「無難な候補者」選び、吉か凶か？民主党【広島県知事選】

くどいようですが、広島県知事選挙は、いよいよ、明日10月22日告示されます。

新人5人の争いとなる見込みです。

元通産官僚で経営コンサルタントのゆざき英彦さん（無所属）を民主党県連、連合広島とともに、県議会では民主県政会（14人）、自民党刷新会議（16人）が支援。

自民党を離党した県議の河井案里さん（無所属）を自民党議員会（15人）が推します。

民主党県連の知事選への対応は遅れていました。2009年5月末の県連大会では、佐藤代表は党員からの「県知事選への対応を早く」という質問に対して「総選挙で精一杯」という答弁をされました。

しかし、9月に入り独自候補擁立も検討しました。

だが、連合広島と民主県政会は、自民党刷新会議との相乗りをめざしていました。

県議会では、自民党会派が、檜山俊宏・元議長派である自民党議員会と反檜山派である自民党刷新会議に2003年県議選直後に分裂しています。そのほかにも小さな会派が乱立しています。

1993年から2003年までは、藤田知事よりも檜山議長のほうが権力がある、と恐れられていたのです。しかし、2003年の分裂で、檜山議長は議長の座を追われ、藤田知事も檜山支配から脱します。

そして、県議会では民主県政会（民主、社民、連合系）と自民党刷新会議が組むという構図がこの6年間続きました。

檜山支配よりは、藤田知事のほうが良い。という苦渋の選択でした。しかし、藤田知事ご自身も評判は悪く、不支持率は全国一位というデータもあります。

そして、2005年末には金銭疑惑も発覚。そうした中で、2009年6月24日、引退を表明しました。

こうした「藤田与党」の構図をそのまま持ち込もうというのが民主党及び連合でした。

民主党職の強い知事が出た場合には、自民党刷新会議が離反し、議会が混乱するという危惧を強調したのです。

民主党県連も、若手や国会議員の間には独自候補擁立論も強かった。しかし、選挙で支援を受けている連合系の議員が多い民主県政会が早々と9月末に湯崎英彦さんに候補を決定したのです。川元康裕さん、若井ともぎさん（辞退）とも面接しましたが、湯崎さんを選んだ。

民主党県連は、県議二人を候補者として考えたのですが、組合の支援が得られないことを理由にお二人とも辞退。結局、民主党県連も独自候補を断念しました。

一方、自民党側は、河井案里さん（自民党議員会）が、奥原県連幹事長の要請に応じる形で立候補表明。一度は推薦を党に申請しましたが、党内では自民党刷新会議の反発を受けたという形をとって、離党して無所属出馬しました。

支援する県議の数では「湯崎優勢」にも見えます。

しかし、河井さんは、女性で、36歳と若い。いままで、広島県では、女性知事はおろか女性副知事さえいなかった。岡山や山口よりもおくれていた。そういう意味では、河井さんは「チェンジ」のイメージをかもし出しやすい。

一方、民主党側は「無難な候補者」として湯崎さんを選んだといえます。湯崎さんが悪いというわけではない。
しかし、もっと、「チェンジ」をはっきり打ち出せないと、苦戦はまぬかれないと感じます。

現実に、社民党支持者の間では、「棄権か共産党」という声も強いですし、非自民をずっと推してきた人でも「川元さんのほうがいいのではないか」という声も強くあります。

その理由として「喋り方が元気であるし意欲が伝わってくる」ということ、「政策的にも数字を挙げて具体性がある」こと、などを指摘する人が多くおられます。

「チェンジ」への期待が今地方選挙では高まっているのです。千葉市長選ではそれを民主党がうまく利用し、連合が自民党、公明党と一緒に対抗候補の元官僚副市長を推薦したのにもかかわらず圧勝しています。

宝塚では、男性市長の二代連続逮捕を受けて、女性市長が誕生しています。

国政でも、民主党に「チェンジ」を期待して投票した人が多いのです。

そうしたやや硬い言葉で言えば「刷新」を期待する人が多い中で、あえて「無難な」選択をした民主党広島県連や連合の選択は吉と出るか凶と出るか？
わたし自身、その点は、大変気をもんでいます。

「藤田のほうが檜山よりまし」という理屈で推してくれている組織。こうした組織に頼った選挙では湯崎さんも苦戦はまぬかれないかもしれません。現実に宮城県知事選では民主党推薦候補が苦戦をしています。衆院選の圧勝がウソのような結果が予想されます。

「湯崎流」をきちんと自分の言葉ではっきり打ち出されること。このことは口をすっぱくして申し上げたいと思います。


参考リンク・記事

広島県知事選に向けた公開討論会

以上は14日に開催された公開討論会の様子です。

・「広島県知事選」のタグ付き記事
・ 広島県知事選、ほぼ構図が固まる
・宮城県知事選「民主苦戦」の暗雲、広島にも拡大？
・湯崎英彦さんと民主党の課題
・福山駅前街宣＆鞆の浦視察
・広島県知事選、民主独自候補断念で「与党分裂」へ
・「エライ人だけでつくる」から「みんなでつくる」広島県へ
・広島県知事選　民主・自民とも独自推薦候補を断念 2009/10/10
・ 広島県知事選挙、民主党が党主導で独自候補 2009/09/17
・「エライ人だけで作る」から「みんなで作る」広島県へ 2009/09/09
・県政無惨　広島県知事引退で残された苦すぎる教訓 2009/06/25

ゆざき英彦のオフィシャルサイト
かわもと康裕 オフィシャルサイト （川元康裕）
柴崎美智子オフィシャルホームページ
日本共産党広島県委員会
広島県議会議員 河井あんり

記事へのご意見・ご感想はこちら(hiroseto（ＡＴ）f2.dion.ne.jp、（ＡＴ）を＠に変えてください)へどうぞ！

なるほど！と思ったら下をクリックお願いします！







人気blogランキングへ

みんなであたらしい広島県をつくる会

みんなであたらしい広島県をつくる会(MIXI)

広島市長・秋葉忠利



熊谷俊人と一緒に新しい千葉を！（MIXIコミュニティー）



とくらたかこ応援団



京野公子がんばれ！



以下の与党各党も参考に



「建設的野党」日本共産党
解散・総選挙にのぞむ基本的立場（日本共産党）