政権交代と自民党「超新星爆発」で開ける共産党の可能性
2009年 09月 07日
日本共産党は、「建設的野党」路線を打ち出し、総選挙に臨み、改選前の9議席を維持しました。
さて、共産党は、小泉純一郎さんが登場して以降、低迷期が続いていました。
民主党には「政権交代」をとりあえず求める票を奪われた。
自民党は自民党で、小泉さんが人気があったために崩れなかった。
そういう状態が、2001年参院選、2003年総選挙、2004年参院選と続きました。2005年総選挙でも議席は維持したものの、2007年参院選では改選議席を5から3に落としました。
しかし、ついに民主党が政権をとりました。それも圧勝です。
今後、農協を含め、自民系の団体が、自民党にぶら下がるうまみを失い、自民党から離れていきます。
公明党・創価学会も、野党・自民党には協力しません。
そういう中で、自民党は、さらに崩壊していく可能性があります。
いっぽう、民主党も、これ以上は「左派系」の票を取り込むことはないでしょう。むしろ、民主党が大きくなりすぎたことへの警戒感も出てきます。
民主党自体の得票は、自民から流れてくる元自民党支持者と、共産党などへ流れる人の差し引きであまり変化はないかもしれません。
以上をまとめると
自民党は衰勢続く。
民主党は伸びが止まる。
その分、共産党が伸びるのではないか、と思います。
来年の参院選ですが、「いくつかの選挙区で自民党候補の背中が見える」ことになるとおもいます。
最有力は京都府選挙区(定数2)、大阪府選挙区(定数3)です。
京都府選挙区は、民主党現職と、自民党現職が議席を保有しています。
2007年は以下でした。
当選 501979 松井孝治 民主前
当選 362274 西田昌司 自民新
次点 275285 成宮真理子 共産新
12799 大城戸豊一 維新新
自民党と共産党に8万7千票差がついています。
ところが、比例区の票を見ると以下のことがわかります。
http://www.pref.kyoto.jp/senkyo/resources/1185871536072.pdf
自民党274438
民主党439619
共産党184409
公明党142901(うち候補者名簿88197)
社民党37098
新党日本36017
国民新党 14636
女性党 8873
新風 4494
九条ネット 4471
共生新党1806
民主党の松井さんは民主党支持層のほとんどと、国民新党支持者、さらに、非学会員の公明党支持者を
固めたのではないか?
自民党の西田さんは、自民党支持者と、公明党の固い学会員を固めた。
共産党の成宮さんはおそらく、共産党と社民党の支持者をほぼ固めた上、新党日本などの支持者にも食い込んだのではないか?
さて、固い学会員8.8万程度が、自民党から離れ、白票を投ずるとどうなるでしょうか?
民主党候補 501979
共産党候補 275285
自民党候補 274077
創価学会が自民党から離れるだけで、共産党が自民党を上回り「当選」してしまいます。
自民党はさらに、業界票も離れていきます。かなり共産党もがんばれば京都は議席が取れそうです。
全国的に見た比例票はどうか?
自民党は17190759(2000年保守党含む)→20660185(2001年)→25887798(2005年)→18810217(2009年)
民主党は21657480(2000年、自由党と合計)→22095636(2003年)→21036425(2005年)→29847799(2009年)
公明党が7762032(2000年)→8733444(2003年)→8987620(2005年)→8054007(2009年)
共産党が6719016(2000年)→4586172(2003年)→4919187(2005年)→4943886(2009年)
社民党5603680(2000年)→3027390(2003年)→3719522(2005年)→300160(2009年)
国民新党1183073(2005年)→1219767(2009年)
新党日本 1643506(2005年)→528171(2009年)
みんな 3005199(2009年)
諸派 911634(2000年)→0(2003年)→433938(2005年)→958049(2009年)
「自共比率」は、2.5倍→4.5倍→5.3倍→3.8倍と推移しています。
現在、最悪だった2005年や2003年頃から比べると共産党は「自民党に対して相対的に盛り返して」います。
2010年の参院選、2013年までにある衆院選では、地域によっては、共産党は自民党の背中を拝めるところまではくるのではないでしょうか?
もちろん、民主党が一人勝ち状態はどうしてもある程度は続くでしょうが、そうはいっても「衆院でこれ以上は伸びない」のは常識的に見て、明らかでしょう。
共産党支持者や左派の中にはあまりに悲観論が強すぎます。それはちょっと違うのではないか?というのが最近のわたしの「直観」です。別に他党派のことですから、党派的利益から考えればどうでもいいことなのかもしれません。しかし、ある程度、共産党などにも堂々としていただかないといけない。「民主党(と連立相手の社民党さん、国民新党さん)だけ」では、政治は良くなりません。
たしかに、今までは「政権交代への期待を集める民主党」と「そうはいっても強力な基盤を持つ自民党」の間にはさまれてきた。
今後は「ちょっとのびしろがもうない民主党」と「基盤が吹っ飛んでしまった自民党」がライバルです。相対的に見れば、いままでより共産党にとって、有利な情勢が広がっています。
(続く)
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以下の野党各党も参考に



