広島市議会2月定例会は26日、2024年度予算案などを可決し、閉会しました。
このうち、2024年度予算案のアストラムライン延伸を巡る議案については反対討論が
相次ぎました。
輸送人員が当初の見込みより減っていること。
また、せっかく延伸しても、自転車置き場や車による送迎コーナーがないと利用しにくいのですが、それが市の案には考慮されていない。さらに、現実問題、西風新都方面の団地から都心部にはバスの方が乗り換えもなく、便利という現実もある。机上ではアストラムが2分所要時間が短いが、そうなれば乗り換えなしの方が良いに決まっている。
そうした議論が、日本共産党の中村議員や無所属の門田議員から出されました。結果として賛成多数で可決となりましたが、上記の反対討論はきちんと市長も受け止めるべきです。
広島市内でも高齢社会化の中で、公共交通の確保は大事です。国や県の支援も必要だ。
他方で、その方法、また、利用しやすい公共交通の在り方。これをきちんと議論しないまま、
そして、国や県の十分な支援が見込めない中で突き進んだ場合には(自治体は国と違い、お金を刷ることができませんから)大変なことになる。
広島都市圏全体の交通の在り方、ひいては広島県内全体の交通や地域づくりの在り方をきちんと
市民的、県民的にもっと議論すべきではないのか?場合によっては住民投票も活用すべきではないのか?そのように感じました。
輸送人員の減少が見込まれる。これは当たり前の話で、サッカースタジアムが安佐南区から中区に移ったこともある。サッカースタジアムについてはいろいろ議論はありましたが、現在地に移転した以上は以下のことは想定できる。
2.一方、広島駅から歩いて行けるサッカースタジアムということで、サンフレッチェ広島の対戦相手のチームのサポーターも多く広島駅経由で来られる。
1.については、アストラムラインの見直しを市に迫る。
2.の要素は広島駅周辺の混雑激化を通じて、県が広島駅北口に計画している新巨大病院(湯崎病院)に見直しを迫る。
ことになるでしょう。
今一度、サッカースタジアムが移転した後の状態を前提に、アストラムラインの延伸の是非、県病院含む病院のエキキタへの統合の是非、これらをきちんと再論議する必要があるのではないでしょうか?
繰り返しますが、サッカースタジアムの移転で状況は変わった。人の流れも変わった。前と同じことをしていたらあちこちでほころびが出る。そういうことも含めて、市民投票、県民投票も視野に入れた議論を。
投票をするのが目的と言うよりも、みんなで議論をしていくということが大事だと考えています
また、中央図書館の移転費用も青天井です。131億円。これに浅野文庫の旧市長公舎への移転37億円もあります。
ついに、現在地建て替えの120億円も上回ってしまいました。
これでも、本日の議会最終日で賛成多数で2024年度予算は可決されてしまいました。
しかし、これももう一度議論し、場合によっては住民投票にかけることも大事ではないでしょうか?
広島市の中央図書館の移転費膨張 当初計画から35億円増の131億円(中国新聞デジタル)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d50b237dd6be908440d1e839bc1738bbfc0a2764?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20240326&ctg=loc&bt=tw_up