「政府紙幣に対する素朴な疑問」
2009年 02月 06日
政府紙幣に対する素朴な疑問
斉喜広一2009/02/06
http://www.news.janjan.jp/government/0902/0902056893/1.php
お金というのは、突き詰めだせば、すべからく「バブル」です。ですから、「錬金術」が悪いことはないのです。
しかし、斉喜記者の気持ちもわからないではない。
「学者では高橋洋一東洋大教授。そして政治家では自民党の菅義偉選対副委員長、山本一太参院議員ら、いわゆる「上げ潮派」の面々だ。」
と同記者が指摘するように、いわゆる、ネオコンないしネオリベラルな方々が主張しているところに胡散臭さが醸し出されるのです。
彼らの文脈で政府紙幣を発行した場合、バブル的なところにばかり流れる可能性がある。実物経済の活性化よりバブルになる危険はある。
今の日本は、ただでさえ、実際にはお金があるところにはあり、「うなりを上げて」います。それは、第一には、中間層がとくに将来不安で、お金を使わないからです。
さらに、お金持ちもこう、景気が悪くては、投資先がなかなかない。そんな中でガチガチにお金が凍り付いています。
そこを「解凍」するには、社会保障の充実を行うことです。その財源は、累進性の強化、そして、無利子国債、あるいは一時的には政府紙幣。こういうことを考えるべきです。
繰り返しますが、政府紙幣の発行は、たとえば投機所得への課税強化や、所得再分配の強化などとセットでなければならないと思います。
そうでないと、またお金持ちや大手企業にお金だけ集まり、唸りを上げるか、バブルを起こすかにしかならないのです。
「実体経済を持ち上げるための積極財政議論」をすべきなのです。
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斉喜広一2009/02/06
http://www.news.janjan.jp/government/0902/0902056893/1.php
政府紙幣発行、という話がにわかに出てきたが、疑問点は余りにも多い。発行に対して担保を取るのか、単に法律で強制するだけか。最終的にどこに還流されるのか。政府に還流されれば、その時点で無価値になる。日銀に還流させれば日銀のバランスシートが破綻する。いつの世にも「錬金術」がはびこるが、うまくいったためしはない。
お金というのは、突き詰めだせば、すべからく「バブル」です。ですから、「錬金術」が悪いことはないのです。
しかし、斉喜記者の気持ちもわからないではない。
「学者では高橋洋一東洋大教授。そして政治家では自民党の菅義偉選対副委員長、山本一太参院議員ら、いわゆる「上げ潮派」の面々だ。」
と同記者が指摘するように、いわゆる、ネオコンないしネオリベラルな方々が主張しているところに胡散臭さが醸し出されるのです。
彼らの文脈で政府紙幣を発行した場合、バブル的なところにばかり流れる可能性がある。実物経済の活性化よりバブルになる危険はある。
今の日本は、ただでさえ、実際にはお金があるところにはあり、「うなりを上げて」います。それは、第一には、中間層がとくに将来不安で、お金を使わないからです。
さらに、お金持ちもこう、景気が悪くては、投資先がなかなかない。そんな中でガチガチにお金が凍り付いています。
そこを「解凍」するには、社会保障の充実を行うことです。その財源は、累進性の強化、そして、無利子国債、あるいは一時的には政府紙幣。こういうことを考えるべきです。
繰り返しますが、政府紙幣の発行は、たとえば投機所得への課税強化や、所得再分配の強化などとセットでなければならないと思います。
そうでないと、またお金持ちや大手企業にお金だけ集まり、唸りを上げるか、バブルを起こすかにしかならないのです。
「実体経済を持ち上げるための積極財政議論」をすべきなのです。
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from とくらBlog
at 2009-02-06 23:31
タイトル : 政府紙幣の発行も、100年国債の発行も、信用できる政府の..
先ほど、フジテレビで、政府紙幣の発行について話していたので、書きかけにして(昔の記事の再掲だから、ほとんど手抜きなのですが、リンクがきれているので、そのリンク先を探して、リンクをはり直そうと思って)非公開にしていた「無形金融資産」ってなんだろう?の疑問から3年をUPしました。丹羽春喜さんは、着目すべきは、政府貨幣と日銀券の本質的な違い!の中で、「政府貨幣は政府の負債にはならない」ことを説明されていますので、わかりやすいかな、と思います。 ネット上では、ずっと、「日本経済復活の会」会長の小野...... more
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from きまぐれな日々
at 2009-02-10 12:12
タイトル : 金持ち増税で社会保障を充実させなければ消費は回復しない
石の上にも3年というが、少し前にたんぽぽさんに教えてもらったところによると、ウェブサイトの寿命は3年といわれているのだそうだ。当ブログは4月で開設3周年を迎える。ここまでは、幸いにもコンスタントに更新ぎ..... more
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from ろーりんぐそばっとのブログ
at 2009-02-10 16:27
by hiroseto2004
| 2009-02-06 12:47
| 経済・財政・金融
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