エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

カテゴリ:思想・哲学( 176 )

「連合」(など既存組織)には「天誅!」ではなく「労働者・市民が声を伝えていく」ことが大事

脱原発に消極的。若者・非正規労働者の問題に消極的。残業代ゼロに賛成し掛かったのも事実。そういうことから、連合の特に幹部に対する批判も強いのは事実だし、わたし自身もこうしたことについては、連合を強く批判してきた。

連合東京は今回、立憲民主党をバックアップする。そのことで、立憲民主党へ危惧を懐く人がいるのも事実。

しかし、現時点では、市民+共立社の協力で衆議院の過半数を超える241人が立候補している。全員当選なら政権交代だ。

そして、連合会長だって、小池サイドのやり方には怒っている。この点では「我々」と共通する点はある。

そもそも労働運動の経験のない若者の前で連合批判をしても、わたしの話を真に受けた若者が「天誅!」のノリで、大阪維新などに走っただけ、という苦い経験がある。

また、2011年~12年ころ、反原発派や団塊ジュニアくらいの反貧困に興味がある人の間で「連合に天誅!」「民主党の**議員に天誅!」という雰囲気が充満したことがあった。

しかし、その結果は、安倍晋三が復権しただけだった。

1936年の2.26事件で、青年将校たちが、高橋是清ら既成政党政治家や・鈴木貫太郎ら元老に天誅を加えればなんとかなると思い込んだものの、結局は、統制派(東條英機)や近衛文麿が権力を握って日本が無茶苦茶になったのと似ている。

あるいは、「原則的な左翼」による、いわゆる社会ファシズム論、社民主要打撃論も同じたぐいである。

連合や立憲民主党を手放しで支持するのも極端(それは社民党や共産党があいてでも同じことだが)だろうが、そもそも「天誅!」というのも極端すぎる。

今回は、立憲民主党・立憲無所属がいない選挙区は共産党・社民党候補へ、ということは徹底させること。

労働者・市民が、自分たちの考えをきちんと既存組織に伝えていくことが大事ではないのか?


by hiroseto2004 | 2017-10-08 12:08 | 思想・哲学 | Trackback
「世界の流行」=「女性党首のちょい上品極右バカ受け」路線で行く小池百合子

今の世界の流行は「女性をトップに、ちょい上品な雰囲気を醸し出した極右」である。もうひとつの言い方をすれば「女性をトップにした統制派」の時代とも言える。

フランスのマリーヌ・ルペン。
ドイツのAFDのフラウケ・ペトリー。
ノルウェー進歩党のイェンセン。
そして、それに少し遅れて日本の小池百合子である。

自民党(主流の保守政党)より「右」の政党が、世界の流れの中で、日本でもどれだけ議席を取るか?
これが今回の総選挙の一つの焦点にもなると思う。

昔の日本の右翼団体みたいに、黒い街宣車でがなり立てたり、欧州の一昔前のネオナチみたいに、ヤンキー的に暴れたり、というのは、もう流行らない。

あるいは、就職難の若い男性を主力とした「既成政党に天誅!」的な「青年将校」路線の勢力も伸び悩みつつある。日本の大阪維新が一定の底堅さを見せつつも、それ以上は伸びていないことに象徴されている。

女性のトップは戦前で言えば「統制派」的である。
マリーヌ・ルペンは、暴走分子を支部長から下ろした。そして、社会福祉充実などを打ち出している。

AFDにしても、男女平等は大前提としている。ノルウェーの進歩党にしてもそうである。

どちらかというと、「西洋の人権を理解しない難民はお断り」的なニュアンスが強い。これだと、女性やインテリの無党派層にも浸透しやすい。

小池百合子知事もそうである。ダイバーシティ(男女共同参画)とか、消費税凍結、脱原発など、リベラル受けしそうなことも掲げている。他方で議員には発言を禁止している。
まさに、「女性トップの統制派」である。