解散・総選挙にのぞむ基本的立場(日本共産党)
さて、共産党は、小泉純一郎さんが登場して以降、低迷期が続いていました。
民主党には「政権交代」をとりあえず求める票を奪われた。
自民党は自民党で、小泉さんが人気があったために崩れなかった。
そういう状態が、2001年参院選、2003年総選挙、2004年参院選と続きました。2005年総選挙でも議席は維持したものの、2007年参院選では改選議席を5から3に落としました。
しかし、ついに民主党が政権をとりました。それも圧勝です。
今後、農協を含め、自民系の団体が、自民党にぶら下がるうまみを失い、自民党から離れていきます。
公明党・創価学会も、野党・自民党には協力しません。
そういう中で、自民党は、さらに崩壊していく可能性があります。
いっぽう、民主党も、これ以上は「左派系」の票を取り込むことはないでしょう。むしろ、民主党が大きくなりすぎたことへの警戒感も出てきます。
民主党自体の得票は、自民から流れてくる元自民党支持者と、共産党などへ流れる人の差し引きであまり変化はないかもしれません。
以上をまとめると
自民党は衰勢続く。
民主党は伸びが止まる。
その分、共産党が伸びるのではないか、と思います。
来年の参院選ですが、「いくつかの選挙区で自民党候補の背中が見える」ことになるとおもいます。
最有力は京都府選挙区(定数2)、大阪府選挙区(定数3)です。
京都府選挙区は、民主党現職と、自民党現職が議席を保有しています。
2007年は以下でした。
当選 501979 松井孝治 民主前
当選 362274 西田昌司 自民新
次点 275285 成宮真理子 共産新
12799 大城戸豊一 維新新
自民党と共産党に8万7千票差がついています。
ところが、比例区の票を見ると以下のことがわかります。
http://www.pref.kyoto.jp/senkyo/resources/1185871536072.pdf
自民党274438
民主党439619
共産党184409
公明党142901(うち候補者名簿88197)
社民党37098
新党日本36017
国民新党 14636
女性党 8873
新風 4494
九条ネット 4471
共生新党1806
民主党の松井さんは民主党支持層のほとんどと、国民新党支持者、さらに、非学会員の公明党支持者を
固めたのではないか?
自民党の西田さんは、自民党支持者と、公明党の固い学会員を固めた。
共産党の成宮さんはおそらく、共産党と社民党の支持者をほぼ固めた上、新党日本などの支持者にも食い込んだのではないか?
さて、固い学会員8.8万程度が、自民党から離れ、白票を投ずるとどうなるでしょうか?
民主党候補 501979
共産党候補 275285
自民党候補 274077
創価学会が自民党から離れるだけで、共産党が自民党を上回り「当選」してしまいます。
自民党はさらに、業界票も離れていきます。かなり共産党もがんばれば京都は議席が取れそうです。
全国的に見た比例票はどうか?
自民党は17190759(2000年保守党含む)→20660185(2001年)→25887798(2005年)→18810217(2009年)
民主党は21657480(2000年、自由党と合計)→22095636(2003年)→21036425(2005年)→29847799(2009年)
公明党が7762032(2000年)→8733444(2003年)→8987620(2005年)→8054007(2009年)
共産党が6719016(2000年)→4586172(2003年)→4919187(2005年)→4943886(2009年)
社民党5603680(2000年)→3027390(2003年)→3719522(2005年)→300160(2009年)
国民新党1183073(2005年)→1219767(2009年)
新党日本 1643506(2005年)→528171(2009年)
みんな 3005199(2009年)
諸派 911634(2000年)→0(2003年)→433938(2005年)→958049(2009年)
「自共比率」は、2.5倍→4.5倍→5.3倍→3.8倍と推移しています。
現在、最悪だった2005年や2003年頃から比べると共産党は「自民党に対して相対的に盛り返して」います。
2010年の参院選、2013年までにある衆院選では、地域によっては、共産党は自民党の背中を拝めるところまではくるのではないでしょうか?
もちろん、民主党が一人勝ち状態はどうしてもある程度は続くでしょうが、そうはいっても「衆院でこれ以上は伸びない」のは常識的に見て、明らかでしょう。
共産党支持者や左派の中にはあまりに悲観論が強すぎます。それはちょっと違うのではないか?というのが最近のわたしの「直観」です。別に他党派のことですから、党派的利益から考えればどうでもいいことなのかもしれません。しかし、ある程度、共産党などにも堂々としていただかないといけない。「民主党(と連立相手の社民党さん、国民新党さん)だけ」では、政治は良くなりません。
たしかに、今までは「政権交代への期待を集める民主党」と「そうはいっても強力な基盤を持つ自民党」の間にはさまれてきた。
今後は「ちょっとのびしろがもうない民主党」と「基盤が吹っ飛んでしまった自民党」がライバルです。相対的に見れば、いままでより共産党にとって、有利な情勢が広がっています。
(続く)
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みんなであたらしい広島県をつくる会

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解散・総選挙にのぞむ基本的立場(日本共産党)

タイトル : 総選挙の総括に代えて〜共産党は衆人環視の党首選へ
大方の国民は、現体制を諒としているだろう。 しかし、それは、現体制しか存在しないからだ。 もし、オルタナティブな選択肢として、魅力的な新しい体制を 提示する政党が興れば、様相は一変する。左様、共生革命である。 憲法25条「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」 この崇高な文言を具現化する、新しい国づくりである。 僕はもう、戦後連綿とつづく、明治維新から数えれば 150年の永きに亘る保守専制政治体制に、飽き飽きしてるんだ。 この度の政権交代にしたところで、戦前の...... more
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by hiroseto2004
| 2009-09-07 22:00
| 選挙
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