貧困撲滅と藤井「財務相」の「円高容認」発言
2009年 09月 07日
「貧困撲滅」こそ鳩山総理の「政権基盤」
さとうしゅういち2009/09/07
http://www.news.janjan.jp/government/0909/0909039742/1.php
これ以上、申し上げることはありません。ただ、ちょっと気になるのが、次期財務大臣候補・藤井裕久さんの言動です。
円高を容認しかねない言動です。
たしかに、小泉政治の方向はおかしかった。輸出大手企業と一部金融資本ばかりを応援するような政治でした。
アメリカ国債を買い、日銀はゼロ金利にして、アメリカに大量のお金を流出させ、円安に誘導する。国内では、地方交付税や社会保障をカットし、食えなくなった人々が地方を離れて都会本社の輸出大手企業などで派遣社員や契約社員などで働かざるを得なくなる状況に追い込んだ。
安価な労働力と円安を追い風にして、大手企業は潤った。ただ、輸出に馬力を掛け続けるには円安にするしかなかった。日本は当時巨額の貿易黒字がありましたから、どうしても円高に振れます。それを押さえ込みながら「輸出大手応援」で小泉さんは突っ走った。また、大量のお金を流出させそれがアメリカから跳ね返ってきて、日本でも一時期はバブル的な状況になり、一部の金融資本も潤いました。
しかし、庶民の所得は全く伸びず、社会保障の改悪などが家計を圧迫しました。
アメリカもいつまでも貿易赤字を巨額に出し続けるわけには行きません。結局、アメリカが崩落した2008年秋以降、日本の小泉路線も破綻したのです。「内需拡大なき円安」とでも言うべき路線は破綻しました。
これに対して民主党が「家計や個人、地域を直接暖める」手法の対策を取るのは正しいと思います。もちろん、高速無料化は急がず、貧困対策が先では、など修正が必要でしょう。しかし、「生活が第一」は大枠では正しい。
ただ、勢い余って「円高容認」をしたら大変なことになります。輸入品と競争する産業分野が、異常な円高で打撃を受けてしまいます。しかも、いまは貿易収支はかつてのような大幅黒字ではない。そういうときに円高になったらどうでしょうか?
やはり、円高は容認すべきではないと思います。
もちろん、マクロ経済が安定したからといって、ミクロの庶民生活が楽になるわけではない。しかし、マクロ経済が円高による輸出減(輸入増?)で無茶苦茶になれば、ミクロも無茶苦茶になるのではないでしょうか?
自民党、とくに小泉さんはマクロもミクロもむちゃくちゃにした。麻生さんはマクロはまあまあだが、ミクロへの配慮が全くない。鳩山政権では「マクロもミクロもしっかり」していかねばなりません。
自民党がミクロをおろそかにした勢い余って、われわれがマクロをおろそかにしたら、大変なことになります。庶民感覚と大所高所、両方必要なのです。その点を強く懸念します。
円高を押さえつつの内需拡大を希望します。
http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPnTK030072520090903
為替こうみる:藤井・民主最高顧問は大所高所から発言=ステート・ストリート銀行 富田氏
2009年 09月 3日 17:35 JST <ステート・ストリート銀行金融市場部長 富田公彦氏>
以上のような富田公彦さんの発言どおり、現実的な対応を藤井「財務相」がしてくださればいいのですが。
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さとうしゅういち2009/09/07
http://www.news.janjan.jp/government/0909/0909039742/1.php
これ以上、申し上げることはありません。ただ、ちょっと気になるのが、次期財務大臣候補・藤井裕久さんの言動です。
円高を容認しかねない言動です。
たしかに、小泉政治の方向はおかしかった。輸出大手企業と一部金融資本ばかりを応援するような政治でした。
アメリカ国債を買い、日銀はゼロ金利にして、アメリカに大量のお金を流出させ、円安に誘導する。国内では、地方交付税や社会保障をカットし、食えなくなった人々が地方を離れて都会本社の輸出大手企業などで派遣社員や契約社員などで働かざるを得なくなる状況に追い込んだ。
安価な労働力と円安を追い風にして、大手企業は潤った。ただ、輸出に馬力を掛け続けるには円安にするしかなかった。日本は当時巨額の貿易黒字がありましたから、どうしても円高に振れます。それを押さえ込みながら「輸出大手応援」で小泉さんは突っ走った。また、大量のお金を流出させそれがアメリカから跳ね返ってきて、日本でも一時期はバブル的な状況になり、一部の金融資本も潤いました。
しかし、庶民の所得は全く伸びず、社会保障の改悪などが家計を圧迫しました。
アメリカもいつまでも貿易赤字を巨額に出し続けるわけには行きません。結局、アメリカが崩落した2008年秋以降、日本の小泉路線も破綻したのです。「内需拡大なき円安」とでも言うべき路線は破綻しました。
これに対して民主党が「家計や個人、地域を直接暖める」手法の対策を取るのは正しいと思います。もちろん、高速無料化は急がず、貧困対策が先では、など修正が必要でしょう。しかし、「生活が第一」は大枠では正しい。
ただ、勢い余って「円高容認」をしたら大変なことになります。輸入品と競争する産業分野が、異常な円高で打撃を受けてしまいます。しかも、いまは貿易収支はかつてのような大幅黒字ではない。そういうときに円高になったらどうでしょうか?
やはり、円高は容認すべきではないと思います。
もちろん、マクロ経済が安定したからといって、ミクロの庶民生活が楽になるわけではない。しかし、マクロ経済が円高による輸出減(輸入増?)で無茶苦茶になれば、ミクロも無茶苦茶になるのではないでしょうか?
自民党、とくに小泉さんはマクロもミクロもむちゃくちゃにした。麻生さんはマクロはまあまあだが、ミクロへの配慮が全くない。鳩山政権では「マクロもミクロもしっかり」していかねばなりません。
自民党がミクロをおろそかにした勢い余って、われわれがマクロをおろそかにしたら、大変なことになります。庶民感覚と大所高所、両方必要なのです。その点を強く懸念します。
円高を押さえつつの内需拡大を希望します。
http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPnTK030072520090903
為替こうみる:藤井・民主最高顧問は大所高所から発言=ステート・ストリート銀行 富田氏
2009年 09月 3日 17:35 JST <ステート・ストリート銀行金融市場部長 富田公彦氏>
民主党の藤井裕久最高顧問が「日本は基本的には円高がよい」、「円高政策をとる必要もないが、円安によって輸出を伸ばす政策は間違いだ」と語ったが、大所高所からの発言と受け止めている。自国通貨が強いということは自国への信任の表れであり、短期的な円高容認や円高誘導の意味合いはないだろう。
直接的な為替への影響力を行使する現役閣僚ではないこともあり、市場の反応は限定的なものにとどまっている。藤井最高顧問が財務大臣に就任した場合も、大所高所の発言と現実的な対応は別になるとみている。ただ、この発言が深層心理に沈潜して尾を引く可能性はないとはいえない。
(東京 3日 ロイター)
以上のような富田公彦さんの発言どおり、現実的な対応を藤井「財務相」がしてくださればいいのですが。
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at 2009-09-07 17:10
by hiroseto2004
| 2009-09-07 12:43
| ジェンダー・人権(反貧困)
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