東京というのは良くも悪くも日本でも世界の流れに敏感ではある。そういう意味では小池百合子知事は世界の流れを読んでこういうスタンスを打ち出した。もちろん、メンバーはどちらかといえば「安倍以上に安倍度が濃い」方々であり、小池も政策の最後の方で述べた「改憲」が最終目標だろう。そのための票取りのための政策が、「脱原発」「消費税凍結」だろう。

安倍みたいに「田舎の腐った連中や原発企業としがらみがありすぎる」世襲政治家や、維新みたいに敵を作りすぎる「青年将校」は却って「改憲の邪魔」というのが小池知事のお考えだろう。ただし、小池の改憲とは「グローバル大手企業のための改憲」という色彩が強くなる。安倍的な「戦前どころか封建時代を取り戻す」改憲とは色合いは異なる。

もちろん、世界の流れのもう一つとしては「庶民寄りの経済政策重視の左派」である。メランションやコービンである。フランス大統領選挙で、ルペンが存外伸び悩んだのもメランションの善戦が背景にある。

野党共闘はメランション路線で行くべきであろう。






by hiroseto2004 | 2017-09-26 11:22 | 思想・哲学 | Trackback

堺市長選で現職を応援されたみなさん、お疲れ様でした。

とりあえずは現職の再選、本社社主もホッとしています。
維新候補が当選するよりは現職再選の方が良いと本社も思います。

しかし、他方で、「公務員・既成組織に天誅!」票

の底固さも感じました。


団塊ジュニアくらいの「就職氷河期で割りを食った」と思っている人たちや、自営業で苦境に陥っている人たちを中心に「既成組織や、公務員に天誅!」 という気分が強いことが、維新を支えているのも事実です。


きちんと既成組織が、旧来のシステムからこぼれ落ちた人々に寄り添わない限り、「天誅!」票はそれなりの割合で存在し続ける。


そして、本来野党に入る票が割れることにもなりかねない。そのことは確認したいですね。


by hiroseto2004 | 2017-09-25 20:47 | 思想・哲学 | Trackback

備忘録 「文化左翼」と「改良左翼」の端境期が招いた「安倍一強」

 実を言えば、ローティーが批判するところのいわゆる「文化左翼」とは、元々は、結構、若いときは「改良左翼」以上に過激に活動していたが、ポストモダン期(バブル期~1990年代くらい)にそれなり良い生活を経験し、官僚機構とか大手企業など、大きな権力への批判的な視点を取り下げてしまっている人たちが多いと思われるのです。表面的にはリベラルっぽいことは言うけれど、決して官僚機構や大手企業への深い追及はしない。それどころか、「改良左翼」、特に若手の改良左翼が行動しようとするとそれを冷笑し、押さえつける傾向すらある。

 「改良左翼」とは、世代を問わず、大きな権力に対して批判的な視点を持ち、システムの改良を求める人たちで、階級格差や権力の暴走を問題視し、共産党や自由党、社民党、民進党左派などを積極的に応援することを通じて、それを是正しようとしている人たちのことになると思います。わたし自身も、当然「改良左翼」に他ならないでしょう。欧米ならサンダースやメランション、コービン支持者が該当するでしょう。


 2016年から2017年にかけて起きていることは「文化左翼」の壊滅と「トランプ的なもの(オルタナ右派)」の進出と「改良左翼」の復権(サンダースやメランション、コービンの健闘、日本共産党の都議選善戦)でしょう。


日本の場合は、トランプ的なもの(文化左翼を攻撃し、いかにも庶民の味方を装った政策も打ち出す)が橋下徹さん(教育無償化)とか河村たかしさん(減税)のような感じで、アメリカに先行すること4~5年前にウケていました。安倍晋三さんも第二次政権では、トランプ的な要素を取り入れた。トランプはある意味「4年遅れ」の安倍です。


