なぜ、「地域通貨」発行によるベーシックインカムか？

最近、わたしは「地域通貨によるベーシックインカム」導入にちょっと、こだわっています。

その理由は以下です。

第一には、自民党の経済対策は論外としても、民主党のそれでも、国民の厳しい状況を打開するには不十分ではないかという、思いがあります。

第二に、「お金を儲けるような労働だけが労働なのか？」という根源的な疑問です。「ボランティア」だって労働ですよね？そもそも「ボランティア」だって、「自発的」という意味であって「無償」という意味では本来ありません。

それこそ、民主党が農業の戸別所得保障を打ち出しました。今の農業は、はっきりいって、ボランティア活動にも似た状態になってしまった。今の農家は、儲からないどころか、赤字だったりします。

けれども、大事な仕事ではあるからお金を出すわけですよね？であれば、どんな仕事をしていても、最低限の所得を保証すべきではないかという理屈にもつながると思います。

農業所得保障は「良い意味でのパンドラの箱」を開けた、とさえ思います。


さらに、以下のようなこともあります。

障がい者介助者への生活保障は？　中野で熱い議論
国が進める障がい者介助資格への「能力主義」導入を警戒
http://www.news.janjan.jp/living/0906/0906074675/1.php

この記事に対して、以下のようなレスを頂いていました。

私の所属する、ベーシックインカム・実現を探る会のＨＰをご覧ください。

http://bijp.net/

３月８日の、関曠野さん（思想史）の講演会「生きるための経済」という講演会のすべての記録が掲載されています。ここには、ＢＩを近代において、はじめて、構造的に理論化したＣ・Ｈ・ダグラスの思想が紹介されています。利子つき負債で動いている 中央銀行の信用創造を「社会化」して、公共通貨（政府紙幣）を発行してそれをＢＩとして配当するという基本構造です。実は、この考えをもとに、アメリカの緑の党を中心に政策提言をおこなうリチャード・クックが「アメリカ人ひとり大人月１０万円。こども５万円」の提言をオバマ政権に対してしています。

これをとりあえず、広島県とかそういう単位で、地域通貨により実現しよう。これが現段階でのわたしの考えです。

いろんな人が、これを契機に、多様な仕事に就けるようになるんです。最初は儲からなくたって良いんですよ。

そこから活力が生まれてくる。考えてみたらハリー・ポッターの作者だって生活保護受給者だったのですよ。

生活保護がなかったらあんな名作は出てこなかったのです。「生活保障なくしてチャレンジなし」なんですよね。

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