応、見ている人は大いに見ているという証左になりはしないかと。 でき得る限り麻生首相と側近の方々に届くといいですね。       86 名前: らっきょう(京都府)[sage] 投稿日:2008/12/02(火) 20:27:41.58 ID:fwoTPW60     【麻生が首相になってやったもの】   &nb...... more
by hiroseto2004 | 2008-12-13 22:42 | ジェンダー(すてっぷ裁判) | Trackback(1)