日本の場合、民主党2009もある種の「改良左翼」だったが、政権運営に失敗してしまった。このことで、トランプ的なものへの期待がアメリカよりも先行して盛り上がったといえるでしょう。


正直、安倍とかトランプが暴走している時代には「文化左翼」的なものは、意味を持たない。
ここは、勇気を出して、権力の暴走を止めなければ、暴走は続き、「文化左翼」の人たちにも被害が及ぶ。
若いとき、過激なことをしていて、いまは、だんまりを決め込んでいる文化左翼的な人が結構おられるのは残念である。

「どうせ変わらない」とか・・。冗談ではない。いまや、政権交代をして、悪法を廃止することをしないと、まずいところまで追い込まれている。

他方、改良左翼、特に我々比較的若手の改良左翼(的な人たち)の中には、運動経験が、年配者から継承されていないが故の「暴走」「迷走」の危険もあるのも確か。

また、年配の「文化左翼」への反発の勢い余って、橋下さんとか、トランプとかを持ち上げてしまう人もちらほらいる。女性の比較的有名な若手の左翼論客で、格差是正に期待して、トランプを持ち上げてしまった人がいたのは、気持ちとしては分かるがやはり不味かろう。

あるいは、安倍晋三側の過激な言葉による挑発にのって、必要以上に下品な言葉遣いになる例もちらほらある。これはこれで、問題ではある。

 ともあれ、現代日本は、格差拡大を背景に没落する「文化左翼」と、格差拡大を背景に復権しつつあるが、十分ではない「改良左翼」の端境期にあり、その隙を突いて、安倍的なものが独走している。


by hiroseto2004 | 2017-09-15 22:34 | 思想・哲学 | Trackback
「文化左翼」の思想的堕落が招いた「ムラ社会(安倍)復活」と「橋下・トランプ・BREXIT」

市民運動の会合では「最近の人は、自分が参加しても、なかなか、回りに広げようとしてくれない」というぼやきがときどき出ます。

それについては、バブル時代くらいの風潮に原因があると思います。

要は、バブル時代~その余韻が残る1990年代くらいに、何でもかんでも相対化し、「権力とか大手企業とか批判するのはダサい」という雰囲気が充満していました。

その毒が今、回ってきているとも言えるでしょう。権力批判、大手企業批判の不在は、ムラ社会の復活、それと連動して、安倍晋三の復活を招いただけだった。

それとともに指摘したいのは、バブルのころ、それなりに良い思いをしてきた人たちは、いわゆる「文化左翼」とも重なることです。

「文化左翼」とは、表面的にはリベラルっぽいことはいうけど、官僚機構や大手企業などの巨大権力への本質的な批判には踏み込まない人たちのこと。

敢えて名指しをすれば、1990年代の鳥越俊太郎さんあたり(宇野宗佑のスキャンダルは糾弾したが、政権初期の小泉純一郎さんを持ち上げ、自身も外資系保険会社の広告塔)とか、アメリカで言えばヒラリー・クリントンなどがそうでしょう。イギリスならブレアやキャメロンが該当するでしょう。

「文化左翼」の人たちは、全体としては、非正規労働者などの切羽詰まった状況には冷淡であった。それが、ますます、庶民の反感を買って、大阪維新なり、トランプなり、BREXIT過激派なりルペンなりに庶民が流れる原因となった。

階級的な視点から権力(官僚機構や大手企業)への批判とシステムの変革に切り込み、庶民生活を守ろう、というのが「改良左翼」でしょう。わたし自身も「改良左翼」を自任しています。日本共産党、社民党、自由党支持者あたり、アメリカで言えばサンダース、イギリスで言えばコービン、フランスならメランション支持者でしょう。

たとえば、コービンの労働党は、BREXIT過激派政党から票を奪う形になった。別に、BREXIT過激派に投票していた人たちもBREXITを求めていたと言うよりは新自由主義の是正を求めていただけだったのです。(だから、メイ首相が「自分が支持されている」と勘違いして解散総選挙に打って出て、しかも福祉削減をぶち上げたら、BREXIT過激派支持票は保守党には入らず、保守党は議席を減らしてしまったのです。)

