悪用された「地方に中央の構図を持ちこんまない」という「正論」
2009年 04月 27日
地方に中央政治を持ち込まない、というのは正論だと思います。
地方地方により、事情があります。
中央の構図が当てはまらないというのはそのとおりです。
選挙結果にしてもその地方の事情や候補者のキャラクターがあり、それで一喜一憂することはないのです。
しかし、その正論を隠れ蓑にして、古臭さがまかり通ってきたのもまた事実です。
首都圏は首都圏で実は、投票率が低いから案外、組織票や昔のうちを持っていた地主が力があったりします。地方の皆さんが東京に期待するよりも「意外と田舎臭く」てがっかりするでしょう。サラリーマンの関心が低いのもいけないのですが・・。
もちろん、いわゆる農村部では、女性や若者が労働力としては期待されるが、意思決定は、年配男性というケースが多い。そういう中で不透明な方針決定がなされている。議会でも地域でも、そういう傾向が残存し、若者や女性に敬遠されているのは残念ながら確かです。
それぞれに、「地方に東京の論理を持ち込むな」という正論を隠れ蓑にして、改革が遅れてきた部分も大いにあると思います。オール与党、あるいは、年配男性ばかりの中、結局緊張感を欠き、汚職なども起きてきた。
そして、多くの地方議員がなんだかんだいって、自民党の手足として動いてきた。乱暴に言えば、結局は自民党政治の維持に奉仕してきた。
こういう中では、当面は、民主党が自治体の首長選挙・議員選挙とわず、独自候補を立て、オール与党を崩しているのは良いことだと思います。
そうはいっても、自民党よりは民主党のほうが若者や女性を候補者に立てる傾向は強いのですから。東京都の区議でも民主党区議の4分の1は女性ですし(自民党は1割に満たない)、広島県議の半数は女性です。
民主党の最近の傾向は、今までの古臭いものをいったんリセットするにはいいと思います。
首長が民主系になった場合、議会では自民党系が多数を占めているために、紛糾することもあるでしょう。でも、そういう混乱も「通らないといけない道」だとおもいます。
今までのようにやっていたら、結局どんどんその地域が敬遠されて衰退するだけですから。
それを通って、次第にみなが学習して「是々非々の気風」ができてくればいいわけです。
「正論」を変化を拒む隠れ蓑にしてはいけない、と思う次第です。
もちろん、中央も中央です。
地方が古い体質であることを隠れ蓑に、決定権や財源をきちんと移譲しないことを正当化してはいけないのです。
いい加減に地方に仕事ばかり丸投げして、実際には口ばかり出すのはやめるべきでしょう。「税金=国の官僚のもの」でそれを配ってやっている、という意識がなかったか。あったとすれば言語道断です。
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地方地方により、事情があります。
中央の構図が当てはまらないというのはそのとおりです。
選挙結果にしてもその地方の事情や候補者のキャラクターがあり、それで一喜一憂することはないのです。
しかし、その正論を隠れ蓑にして、古臭さがまかり通ってきたのもまた事実です。
首都圏は首都圏で実は、投票率が低いから案外、組織票や昔のうちを持っていた地主が力があったりします。地方の皆さんが東京に期待するよりも「意外と田舎臭く」てがっかりするでしょう。サラリーマンの関心が低いのもいけないのですが・・。
もちろん、いわゆる農村部では、女性や若者が労働力としては期待されるが、意思決定は、年配男性というケースが多い。そういう中で不透明な方針決定がなされている。議会でも地域でも、そういう傾向が残存し、若者や女性に敬遠されているのは残念ながら確かです。
それぞれに、「地方に東京の論理を持ち込むな」という正論を隠れ蓑にして、改革が遅れてきた部分も大いにあると思います。オール与党、あるいは、年配男性ばかりの中、結局緊張感を欠き、汚職なども起きてきた。
そして、多くの地方議員がなんだかんだいって、自民党の手足として動いてきた。乱暴に言えば、結局は自民党政治の維持に奉仕してきた。
こういう中では、当面は、民主党が自治体の首長選挙・議員選挙とわず、独自候補を立て、オール与党を崩しているのは良いことだと思います。
そうはいっても、自民党よりは民主党のほうが若者や女性を候補者に立てる傾向は強いのですから。東京都の区議でも民主党区議の4分の1は女性ですし(自民党は1割に満たない)、広島県議の半数は女性です。
民主党の最近の傾向は、今までの古臭いものをいったんリセットするにはいいと思います。
首長が民主系になった場合、議会では自民党系が多数を占めているために、紛糾することもあるでしょう。でも、そういう混乱も「通らないといけない道」だとおもいます。
今までのようにやっていたら、結局どんどんその地域が敬遠されて衰退するだけですから。
それを通って、次第にみなが学習して「是々非々の気風」ができてくればいいわけです。
「正論」を変化を拒む隠れ蓑にしてはいけない、と思う次第です。
もちろん、中央も中央です。
地方が古い体質であることを隠れ蓑に、決定権や財源をきちんと移譲しないことを正当化してはいけないのです。
いい加減に地方に仕事ばかり丸投げして、実際には口ばかり出すのはやめるべきでしょう。「税金=国の官僚のもの」でそれを配ってやっている、という意識がなかったか。あったとすれば言語道断です。
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