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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

リスクを取りにくくしてしまった失われた20年

一昔前、チャレンジ、チャレンジと、竹中平蔵さん、安倍晋三さんらは呼号してきました。

また、小泉純一郎さんを支持する方々の中には、【景気を良くしたら企業はチャレンジしなくなる。また、人々もチャレンジしなくなる。】とわけのわからない理屈を振り回した方もおられます。
しかし、今や、現実には、むしろ就職戦線でも、安定志向は強まるばかりです。

小泉以降、セーフティーネットを破壊しまくったのだから、逆にチャレンジもしにくくなった。

小泉前に起業した元大手企業サラリーマンで、すってんてんになった方も多いです。

政治に目を向ければ、自民党では、渡辺喜美さん以外、当面は、離党はでない模様です。

政治も、もとはといえば、小選挙区比例代表並立制となったため、政党執行部からパージされたら、政治生命がなくなってしまうようになったのです。

これでは、政治家たちは、リスクを取って国民のために行動しようとはしますまい。

1994年以降、改革の名前で実施されたことは、流動性を高めることが、うたわれていたとおもいますが、逆に皮肉にも、どんどん、階層を固定化し、人々、とくに中流以上の人々の意識を保守化していったのです。

とにかく防備を固める。
大手企業経営者も攻めよりは、政治を動かして、労働者を使い捨てやすくしたり、金融緩和で円安にして活路を輸出に求める易きに流れたのです。
ただ、だんだん、もう、我慢できなくなる人が、皮肉にも、かつて保守的といわれた地方ほど増えていった。

それが爆発したのが2007年参院選です。

最近、山間部の市町村の首長選挙も、政策本位、マニフェスト選挙になり、現職が苦杯を舐めるケースも増えています。

皮肉にも、石原慎太郎さんや小泉純一郎さんのお膝元の首都圏と、大阪府が実は最後に残る【保守王国】ではないか、とさえ思われたのが、ここ最近でした。

しかし、アメリカがクラッシュし、大手企業経営者の戦略は破綻した。

さらに、仕事を失った労働者が、東京にあふれたのを見せつけられ、ようやく高級官僚やマスコミ、知識人ら【=大都市上流層】も、重い腰を上げざるをえなくなった。

情けない話だが、ようやく、日本は、失われた20年から脱しつつあるのか?

だが、油断はできません。例えば、ちょっとアメリカの景気が良くなれば、輸出が回復する?それで、また油断が広がり、セーフティーネットの整備、内需拡大が怠られる危険も日本にはあります。

この二十年ないし、三十年をきちんと総括するべき、とわたしがしつこく申し上げるのはそういうことです。

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by hiroseto2004 | 2009-01-15 07:08 | ジェンダー・人権(反貧困) | Trackback