もっと言ってしまうと、「橋下、トランプ、BREXT過激派、ルペン」は、「ポストモダンな文化左翼」の堕落が招いたものである。他方、「改良左翼」(立憲野党共闘、サンダース、コービン、メランション)は、「橋下、トランプ、BREXT過激派、ルペン」への「刺客」となるということなのです。

日本の場合、特に年配の文化左翼の人たちの庶民からの乖離がひどいど感じます。そういう人たちも、安倍晋三に無茶苦茶にされたくなければ、きちんと、庶民の暮らしに寄り添うしかないでしょう。

他方、若手(といっても40代でも現代日本では十分若手)の改良左翼の中にも、年配の文化左翼への反発からトランプを持ち上げてしまうなどの傾向もある。実際、若手の女性の左翼の論客でトランプ支持という人が複数おられた。もちろん、それは「クリントンが新自由主義で空爆しまくり」ということへの批判の意味合いではあるのですが・・。

こちらは、自棄を起こさないことも大事です。



by hiroseto2004 | 2017-09-14 23:07 | 思想・哲学 | Trackback

1980年代後半くらい、農民や国鉄など、主に「田舎」に「天誅!」という雰囲気が、大都市のサラリーマン層を中心に高まった。

その後、「弁護士に天誅!」「医者に天誅!」「商店主に天誅!」という「都市部の既得権層」に「天誅!」という雰囲気が強まった時代があった。1990年代後半の司法改革とか、医療改革、あるいは大店法廃止の時代である。

さらに、2000年代の後半あたりからは、格差拡大を背景に、「大手企業正社員に天誅!」「公務員に天誅!」という世論誘導が、一部左翼も含めてなされた。

2010年代に入ると、「高齢者に天誅!」という世論誘導もさかんになってきた。

「恵まれている」印象の人たちへの「天誅!」の裏腹に「生活保護者へのバッシングなども進んだ。

そして「独身税」という提起が、30~40代の母親たちによって行われるに至った。

独身者は恵まれているから、税金を重くしろ、と。

議論が粗雑すぎる。財務官僚もその場では、各種控除や手当などで既婚者・子育て世帯に配慮しているという回答をしたという。

ただし、こういうことが世論としてある、ということが可視化されたことで、2020年代に向け、「独身者に天誅!」が大きな流れになる危険はある。

他方で、こういうことがあると、既婚子育て世帯への独身者、すなわち、若い人だけでなく、中高年の単身者、シングルマザー/ファザー、高齢者の単身者の総反発が強まることも予想される。その結果として起きるのは、罪のない子どもたちがとばっちりを食うことだろう。

「天誅!」を繰り返してきた結果、日本はすっかり暗い社会になってしまった。もちろん、ひょっとしたら、全ての人が「天誅!」の対象になり、「天誅!」が不毛であることを悟るときが来るかもしれない。しかし、それでは遅すぎると思う。

だいたい、今の「天誅!」は戦時中の青年将校による「天誅!」よりもレベルが低い。戦時中の青年将校はそれでも、財閥の規制、再分配強化など、後に、結局GHQが行うことになる改革を提案していた。現代の「天誅!」にはそういう視点はほとんどない。

「戦前・戦時中に戻る」どころではない。封建時代に戻っているだけではないのか?

政党・政治家や官僚、大学教授や著名ジャーナリスト以外の人を批判というのはよほどのことがないとしたくはないが、今回のケースでは、炎上した当事者が、市役所の「ママ課」という形で、政策を左右するような立場にあるわけだから、批判は覚悟していただきたいと思う。


by hiroseto2004 | 2017-09-03 20:02 | 思想・哲学 | Trackback
それでも民進党より小池ファーストがマシだなんて言えるのか?

