憲法15条が生きる選挙(2)
2009年 08月 30日
Excite エキサイト : 政治ニュース
都議選に続き、期日前投票が好調です。関心の高さが明らかになっています。
トレンド的には、2005年衆院選を超えてもおかしくはないでしょう。
今回の選挙の特徴は
1、所属企業や業界団体などの判断に縛られずに投票する人が多いこと。さらには、業界団体でさえも対応がまだら模様であること。たとえばわたしの祖母が通院する病院でも、自民党候補の室内ポスターがはがされてしまった。自民劣勢を受けて、自民を見放す人も多くなった。これが、加速度的に今の情勢をつくっている。
2、企業や業界団体、天下り団体を通じて利益を調整する自民党の支持率が下がり、家計・個人・地域への直接支援を民主党への期待が上がっていること。
3、民主党が、元派遣社員ら、多様な人材を候補者にしている。女性候補も過去最高に多い。今までの自民党のような「世襲・官僚」(ないし世襲兼官僚)ばかりの候補者ではなく、「ふつうの人」の代表が多く参戦している。
です。
要は、2に象徴される、自民党政治が完全崩壊してしまったということです。自民党政治で恩恵を受けられる人の割合も大きく下がってしまったのです。
そして、自民党を握っている世襲や官僚政治が批判を浴び、素人も多く立候補している民主党に「変化」を求めて支持が集まっているというのが客観的な情勢でしょう。
もちろん、世襲や官僚ばかりの自民党では、本当に意思決定が、上から目線になってしまった。
人材の新陳代謝のない自民党が苦戦なのは仕方がありません。オスマン帝国(トルコ)など長続きした体制は、庶民階級からも人材を登用するルートを持っていたものでした。しかし今の自民党は、「民主主義」の体裁をとって「実質的には一部大金持ち・官僚による独裁」になってしまっていたのです。
昔はそうはいっても、中選挙区制度の下、無所属で殴りこみ、当選して大物になる、という人も多かったのです。亀井静香さんも、福田赳夫さんもそうでした。しかし、いまや、小選挙区制でそれも難しくなりました。
ただ、「ふつうの人」候補が民主党から大量当選すれば、気をつけないことがあります。
政策の中身ももちろん大事ですが、やはり心構えも大事です。
政治的な訓練が必要です。たしかに世襲や官僚は庶民感覚は不足しているかもしれないが、長年の経験や、家族から伝えられたである種の技能を持っておられる方もいます。
そういう意味では、民主党で増える議員の皆さん、それぞれもちろん優秀だとは思いますが、そうはいっても自民党はもちろんですが、与党として、官僚らの老練さに対抗する訓練もまた必要です。
それについては、きちんと、民主党新人を押し上げた有権者の義務もあります。議員には有権者の声をバックに、官僚に対してもらわないといけません。有権者が、議員に声を伝え、提言を伝えていかないといけない。そうして、議員を政治的に訓練していかないといけません。
いろいろと与党議員ともなれば誘惑だって出てきます。とくに新人の方が罠に落ちないようにするためにも、支持者が、暖かくなおかつ厳しく接していくことが大事ではないでしょうか?
そういう意味では、有権者が主体とならないといけない、政治がこの意味でも始まると思います。

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2009年8月29日 19時06分
期日前投票に1094万人 過去最多、総務省集計
衆院選公示日翌日の19日から28日までの10日間で期日前投票した有権者(小選挙区)が全国で1094万4845人に達し、衆参両院の国政選を通じて過去最多を記録した。有権者の10・49%が既に投票を済ませたことになる。総務省が29日、発表した。これまでの最多は2007年参院選の約1080万人。期日前投票は29日まで続いたため、最終的には1200万人を超えると推計される。
都議選に続き、期日前投票が好調です。関心の高さが明らかになっています。
トレンド的には、2005年衆院選を超えてもおかしくはないでしょう。
今回の選挙の特徴は
1、所属企業や業界団体などの判断に縛られずに投票する人が多いこと。さらには、業界団体でさえも対応がまだら模様であること。たとえばわたしの祖母が通院する病院でも、自民党候補の室内ポスターがはがされてしまった。自民劣勢を受けて、自民を見放す人も多くなった。これが、加速度的に今の情勢をつくっている。
2、企業や業界団体、天下り団体を通じて利益を調整する自民党の支持率が下がり、家計・個人・地域への直接支援を民主党への期待が上がっていること。
3、民主党が、元派遣社員ら、多様な人材を候補者にしている。女性候補も過去最高に多い。今までの自民党のような「世襲・官僚」(ないし世襲兼官僚)ばかりの候補者ではなく、「ふつうの人」の代表が多く参戦している。
です。
要は、2に象徴される、自民党政治が完全崩壊してしまったということです。自民党政治で恩恵を受けられる人の割合も大きく下がってしまったのです。
そして、自民党を握っている世襲や官僚政治が批判を浴び、素人も多く立候補している民主党に「変化」を求めて支持が集まっているというのが客観的な情勢でしょう。
もちろん、世襲や官僚ばかりの自民党では、本当に意思決定が、上から目線になってしまった。
人材の新陳代謝のない自民党が苦戦なのは仕方がありません。オスマン帝国(トルコ)など長続きした体制は、庶民階級からも人材を登用するルートを持っていたものでした。しかし今の自民党は、「民主主義」の体裁をとって「実質的には一部大金持ち・官僚による独裁」になってしまっていたのです。
昔はそうはいっても、中選挙区制度の下、無所属で殴りこみ、当選して大物になる、という人も多かったのです。亀井静香さんも、福田赳夫さんもそうでした。しかし、いまや、小選挙区制でそれも難しくなりました。
ただ、「ふつうの人」候補が民主党から大量当選すれば、気をつけないことがあります。
政策の中身ももちろん大事ですが、やはり心構えも大事です。
政治的な訓練が必要です。たしかに世襲や官僚は庶民感覚は不足しているかもしれないが、長年の経験や、家族から伝えられたである種の技能を持っておられる方もいます。
そういう意味では、民主党で増える議員の皆さん、それぞれもちろん優秀だとは思いますが、そうはいっても自民党はもちろんですが、与党として、官僚らの老練さに対抗する訓練もまた必要です。
それについては、きちんと、民主党新人を押し上げた有権者の義務もあります。議員には有権者の声をバックに、官僚に対してもらわないといけません。有権者が、議員に声を伝え、提言を伝えていかないといけない。そうして、議員を政治的に訓練していかないといけません。
いろいろと与党議員ともなれば誘惑だって出てきます。とくに新人の方が罠に落ちないようにするためにも、支持者が、暖かくなおかつ厳しく接していくことが大事ではないでしょうか?
そういう意味では、有権者が主体とならないといけない、政治がこの意味でも始まると思います。

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by hiroseto2004
| 2009-08-30 10:03
| 選挙
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