9月2日の広島3区市民連合設立には共産党の市議と民進党の県議が来賓で来られた。

民進党県議は、
「代表選挙後、党としての方針はまだ決まっていないが、広島3区の地方議員として安倍打倒の旗の下に集まりたい。」
と挨拶された。この方は旧総評系の自治労ご出身と言うこともある。自治労は脱原発であり、「立憲野党による共闘」にも積極的であると言うことはある。

個人としてしっかり考えを表明された。民進党というのも幅が広すぎるという批判はあるにせよ、しかし、この議員は、きちんと良心に従って行動されたのだからこれを是としなければならない。

それに引きかえ、小池ファーストは、議員に外部に対して発言することを禁止している。しゃべらない議員なんて意味がない。議場で立ったり座ったりするだけなら、誰でも出来る。それだけなら、神宮球場か東京ドームのレフトスタンドですれば良いことだ。

そんな小池ファーストの実態は「あーあー聞こえない」と耳をふさいでしまっている人が、それも、中途半端に政治に通じている市民に如何に多いことか。

民主党政権が市民を裏切る結果になったのは間違いないが、しかし、だからといって、勢い余って、ちょっと前までは安倍自民、そして今は小池ファーストに過剰に高評価を与えるのは如何なものか。

小池ファーストと比べたら、自民党、公明党、維新、日本のこころすらマシに見えると思うのだが。特に維新の都議なんて最近はずいぶんまともなことを言っているじゃないですか。

民進党の国会議員の皆さんも泥船から逃げて黄金の船に乗り換えるつもりで小池ファーストなどと組んでも、結局、「黒歴史」になるだけではないですかな。

by hiroseto2004 | 2017-09-03 03:09 | 思想・哲学 | Trackback
【スポーツ/思想・哲学】ポストモダン時代になぜカープが優勝から遠のいていたか?

ソ連消滅~BREXIT・トランプ当選までを「ポストモダン」とすると、ちょうど、ポストモダンを挟むようにカープの優勝がある。
逆に言えば、ポストモダン時代には、カープは優勝できなかった。
偶然にしてはできすぎている。
強引だが理由を考えてみた。

ポストモダン時代には、相対主義や脱構築の名の下に、資本主義への批判が弱まった。乱暴に言えば「資本とか権力を批判するのはダサい」的な雰囲気が、わたしが在学当時の東大の蓮実重彦学長を頂点として充満していった。(なお、ちなみに、蓮実学長は女性名義での野球評論をしていたとの説もある。)

その結果として、新自由主義の野球版とも言えるナベツネ読売が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する結果となり、カープは苦戦を余儀なくされた。
しかし、年月を経て、結局、金に飽かせていた読売ジャイアンツは、自滅した。
世界的にブッシュやクリントンら「ネオコン」の自滅と軌を一にするように。
一方、堅実に若手を育てていったカープが相対的に浮上。
その結果として、ポストモダンの終了とともに、カープの25年ぶり優勝という結果が現れたのではないのか?
少々強引だとは思うが、今後とも、掘り下げて検証していきたいと思う。
「読売がなぜ自滅したか」については自明とも言えるが、ブッシュ・クリントンらネオコンの腐敗・没落とも共通点はあるのではないかとも思う。イラク戦争やアフガン戦争で失敗したアメリカ軍は、大金を注ぎ込んで失敗した読売ジャイアンツそのものにも見えるからだ。

by hiroseto2004 | 2017-08-26 19:20 | 思想・哲学 | Trackback

トランプ・安倍夫妻・橋下徹の「背景」としての「ポストモダン」の大罪

アメリカのポストモダン系の学者って、「近代科学は白人男性中心主義・西洋中心主義だからダメ」とかそっちまで行ってしまっている人もいるらしいです。

バカバカしい。イランでは理工系の学生は男女半々ですよ。「イスラム教徒の女性」という「西洋・白人男性」と最もほど遠いはずの人たちが多く理工系の学問を学んでいる国がある。それだけで、上記のいい加減な学者は論破できるのだが、そういう学者が、ポストモダン期(冷戦崩壊~トランプ当選まで)アメリカでは大きな顔をしてきた。

もちろん、そういう学者は「相対主義」の勢い余って、階級格差には鈍感である。そこをトランプに突かれた。

また、「相対主義」というのは、結局は、差別主義者や権威主義者にも、開き直りの余地を与えてしまう。

そういう意味でも、ポストモダン系は、トランプに塩を送ってしまったのです。

こんな状態だから、「クリントンは嫌でサンダースとトランプで迷う」などという有権者が大量に発生することになったのでしょう。

リベラル・左派はポストモダンではなく、もういちど、近代合理主義・立憲主義に依拠した社会的公正さを追及すべきではないでしょうか?

翻って日本。脱原発を主張しながら、他方で、戦前どころか封建時代のようなイデオロギーを支持する安倍昭恵さん。

ここに、日本のポストモダンの終着点が凝縮されているように思う。

西洋が核兵器、そして原発をつくり、植民地支配をしまくり、空爆をしまくってきたのは事実である。

だが、反原発が、さらに西洋への反感へとエスカレートし、合理主義まで否定してしまっているような傾向が一部の左翼にもあり、そうした一部左翼が安倍昭恵さんを持ち上げる傾向もあったのは否定できない。他方、夫の安倍晋三さんらも、また、実は西洋への反感をエスカレートさせている。彼らは、「日本国憲法」を「連合国」(西洋)に「押しつけられた」ことで、「俺たちがエラそうに出来なくなった」ことへの不満を爆発させつつある。さらに、アジア諸国に経済的に追いつかれていることによる焦りもある。

また、日本に於いては、「相対主義」は「ムラ社会」と極めて相性が良く、日本古来の「権力への批判はダサい」と言う雰囲気に「ポストモダン」はますます拍車を掛けてしまった。

その結果として安倍晋三さんの暴走が可能になったとも言える。

さらに、ポストモダンは、就職氷河期の若者をおきざりにした。彼らは、ポストモダンを満喫しているように見える「上の世代」の公務員や教員、大手企業正社員を憎んでいる。

そこへ来て、「公務員、大手企業正社員労組の天誅!」という雰囲気を醸し出した橋下徹さんが登場。大阪府や大阪市の非正規公務員も圧倒的に橋下を支持したのである。

「上の世代」の公務員、教員、大手企業正社員などにとっては「ポリコレ」が大事なのだが、就職氷河期の若者にとってはむしろ「階級闘争」(格差是正)が大事なのだ。ポストモダンが階級闘争をおろそかにした結果として、橋下がバカ受けしたのである。

トランプとサンダース、ルペンとメランション、田母神閣下と宇都宮先生、維新と共産党で迷う人が大量にいるこの時代。

リベラル・左派はポストモダニズムを捨て、階級闘争(格差是正)に軸足を移すべきである。
また、これはイデオロギーの如何を問わず、全体的に言えることだが簡単に「近代を乗り越えた」などと言い放つのは傲慢でしかない。
「近代立憲主義」とか「近代合理主義」を前提にもっと苦悶しないといけないのではないか?


by hiroseto2004 | 2017-08-26 13:02 | 思想・哲学 | Trackback
「正規公務員のほうが民間の介護労働者より恵まれているなんてことは、某元大阪市長より、俺のほうがよく知っている。だって、両方経験しているから。しかし、『公務員さえ叩けば大阪は良くなる、日本は良くなる』のは違うだろう!」

最近、演説などで機会があるとき、タイトルのような趣旨のことを述べさせて頂いています。

加計学園の問題。たしかに、「加計学園獣医学部推進派」が言うとおり、公務員獣医が不足しているのは事実。

だけど、その根本原因は、待遇が悪すぎることにあります。
わたしも、獣医さんたちと同じ職場に勤めていたことがありますが、6年間専門的な教育を受けて、動物と格闘している同僚が、我々行政事務職と大差ない給料表では、それは、人は不足しますよ。

政治家も
「人々は橋下徹さんたちの『公務員さえ叩けば大阪は良くなる、日本は良くなる』というイデオロギーに洗脳されているから、公務員獣医の待遇を改善したら票が減るのではないか?」
と恐れているところにあるのではないか?
既存政党でも、日本共産党だけは「公務員は先進各国に比べて人口比でみても少ない」ということを言ってはいます。
しかし、一部ですが、現役の日本共産党員でさえも、『公務員さえ叩けば大阪は良くなる、日本は良くなる』に類する記事をシェアしていたりしています。
それくらい、『公務員さえ叩けば大阪は良くなる、日本は良くなる』イデオロギーは浸透している面はある。
ましてや、自民党や民進党や公明党の支持者においておや。
だから、民主党政権も含めて、一時、獣医学部増設という明後日の方向の解決策へ向かってしまったわけです。

この問題については、わたし自身も、あまり発信はしてこなかった。

なぜかということを弁解させて頂くと、わたしたち団塊ジュニア世代~ポスト団塊ジュニアくらいだと、同世代の非正規雇用の問題とか、介護・保育労働者などの低すぎる待遇の方が問題で、相対的に、正規公務員の労働問題の優先順位は、下がってしまうのです。
公務員の労働問題と言っても、「非正規公務員」の問題には広島瀬戸内新聞も、取り組んできました。非正規労働者の裁判闘争を支援し、「人格権」をよりどころに、ようやく、非正規公務員側の訴えが認められるという流れに少しは貢献できたのではないか、という自負はあります。
他方で、教師も含む正規公務員の労働問題にはほとんど触れてこなかったことも事実です。

そして、わたし自身も、正規公務員を退職し、同時に連合・自治労を離れて6年以上になります。平和運動などで、自治労なり日教組のみなさんとご一緒する機会はあるにせよ、労働問題で、認識を共通化させる機会は皆無に等しかったと思います。

ですので
「最近の公務員の後輩たちの労働環境はこんなにひどいのか?!」
と驚いているわけです。


さらに公務員経験が無い同年代に至っては、雨宮処凛さんや河添誠さんを持ち上げていた人で、非正規労働に関するイベントを主催したような人でも、結局、「既存労組、公務員に天誅!」的な方向へ走ってしまった人を少なからず存じています。(雨宮さんや河添さんが悪いというのではなく、そういうことが事実としてあると言うことです。)

きちんと、問題を共有化していかないと、とんでもない方向へ政治が進んでいく。

もちろん、正規公務員と民間介護労働者を比べれば、前者が恵まれているのは事実だし、そんなことは、両方を経験している俺が一番知っています。橋下徹なんぞよりよほどわかっている。

だが、やみくもに正規公務員なり、正規公務員の労働組合に「『天誅!』を加え」さえすれば問題は解決するのか?それは違うわけです。違うけど、ついつい、感情にまかせて流されてしまうし、民主主義国家における政治家は時として、票を気にして、みんなが流されている方向を「是」としてしまう傾向があるわけです。

「公務員に天誅!」イデオロギーが「獣医不足問題の放置」を招き、「加計学園」の背景になっていったのではないか?
そのことは総括する必要があると思います。

ワインセラーのために税金を使うのではなく、獣医さんの給料を上げれば良いだけなのだから。
そのことを票を気にせずに言えるのが本当の政治家だと思う。

「天誅!」ではなく、「問題解決」を。
そのことは、今回の加計学園問題の背景にある公務員獣医不足問題で感じました。


by hiroseto2004 | 2017-08-22 19:45 | 思想・哲学 | Trackback